記事公開:2024.5.27
ずりばいからハイハイにステップアップするなど、身体機能の発達が感じられる生後9ヵ月の赤ちゃん。ここでは小児科医監修のもと、生後9ヵ月頃の赤ちゃんの身長・体重の目安など発達の特徴と合わせて、離乳食の量やスケジュール、授乳頻度などについて解説します。
また、この時期になると多くなる、赤ちゃんの後追いについての先輩ママ・パパの体験談も、ぜひチェックしてください。
※発育・発達には個人差がありますので目安として参考にしてください。
生後9ヵ月になると、身体的な発育のペースはスローダウンし、授乳や排便もその子なりのリズムがほぼ定着します。この時期の身長・体重の目安、おむつ替えや授乳の頻度を確認してみましょう。
生後9~10ヵ月未満の赤ちゃんの身長と体重の目安は、下記のとおりです。
<生後9~10ヵ月未満の赤ちゃんの身長と体重の目安>
・男の子:身長67.4~76.2cm/体重7.16~10.37kg
・女の子:身長65.5~74.5cm/体重6.71~9.85kg
出典:厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査報告書」
生後9ヵ月になると、発育曲線のカーブはかなりゆるやかになります。身長と体重の目安から外れていても、生後8ヵ月頃に比べて、身長が2cm前後、体重が0.5kg前後増えているのであれば問題ありません。
生後9ヵ月になると、おむつ替えの頻度は1日8回以下になる子が多いようです。1回にするおしっこの量が増え、おしっこをする回数が減ってくるため、それに伴い、だんだんとおむつ替えの頻度も減っていくでしょう。
生後9ヵ月の赤ちゃんの授乳頻度は、4~6時間おきに1日4~5回程が一般的です。母乳のみの場合は、授乳頻度が増えることもあります。
生後9ヵ月の赤ちゃんは身体機能が発達し、自分の力で移動できるようになります。その頃からママやパパが見えないと泣いてしまうことや、探し回ることも増え、困ってしまうこともあるでしょう。ここでは、そんな生後9ヵ月の赤ちゃんの特徴について解説します。
生後9ヵ月になると足腰の筋肉がますます発達し、おなかを床につけて進む「ずりばい」から、おなかを持ち上げた「ハイハイ」にステップアップする子も多いでしょう。早い子は、つかまり立ちや伝い歩きができる場合もあります。
ただし、赤ちゃんの運動機能の発達は個人差が大きいので、なかなかハイハイをしなくても、焦らずに成長を見守ることが大切です。
生後9ヵ月になり、1日2回の離乳食にも慣れて、口をモグモグ動かして舌や歯茎で食べ物をつぶせるようになったら、離乳食を1日3回に増やすタイミングです。赤ちゃんには、大人が食べている様子を見せることも重要なので、なるべく大人と同じ時間に食べられるようにスケジュールを調整しましょう。
ただし、胃腸への負担を考えて離乳食の間隔は4時間以上空け、3回目の食事は19時までに食べさせるように注意してください。
<生後9ヵ月の赤ちゃんの離乳食スケジュール例>
6:00~7:00 起床+授乳(1回目)
9:00 離乳食(1回目)+授乳(2回目)
13:00 離乳食(2回目)+授乳(3回目)
18:00 離乳食(3回目)+授乳(4回目)
21:00 授乳(5回目)
生後9ヵ月頃になると、赤ちゃんはママやパパの顔や姿が見えないと、不安になって激しく泣いたり、姿が見えるまで探す「後追い」をしたりすることがあります。少しでもママ・パパの姿が見えないと赤ちゃんは大騒ぎしてしまうこともあるため、大人は気が滅入ってしまうこともあるでしょう。
後追いは赤ちゃんの成長の証と思って、赤ちゃんから離れるときは「ここにいるよ」と声をかけたり、近くに戻ったらしっかり抱っこしたりして安心させてください。
生後9ヵ月になると激しさを増す、赤ちゃんの後追いに悩むママ・パパは多いのではないでしょうか。そこで今回は、赤ちゃんの後追いについて、クラブエリエール会員の先輩ママ・パパに聞いてみました。後追いの対処法も、ぜひぜひ参考にしてください。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】
調査対象:生後3ヵ月~未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~60代男女
調査期間:2024年2月26日~3月4日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:557件
クラブエリエール会員のママ・パパの中で、赤ちゃんが生後9ヵ月頃に後追いがひどく、困った経験がある人は、全体の60.7%という結果になりました。半数以上のママ・パパが、赤ちゃんの後追いに悩んでいたようです。また、赤ちゃんの後追いの対処法を聞いたところ、下記のような回答がありました。
生後8ヵ月以降の赤ちゃんは人見知りが始まり、お父さまやお母さまの後を追いかけるようになってきます。後追いを始めたということは、赤ちゃんが「この人は身内だ」「私の仲間だ」と認識できている証拠です。後追いは成長の証なので、心配しすぎないようにしましょう。
また、後追いをする場合は、赤ちゃんにとって危険なものが近くにないか、画びょうなど先のとがったものが落ちていないかなどをしっかり確認しましょう。火元や段差がある場所にも注意が必要です。
生後9ヵ月は離乳食が3回食に進み、生活のリズムも徐々に朝型にしていきたい時期。この時期の睡眠時間や授乳頻度、離乳食の量など、赤ちゃんのお世話のポイントを解説します。
生後9ヵ月の赤ちゃんの睡眠時間は、午前と午後1回ずつのお昼寝を含め、1日平均9~12時間程になります。個人差があるので、お昼寝をしなかったり、ママ・パパを探して夜中に起きてしまったりする赤ちゃんもいます。
離乳食の回数も増える時期なので、赤ちゃんの食事のスケジュールを調整しつつ、睡眠リズムも整えてあげたいところです。日中は体を動かしてよく遊び、夜はできるだけ部屋を暗くして眠れる環境を作りましょう。
生後9ヵ月の赤ちゃんの授乳間隔は、およそ4~6時間おきです。母乳のみの場合は1日5~8回、混合の場合は1日4~5回、ミルクのみの場合は1日2~5回程(離乳食後3回のほか、1日2回程度)が目安です。授乳量は1回につき200ml程になります。
離乳食後は赤ちゃんの様子を見ながら、飲みたいだけ与えて問題ありません。
生後9ヵ月では、食事のリズムを大切にしながら、離乳食を1日3回食に進めていきたい時期です。最初は2回食のままで、食材を5~8cm角程度の大きさにし、スプーンやママの指で簡単につぶれる程度の固さにします。食材の固さと大きさに慣れてきたら、離乳食を1日3回に増やします。
離乳食1回で1食品を使用した場合の目安量は、下記のとおりです。
<生後9ヵ月の離乳食の目安量>
・穀類:全がゆ(米1:水5のおかゆ)90~軟飯(米1:水2~3)80g
・野菜、果物:30~40g
・魚、肉:15g
・豆腐:45g
・卵:全卵2分の1個
・乳製品:80g
※あくまで目安であり、食欲や成長・発達に応じて調整してください。
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
この時期になると栄養の40~70%程度を離乳食からとるようになるため、栄養バランスを整えながらメニューを考えることも大切です。特に鉄分が不足しがちな時期なので、ほうれん草や卵、豆腐、レバー、赤身肉なども積極的に取り入れましょう。
生後9ヵ月になると、だんだんと1回にするおしっこの量もまとまるようになり、おむつ替え回数が1日5~6回程度になる子が多いようです。うんちは1日1~2回が平均になりますが、2~3日に1回という子もいます。離乳食の食材や体調によって、うんちの状態は変化するので、おむつ替えのときにうんちの状態も注意しましょう。
生後9ヵ月は、赤ちゃんの体調が悪いとき以外は、毎日お風呂に入れてあげましょう。入浴後の保湿ケアも大切です。お風呂上がりと朝のお着替え時など、1日2回の保湿を心掛けてください。
行動範囲が広がり、さらに好奇心旺盛になる生後9ヵ月の赤ちゃん。ママ・パパとの絆も確立し、大人とのやりとりからコミュニケーション力や言葉の発達も育まれていきます。そんな生後9ヵ月の赤ちゃんとの接し方のポイントをお伝えします。
生後9ヵ月の赤ちゃんは、ハイハイなどで自由に移動し、しばらくのあいだは一人遊びができるようになります。室内にある物には何でも興味を持つので、赤ちゃんの行動範囲に事故につながる物がないか点検をしてください。
また、生後9ヵ月の赤ちゃんはママやパパとの絆が確立する時期でもあるので、一人遊びをしていても、数分に1回はママやパパを見上げて目線を合わせようとします。赤ちゃんを長時間放っておくのは控え、目が合ったら話しかけるなど、ママやパパと赤ちゃんとのやりとりを増やしましょう。大人とのやりとりから、コミュニケーション力や言葉の発達が促されます。
生後9ヵ月の赤ちゃんは、相手の反応が見える遊びが楽しくなる時期なので、両手を上げた「バンザイ」や、両手を打つ「パチパチ」などのまねっこ遊びを取り入れるのもおすすめです。まねをする楽しさから、手をふる「バイバイ」や、頭を下げて「こんにちは」をするなど、日常の動作やあいさつの習慣も身に付いていきます。
場合によっては何度も同じことを繰り返したがることもありますが、ママ・パパはできるだけ付き合って、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。
生後9ヵ月の赤ちゃんは、徐々に離乳に向けた生活の準備を始めていきたい時期です。また、発育・発達が進む時期でもあるので、成長に伴う心配事も出てきます。ここでは、そんな生後9ヵ月の赤ちゃんの育児における注意点を紹介します。
生後9ヵ月になると、物を両手で上手に持てるようになります。この時期から、少しずつコップで飲む練習をスタートさせましょう。最初はママやパパがコップに手を添えて、赤ちゃんの喉の動きを見ながら、そっとコップを傾けてあげます。コツをつかむと、赤ちゃんが自分からコップを持って飲めるようになります。嫌がるようなら、無理に練習させなくても問題ありません。ストローマグやスパウトマグなど、赤ちゃんに合った水分補給の方法を探すのもおすすめです。
生後9ヵ月の赤ちゃんは、離乳食を与える時間に決まりはありませんが、あまり遅い時間に食べさせると寝つきの悪さや消化不良につながることもあります。3回食の場合、3回目の離乳食は19時までに食べ終わりたいところです。また、胃腸の負担を考えると、離乳食の間隔は4時間以上空ける必要もあります。
1回目の離乳食の時間が遅くなると、2回目、3回目も遅くなってしまうため、神経質になりすぎる必要はありませんが、朝の8時頃までには起床して朝方の生活リズムにしてあげると、離乳食のスケジュールも調整しやすいでしょう。
自治体によっては、9~10ヵ月健診が行われます。主な健診内容は、ハイハイやつかまり立ちなどの運動発達のチェック、「バイバイ」など大人のまねをする様子から精神面の発達のチェック、目や耳の異常の有無、離乳食の進み具合などです。
発育や発達の個人差が大きくなる時期なので、ママ・パパは赤ちゃんの成長を心配してしまうこともあるかもしれません。専門家から見たら問題ないことも多いので、心配に感じることがあれば、この機会に小児科医に相談してみましょう。
生後9ヵ月になると、赤ちゃんの行動範囲が広がって目が離せなくなったり、後追いが始まったりするため、ママの精神的な疲れが出やすくなります。パパはもちろん、じいじやばあばなど、上手にまわりを頼りながら、ママの自由時間を取れるようにしましょう。
また、今と昔では育児法もかなり変わっているため、じいじやばあばを頼るときは、最低限気をつけてほしいことを伝えておくと、お互いに安心です。
監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。
女医によるファミリークリニック
生後9ヵ月とはいえ、赤ちゃんの肌はまだまだ敏感なため、一日中つけているおむつは、肌へのやさしさにこだわりたいもの。おしっこやうんち、おむつの摩擦による刺激と肌の乾燥などに着目した、「グーン」シリーズがおすすめです。
「グーンプラス敏感肌設計Mサイズ」は、肌に触れる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合。なめらかな肌ざわりで、摩擦による肌への負担を軽減しています。また、おむつ表面の吸収スポットが、おしっこもゆるゆるうんちも瞬時に吸収。赤ちゃんの敏感な肌に負担をかけない、やさしい紙おむつです。
「グーンプラス敏感肌設計Mサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス敏感肌設計Mサイズ|グーン
赤ちゃんがハイハイをしたり、つかまり立ちをしたり、動き回るようになったらパンツタイプのおむつを検討するタイミングです。「グーンプラス 肌快適設計パンツMサイズ」は、肌に触れる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合しています。肌へのやさしさに加え、おなかを締め付けずにふんわりホールドする「クッションプリーツ」を採用。動きやすく、快適なはき心地です。
「グーンプラス 肌快適設計パンツMサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 肌快適設計パンツMサイズ|グーン
「グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ」は、おなかまわりと足まわりのギャザーが肌にフィットする<ぴったりモレガード構造>で、たくさん動いてもすきまモレをガード。<スピード吸収体>がおしっこを素早く吸収するから、たっぷりおしっこもモレずに安心です。装着するとおへそが隠れるほど大きめ設計のパンツタイプで、1サイズを長く使えるのもポイントです。
「グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ|グーン
離乳食が進み、うんちが固めになってくると、肌にはりついて刺激になってしまうことも。「グーンプラス 汚れすっきりおしりふき」は、シートに乳液成分を配合。カピカピのうんちも浮かせて、すっきり落とせます。
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生後9ヵ月は、ハイハイにより行動範囲が広がる一方で、後追いも始まり、ママ・パパの疲れやストレスも大きくなる時期です。また、離乳食を3回食にするために、食事の量やタイミングなど注意しなければいけないことも増えてきます。
時にはまわりに頼りながら、ストレスを抱え込みすぎず、赤ちゃんのお世話に関するさまざまな知識や対処法を試しながら、子育てを楽しんでいきましょう。
生後9ヵ月前後で、物を両手で上手に持てるようになったら、コップで飲む練習を始めましょう。最初は大人がコップに手を添えて、赤ちゃんが飲み込む様子を見ながら、コップを傾けてあげます。嫌がる場合は、無理に慣れさせる必要はありません。
生後9ヵ月頃から、赤ちゃんの後追いが始まります。赤ちゃんのそばから離れるときは、「ちょっと待っててね」と伝えてから離れ、離れている間も「ここにいるよ」と声をかけるなど、なるべく不安を与えないようにしてあげましょう。それでもママの顔が見えるまで、赤ちゃんは泣くこともあるので、そばに戻ったら抱っこしてあげるなど、安心させてください。
生後9ヵ月になって離乳食を3回食にする際は、3回目の食事をなるべく19時までに終了できるように食事時間を調整しましょう。離乳食の間隔は4時間以上空ける必要があるため、1回目、2回目を与える時間も意識して、赤ちゃんの起床時間からスケジュールを調整するとスムーズです。
画像提供/PIXTA
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