
記事公開:2025.9.9
年末といえば、大掃除をするのが定番です。しかし、最近では時間的・体力的な負担から、冬の時期に大掃除をしない人や、お掃除をまとめてしない人も増えているようです。
そのような中、こまめにお掃除をする「小掃除・ちょこっと掃除」が注目されています。毎日の中で無理なく少しずつお掃除を取り入れるスタイルで、住まいを清潔に保つことによって、大掃除のような大きな負担を減らすことが可能です。
この記事では、年末の大掃除が変化している背景や、小掃除・ちょこっと掃除の実践方法とコツについて解説します。
年末の大掃除をするかどうかについては、家庭ごとに大きく異なるようです。今回は、クラブエリエール会員を対象に、年末の大掃除や普段のお掃除に関するアンケートを実施しました。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】
調査対象:10代~90代のクラブエリエール会員
調査期間:2025年7月9日~7月15日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:6,828件
■年末に大掃除をしていますか?
年末の大掃除をしているか聞いたところ、「毎年年末にしている」は34.4%、「年によって異なる」は31.4%、「年末以外の時期にしている」は27.7%、「していない」は11.5%という回答になりました。毎年の年末に大掃除をする人もいますが、時期をずらす人や大掃除自体をしないという人がいることもわかります。
大掃除をしない人の理由については、下記のようなコメントがありました。
<年末に大掃除をしないのはどのような理由ですか?(自由回答)>
・日常的なお掃除でキレイにしている
・一度にまとめてやるのが大変
・冬の寒い時期よりも暖かい時期のほうが汚れが落ちやすい
・昔はやっていたが、今は時間や体力の余裕がない
・年末は仕事や家族の世話、実家への帰省などで忙しい
・一人暮らしなので必要性を感じない
「年末は忙しくて時間が取れない」「大掃除は作業が負担になるので日常的にお掃除をする」という人も多いようです。
それでは次に、毎日のこまめなお掃除でキレイをキープする、小掃除やちょこっと掃除をしている人はどのくらいいるのかを聞いてみました。
■普段の生活の中で、小掃除・ちょこっと掃除をしていますか?
普段の生活の中で小掃除・ちょこっと掃除をしている人は、9割以上という回答となりました。それでは、皆さんは普段、どのような場所を小掃除・ちょこっと掃除しているのでしょうか。
■すきま時間で小掃除・ちょこっと掃除をする場所を教えてください(複数回答)
小掃除・ちょこっと掃除をする場所は、キッチン(シンク)という回答が一番多くありました。そのほかにも、トイレ、キッチン(コンロまわり)、洗面所、浴室など、日常の中で頻繁に使用し、放っておくと汚れが溜まる場所をこまめにお掃除していることがわかります。
また、日常的にお掃除をする中で出てくる悩みとしては、下記のような回答となっています。
■日常的なお掃除についての悩みを教えてください(複数回答)
「お掃除をしてもすぐに汚れてしまう」ことが悩みだという人が一番多く、そのほかにも「時間がない」「やる気が続かない」「掃除道具の出し入れが面倒」という回答も多く集まりました。
ほかにも、日常的なお掃除に関してどのような悩みがあるのか、下記のような声が寄せられました。
<日常的なお掃除についての悩みを教えてください(自由回答)>
・掃除に時間がかかるのが嫌でやる気が起きない
・面倒くさいという気持ちに負けて後回しになってしまう
・換気扇や天井の電気など、高い所は見ないふりをしてしまう
・こびりついた水垢に困っている
・最適な掃除の手順や洗剤の種類、掃除用品の種類に悩む
・浴槽やシャワーカーテンの黒カビに困っている
・窓拭きなど拭き掃除が苦手
小掃除・ちょこっと掃除とは、日常生活の中でこまめに掃除をするスタイルのことを指します。例えば、朝の支度の合間に洗面所をさっと拭いたり、夕食後にキッチンのシンクやコンロまわりを軽く掃除したりと、すきま時間を活用して行う掃除です。
小掃除・ちょこっと掃除の最大のメリットは、汚れを溜め込まないこと。日々少しずつ汚れを取り除いておくことで、頑固な汚れになる前に対処できるため、掃除の手間もぐっと軽減されます。結果として、年末の大掃除のような大きな作業に頼らなくても、清潔な状態を保つことができるのです。
また、小掃除・ちょこっと掃除は、無理なく続けられることもポイントです。1回のお掃除に長時間をかけず、気づいたときにすぐ実行できるため、家事や育児、仕事などで忙しい方でも取り組みやすいというメリットがあります。
<知的家事プロデューサー本間さんのアドバイス>
「ちょこっと掃除」をおすすめする理由
汚れには“段階”があります。例えばホコリは、しばらく放っておくと空気中の水分や油煙とくっついてベタついた汚れに変わり、やがて「こびりつき汚れ」のような厄介な存在になっていきます。 こうなってしまうと、ただ拭くだけでは落ちにくくなり、強力な洗剤や「ゴシゴシ洗い」といった物理的な力が必要になります。同じようにキッチンの油汚れ、浴室のカビ・水垢、床の皮脂汚れなども、時間が経つ程に手強くなり、落とすのに体力も時間もかかります。 汚れが軽いうちは、サッと拭くだけで簡単に落とせたものも、放置すればする程、掃除の難度が上がり、知識やテクニックが必要になってしまいます。だからこそ、「軽いうちに、ちょこっと掃除」しておくのが、一番楽で時短な方法です。
そのほかにも、こまめにお掃除をするメリットとして、下記のような節電効果があります。
<こまめなお掃除による節電効果>
・エアコン:月に1回か2回のフィルターの清掃で、約990円/年※の節約になる
・照明:汚れにより1年間で5~15%※の明るさが低下するため、お手入れで明るさを保ち、無駄な電力使用が防げる
・洗濯乾燥機:フィルターが目詰まりすると乾燥効率が低下するため、こまめな掃除によって無駄な稼働を防げる
※経済産業省「省エネポータルサイト」
続いては、小掃除・ちょこっと掃除を無理なく続けるための具体的な実践方法とコツについて解説します。ポイントは、下記の3つです。
<小掃除・ちょこっと掃除を実践するためのポイント>
・お掃除する場所を具体的にリストアップする
・お掃除のスケジュールを組む
・お掃除を習慣化するために工夫を行う
この3つを意識することで、毎日のお掃除へのハードルが下がります。それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
まずは、家の中で掃除したい場所を、エリアごとにリストアップしてみましょう。キッチン・浴室・トイレ・リビングなど、大まかな区分けからスタートし、それぞれのエリアでさらに細かく掃除箇所を挙げていくのがコツです。
キッチンならシンク・コンロまわり・排水口・冷蔵庫内、浴室なら鏡・排水口・浴槽・天井など、この段階でできるだけ具体的に書き出しましょう。
掃除箇所をリストアップしたら、「短時間でできる(1人ですぐにできる)」「短時間よりもやや時間がかかる」「かなり時間がかかる(準備や段取りが必要)」で分類し、掃除の頻度を決めていきます。
短時間でできる場所は毎日、やや時間がかかる場所は週1回、かなり時間がかかる場所は月1回や季節ごとなど、自分の生活リズムに合わせて無理のない設定が必要です。
例えば、トイレの便座や洗面台、キッチンまわり、リビングの床などの簡単な拭き掃除は、短時間で行うことができるため、小掃除・ちょこっと掃除にぴったりの作業といえます。
一方、浴室の排水口掃除や冷蔵庫の中の整理は、やや時間がかかるため週1回、キッチンの換気扇フィルターの洗浄や窓掃除は、しっかりと時間を確保する必要があるため月1回や季節ごとなど、小掃除・ちょこっと掃除と区別することが大切です。
小掃除・ちょこっと掃除を習慣にするためには、毎日の生活の中に自然に組み込む工夫がポイントです。例えば、下記のような仕組みが効果的といえます。
<小掃除・ちょこっと掃除を習慣化するための工夫>
・すぐ手に取れるように、掃除道具をそれぞれ使う場所に配置しておく
・使い捨ての掃除シートなど、手間の少ない道具を使う
・家族で分担して担当場所を決める
・「金曜日は浴室の日」など、覚えやすいルールを作る
・ルールを決めた内容はメモ帳やスマホアプリに記録し、時々見直す
<知的家事プロデューサー本間さんのアドバイス>
「ちょこっと掃除」を習慣にするコツ
「ちょこっと掃除」を習慣にする秘訣は、「毎日やること」にお掃除をくっつける方法です。朝の身支度やお風呂上がりなど、“いつもの動き”に1アクション加えるだけ。
そのため、掃除道具は手が届く場所へ。おそうじシートをリビングやキッチン、トイレなど各所に置いておけば、使ったついでにサッとひと拭きできます。網戸掃除も、柄を短くしたフロアワイパーで床掃除のついでに行いましょう。
スイッチや巾木など見落としがちな場所は、1日の終わりにシート1枚で拭くだけでOK。小さなお子さんには「1枚だけゲーム」のように楽しく参加を促し、「コンロのピカピカ係はパパ」「トイレの床ピカ係は◯◯くん」と、掃除道具に担当ラベルを貼っておくと、家族みんなでお掃除に関わる習慣が自然と育ちます。
この習慣で、年末の大掃除の負担はグッと減り、一年中キレイな空間で快適に過ごせますよ。
無理をせず、できることを少しずつ始めてみるのが、小掃除・ちょこっと掃除を続けるコツです。家全体のキレイが保たれるようになれば、大掃除のような大きな負担を減らすことができるでしょう。
監修者のご紹介
本間朝子さん
知的家事プロデューサー。自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、効率的な家事メソッド「知的家事」を考案。NHK「あさイチ」、日本テレビ「ヒルナンデス!」などへの出演や、雑誌「クロワッサン」「ESSE」などへの掲載のほか、産経新聞では「ゼロ家事のススメ」を連載中。企業や自治体での講演・研修を通じて、「暮らしと仕事の両立」を支援している。著書に「60歳からの疲れない家事」「写真でわかる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり」(ともに青春出版社)など。
本間朝子オフィシャルサイト
小掃除・ちょこっと掃除を習慣化する上で欠かせないのが、手軽に使える掃除アイテムです。すぐに取り出しやすく、片づけが楽な上に、汚れをしっかり落とせる道具であれば、お掃除を続けるモチベーションにつながるでしょう。毎日のお掃除に役立つ「キレキラ®!」シリーズをご紹介します。
「キレキラ®!ワイパー ドライ×ウエットシート」※1は、ドライとウエットの機能を1枚で使い分けられる、床掃除用のワイパーシートです。片面はホコリや髪の毛をしっかり絡め取るドライシート、もう片面は皮脂汚れや足跡までふき取れるウエットシートで、ドライとウエットのシートを2枚準備する必要がありません。「一部屋だけお掃除したい」「時間に余裕がない」といった場合も手軽に使うことができて、小掃除・ちょこっと掃除にぴったり。ウエット面には除菌成分を配合しており、拭き取るだけで99.9%除菌※2ができます。無駄なく使えて、日々の掃除のハードルを下げてくれる、新しい形のワイパーシートです。
※1 本商品は2025年10月1日発売。
※2 特定の菌・ウイルス条件下で試験。すべての菌・ウイルスに同様の効果が得られるものではありません。
「キレキラ®!ワイパー ドライ×ウエットシート」については、下記のページをご覧ください。
キレキラ®!ワイパー ドライ×ウエットシート
4つのラインナップがある「キレキラ®!トイレクリーナー 1枚で徹底おそうじシート」シリーズは、毎日のお掃除に手軽に使えるシートタイプのトイレクリーナーです。木材を原料とした「ナノ繊維(セルロースナノファイバー)」を配合したシートは、ゴシゴシ拭いても破れにくいのが特長。
また、除菌剤配合により、拭くだけで99.9%除菌>※1、見えない菌やウイルス>※1※2も除去できるほか、消臭成分が嫌なニオイ>※3も除去します。使用後はトイレにそのまま流せるため、衛生的で片づけも簡単です。
※1 特定の菌・ウイルス条件下で試験。すべての菌・ウイルスに同様の効果が得られるものではありません。
※2 エンベロープタイプのウイルス1種で効果を検証。ウイルス除去は液が多い状態で行ってください。
※3 大王製紙調べ、検知管法。
「キレキラ®!トイレクリーナー 1枚で徹底おそうじシート」については、下記のページをご覧ください。
キレキラ®!トイレクリーナー 1枚で徹底おそうじシート | キレキラ!
「キレキラ®!キッチンクリーナー 徹底キレイ おそうじシート」は、調理の前後に手軽に使えるキッチン用ウエットシートです。独自開発の立体凸凹シートと、界面活性剤入りの薬液と植物由来の洗浄成分により、コンロまわりや電子レンジ内のしつこい油汚れもすっきり拭き取れます。
さらに、除菌成分を配合しており、拭くだけで99.9%除菌※が可能。シートは厚手で丈夫なつくりのため、1枚で広範囲のお掃除にも対応できます。
※特定の菌・ウイルス条件下で試験。すべての菌・ウイルスに同様の効果が得られるものではありません。
「キレキラ®!キッチンクリーナー 徹底キレイ おそうじシート」については、下記のページをご覧ください。
キレキラ®!キッチンクリーナー 徹底キレイ おそうじシート | キレキラ!
最近は、年末の大掃除を行わない人が増えています。また、日々の小掃除やちょこっと掃除で、大きな負担を減らす人も増えているようです。
毎日の小掃除・ちょこっと掃除を続けるポイントは、続けやすい仕組みを作ること。お掃除したい場所をリストアップし、すきま時間に少しずつ取り組むスタイルなら、お掃除へのハードルも下がり、キレイが続くことで気持ちの余裕も生まれます。
手軽に使える掃除アイテムなども積極的に活用しながら、自分のペースで住まいのキレイをキープしましょう。
以前は年末の大掃除は定番でしたが、今は年末に行わないという人も増えています。年末の大掃除をするかどうかアンケートで聞いたところ、「していない」「年によって異なる」「別の時期にしている」と答えた人の割合が、過半数を占める結果となりました。
冬の寒さや年末の忙しさに加えて、日頃からのこまめな掃除で清潔を保つなど、ライフスタイルの変化に合わせて大掃除の形も変わってきているようです。
小掃除・ちょこっと掃除とは、日常の中で無理なく行う、こまめなお掃除のスタイルのことです。例えば、朝の支度のついでに洗面台を拭いたり、食後にキッチンのシンクを軽く掃除したりと、すきま時間を活用して行います。
こうした小さなお掃除を積み重ねることで、汚れを溜め込まず、大掃除のような大きな手間や負担を減らすことができます。
小掃除・ちょこっと掃除を日々の習慣にするには、お掃除のハードルをなるべく下げる工夫が必要になります。まずは、お掃除をしたい場所とスケジュールを決めておき、毎日の生活に組み込むことが大切です。
そのほかにも、掃除道具をすぐに手に取れる場所に置いておくことや、使い捨てシートなどの手軽なアイテムを取り入れることで、自然とお掃除ができるような仕組みを作っていきましょう。









