
記事公開:2026.6.18
生理が月に2回くると、「何かの病気かな」「受診したほうがよいか」と不安を感じたことはないでしょうか。生理周期には個人差がある上、体調や生活習慣によって変動しやすいため、一度の変化であれば過度に心配しなくてよい場合もあります。
一方で、子宮や卵巣の病気が原因のこともあるため、自己判断で放置し続けるのは避けたほうが良いでしょう。この記事では、生理が月に2回くるときに考えられる原因や受診を検討すべきサイン、日常生活で取り組めるセルフケアのポイントについて解説します。

監修者のご紹介
佐藤杏月先生
(八丁堀さとうクリニック副院長 医学博士 日本産婦人科学会専門医)
いつもは規則正しく生理がくるのに、突然月に2回の生理がくると、不安になるものです。そこでクラブエリエール会員の女性を対象に、普段の生理の頻度についてのアンケートを実施しました。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】 調査対象:クラブエリエール会員の20代以上の女性
調査期間:2026年4月23日~4月28日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:867件
■ふだんの生理周期はどのくらいですか?
クラブエリエール会員の女性を対象に、ふだんの生理周期について尋ねた所、最も多かったのは「28〜35日」で、45.9%と約半数を占めました。次いで「24〜27日」が28.5%と続き、この2つで全体の約7割強を占めています。一方で、「周期が安定していない」と回答した方も15.2%おり、6人に1人は周期が一定でないことがわかります。
■ここ1年間で、「月に2回生理がきた」ことはありますか?
次に、ここ1年間で月に2回生理がきたかどうかを聞くと、「ほとんどない/ない」が72.1%と大多数を占めました。しかし、「ときどきある」(25.4%)、「よくある」(2.5%)の合計27.9%の方が、直近1年間で月に2回の生理を経験していることもわかりました。
■生理が月に2回きたとき、不安をどの程度感じましたか?
生理が月に2回きたときにどの程度不安を感じたかを尋ねる質問では、「少し不安だった」が55.0%と過半数を占め、「とても不安だった」の19.4%を合わせると、74.4%の方が何らかの不安を感じたと回答。一方、「まったく不安ではなかった」は25.6%と、4人に1人が不安を感じていないことも明らかになりました。
■生理が月に2回きたとき、どのように対応しましたか?
最後に生理が2回きたときの行動について伺うと、最も多かった対応は「様子を見た」で53.7%。次いで「特に何もしなかった」が31.4%、「インターネットやSNSで検索した」が19.8%と続きます。「婦人科を受診した」は12.8%、「家族・友人に相談した」は9.1%にとどまりました。
不安を感じながらも、実際には半数以上が「様子を見る」という選択をしており、婦人科受診に踏み切った方は約1割程度でした。
経血のような出血が月に2回くる場合、生理周期が短くなっているケースもあれば、不正出血であるケースもあります。代表的な3つの原因について、それぞれ確認していきましょう。
生理周期が短くなる原因としてもっとも多いのが、ホルモンバランスの乱れです。ストレスや急激な体重変化、過度なダイエット、睡眠不足、不規則な生活などによって、卵巣の働きやホルモン分泌のリズムが乱れると、生理周期が一時的に短くなることがあります。
生理周期は、25~38日程度が一般的です。これより短い24日以下の生理周期が続く場合は、「頻発月経」と呼ばれます。特に思春期や更年期では、ホルモンバランスが変動しやすい時期であるため、生理周期の乱れが起こりやすくなるでしょう。
生理のような出血が月に2回くる場合、「無排卵性月経(無排卵性周期症)」や「黄体機能不全」が原因となっているケースがあります。無排卵性月経とは、月経のような出血はあるものの排卵がうまく起こらない症状で、少ない経血が長く続くのが特徴です。
また、黄体機能不全とは、排卵後に分泌されるはずの黄体ホルモンの量が不十分になる症状で、子宮内膜の壁が厚くならないため、不安定な月経周期や不正出血、月経量の減少などを起こすことがあります。これらの症状から、月に2回生理がきたように感じることがあるでしょう。いずれも不妊や流産のリスクもあるため、妊娠を希望している場合には早めの検査と対応が重要です。
子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどの病気による不正出血を、「生理が早く来た」と勘違いすることがあります。不正出血は生理とは別のタイミングで起こる出血ですが、見た目だけでどちらか判断するのは容易ではありません。
さらに注意が必要なのは、子宮頸がんや子宮体がんなど、重大な病気の初期症状として不正出血が現れることがある点です。「おりものに少し血が混じる程度」という軽い症状から始まるケースもあるため、自己判断で「これくらいなら大丈夫」と過信することは避けましょう。
卵巣嚢腫(のうしゅ)などの腫瘍がある場合も、ホルモンバランスが乱れることで出血のパターンが変化することがあります。こうした病気の有無を確認するためには、内診や超音波検査などが必要です。
「月に2回生理がきたのかも」と疑ったとき、すべてのケースで受診が必要というわけではありません。しかし、以下のサインに当てはまる場合は自己判断で様子をみることは避け、専門医に相談しましょう。早期に受診をすることで、適切な治療や対応につながります。
普段の生理周期から外れることがあっても、すぐに元に戻るようであれば過度な心配はいりません。しかし、生理周期が24日以内の「頻発月経」が3周期以上続く場合や、これまで比較的安定していた周期が急に変化し、極端に短くなったり長くなったりした場合には、注意が必要です。自己判断で放置せず、婦人科を受診してください。
生理とみられる出血の量が急に増えたり、いつもの生理痛と比べて痛みが強まったり、鎮痛剤が効きにくくなったりしている場合は、子宮内膜症や子宮腺筋症のリスクが考えられます。また、息切れやめまい、強いだるさなどの貧血症状が現れているケースでは、出血量の増加などによって体への負担が大きくなっている可能性もあります。体重の急激な減少、発熱、下腹部のしこりなど、気になるサインが複数重なっているときは、特に早めの受診が必要です。
妊娠の可能性がある時期(妊娠初期)の出血は、流産や子宮外妊娠など、妊娠に関連したトラブルのサインである場合があります。そのため、「生理が早くきた」と自己判断で様子を見ることはとても危険です。
特に、強い腹痛や大量出血、めまい・冷や汗などを伴う場合は、緊急性が高いことがあるため、できる限り早く産婦人科を受診しましょう。
40代後半以降で更年期が考えられる世代では、徐々に閉経に向かっていくプロセスの中で、生理周期が以前より短くなり、「月に2回」の生理がくる場合もあります。これ自体は更年期の自然な変化の一部として起こりえますが、この年代の不正出血の中には、子宮体がんなどの疾患が隠れている場合があるため注意が必要です。
「更年期だから」と自己判断せず、これまでと明らかに異なる出血が続くときは、婦人科を受診してください。40代以降は定期的な婦人科検診を受けることも重要です。自分の体の変化に早めに気づき、専門医と相談しながら対応することが健康を守ることにつながります。
生理周期が安定しない方は、まず自分の生理周期を知り、生活習慣を整えることが大切です。ここでは、生理周期を整えるためのポイントを2つ紹介します。
生理の管理でまず取り組みたいのが、毎月の記録をつけることです。記録を継続して振り返ることで、自分では気づきにくい周期の変化やパターンが見えやすくなります。3ヵ月分程度の記録があると、婦人科を受診した際に医師への説明もスムーズになるため、ぜひ習慣づけてみてください。
記録のポイントは、月に何回出血があったかだけでなく、それぞれの出血が「いつもの生理と同じか」「量や痛みが異なるか」を意識してメモすることです。例えば、「2回目の出血はいつもより量が少なく、痛みもほとんどなかった」という情報は、それが真の生理なのか不正出血なのかを判断するうえで重要なヒントになります。
スマートフォンのアプリを使えば手軽に記録できるうえ、グラフなどで変化を視覚的に確認できます。「受診を検討すべきサイン」に当てはまっていないかを定期的に確認するためにも、記録は大きな助けになるでしょう。
生理周期を安定させるためには、ホルモンバランスを整える生活習慣を心がけることが大切です。睡眠不足による不規則な生活は、ホルモンバランスを乱す要因にもなりかねません。可能な範囲で就寝・起床時間を一定に保つようにしましょう。
食事面では、極端な食事制限や急激なダイエットを避け、バランスのよい食事を心がけてください。特に生理中は鉄分が失われやすいため、吸収率の高い鉄分を多く含むレバーや赤身の肉、かつお、いわしなどを意識的に取り入れることがおすすめです。また、適度な運動は血行を促進し、ホルモンバランスの安定にも役立ちます。
ストレスが強い状況が続く場合には、休息の時間を意識的に確保し、趣味や好きなことに時間を使う余裕を作ることも大切です。また、家族や友人に相談したり、必要に応じてカウンセラーや医師などの専門家の力を借りたりすることも、ぜひ検討してみてください。生活習慣の見直しは、今日からすぐに始めることができるセルフケアのひとつです。
監修者のご紹介
佐藤杏月先生(八丁堀さとうクリニック副院長 医学博士 日本産婦人科学会専門医)
日本医科大学卒。日本医科大学武蔵小杉病院を中心に16年間産婦人科医として地域のハイリスク妊婦や、婦人科疾患の診療を行ってきた。3人の子どもの子育てと仕事の両立を目指し、整形外科医のご主人と共に2020年八丁堀さとうクリニックを開業。
八丁堀さとうクリニック
生理中はデリケートな状態が続き、肌への刺激やムレが気になります。そんな時期の心強い味方となるのが、大王製紙の「エリス」シリーズです。使い心地にこだわった商品がそろっており、生理の日をより快適に過ごすサポートをしてくれます。
「エリス ルナフィット(多い昼用)羽つき 23cm」は、多い日の昼間に対応したナプキンです。なめらかな肌ざわりの<表面ぽこぽこシート>がベタッと感を軽減し、身体の動きにフィットする<スライドフィット吸収体>で肌とのすきまをできにくくして経血をしっかりキャッチします。「エリス ルナフィット超スリム(多い昼用)羽つき 23cm」は、薄型でありながら吸収力を維持しており、外出時にも持ち運びやすいのが魅力です。
「エリス ルナフィット(多い昼用)羽つき 23cm」「エリス ルナフィット超スリム(多い昼用)羽つき 23cm」については、下記のページをご覧ください。
エリス ルナフィット(多い昼用)羽つき 23cm
エリス ルナフィット超スリム(多い昼用)羽つき 23cm
「エリスショーツ M~L 昼・夜 ⾧時間用 ブラックカラー」は、ナプキンとショーツが一体になった生理用ショーツ型ナプキンです。ショーツ型なのでモレ・ズレが起こりにくく、昼・夜を問わず長時間の使用に適しています。夜用ナプキン3枚分※1の吸収力で、特に量が多い日にも安心です。
※1大王製紙「エリス新・素肌感 多い日の夜用羽つき」との比較。
「エリスショーツ M~L 昼・夜 ⾧時間用 ブラックカラー」については、下記のページをご覧ください。
エリスショーツ M~L 昼・夜 ⾧時間用 ブラックカラー
「エリス コンパクトガード(多い昼用)羽つき 23cm」は、生理用品らしくないデザインの個包装で、ポーチやポケットにも入れやすいスリムな形状が特長。急な生理に備えてバッグに常備しておきたい方や、外出先でも使いやすいサイズを探している方にぴったりの商品です。さらに1.9mmの極薄シートにもかかわらず、超吸収ポリマーがぎっしり詰まっており、普通のナプキンの2倍※1の吸収力となっています。
※1 当社「エリス 新・素肌感 ふつう~多い日の昼用 羽つき」との比較
「エリス コンパクトガード(多い昼用)羽つき 23cm」については、下記のページをご覧ください。
エリス コンパクトガード(多い昼用)羽つき 23cm
生理が月に2回くる原因には、生理周期の短縮、ホルモンバランスの乱れ、排卵障害、子宮や卵巣の病気による不正出血などがあります。一時的なものであれば自然に改善することもありますが、3周期以上続く場合や、普段との出血量・痛みに変化がある場合など、気になることがあるときは早めに婦人科を受診してください。また、妊娠の可能性がある場合の出血は、流産や子宮外妊娠などのリスクもあります。直ちにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
また、生理周期に不安があるときは、生活習慣を見直すことも大切です。基礎体温や生理日を記録しておくことで、いつもと違う変化に気づきやすくなるでしょう。
生理が月に2回くること自体が、直ちに病気を意味するわけではありません。生理周期には個人差があり、体調や生活習慣によって変動しやすいため、一度の変化であれば過度に心配しなくてよい場合もあります。ただし、いつもと違う様子が続く場合には病気が隠れていることもあるため、早めに婦人科を受診しましょう。
生理周期が24日以内の状態が3周期以上続く場合は、婦人科への相談を検討してください。また、期間にかかわらず、いつもと比べて出血量が急に増えた、痛みが強くなった、妊娠の可能性がある、更年期世代であるといった状況では、早めの受診を優先することが大切です。「もう少し様子をみよう」と先延ばしにすることで、診断が遅れるリスクもあるため、少しでも気になる症状があれば受診を検討してみましょう。
生理と不正出血は見た目だけで判断するのが難しく、自分で完全に見分けることは困難です。出血量や痛みがいつもの生理と違うと感じたり、前回の生理からあまり日数が経っていないのに出血があったりする場合は、不正出血の可能性も考えられます。気になる症状がある場合は自己判断せず、婦人科を受診することをおすすめします。
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