
記事公開:2026.6.18
生理中にドロッとした血の塊が出て、「これは普通のこと?」「もしかして病気のサイン?」と不安に感じたことはありませんか?実は、月経2、3日目に少し混じるくらいの量であれば、生理機能の範囲内であることがほとんどです。しかし、塊の大きさや経血量、症状の有無によっては婦人科受診を検討すべきケースも。この記事では、血の塊が出る主な原因と受診の目安、日常でできるセルフチェックの方法について解説します。

監修者のご紹介
佐藤杏月先生
(八丁堀さとうクリニック副院長 医学博士 日本産婦人科学会専門医)
ドロッとした血の塊が出ると、思わずドキッとしてしまう方もいるのではないでしょうか。そこでクラブエリエール会員の女性を対象に、生理中の血の塊に関するアンケートを実施しました。
【調査概要】
調査対象:クラブエリエール会員の20代以上の女性
調査期間:2026年4月23日~4月28日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:867件
■生理中にドロッとした血の塊が出た経験はありますか?
生理中にドロッとした血の塊が出た経験に関しては、「ある」と回答した方は87.4%でした。対して「ない」と回答した方は9.8%、「覚えていない」と回答した方は2.8%となり、いずれも低い結果となっています。
「ある」と答えた方は実に9割近く、ほとんどの方が生理中の血の塊を経験していたことがわかりました。
■血の塊を見たとき、どのような行動をとりましたか?
血の塊を見たときの行動として最も多かったのは、「特に気にしなかった」が37.3%。次いで「様子を見ていたが何もしなかった」が36.3%と、すぐに行動を起こさない方が7割強という結果に。
また、「インターネットやSNSで検索した」は13.2%、「家族・友人に相談した」は2.4%と、自分で情報を集めたり身近な人に打ち明けたりする方は少数派でした。さらに「婦人科を受診した」は7.9%、「健康診断などの婦人科検診で相談した」は2.1%と、医療機関に相談するケースも全体の1割にとどまっています。
生理中に血の塊が出ても、受診や相談のきっかけになることはほとんどなく、多くの方が「様子を見る」という対応をとっていることがわかります。「その他」と答えた方の回答を見ても、同様の傾向がありました。
<血の塊を見たときにとった行動(自由記述)>
・定期的に婦人科検診を受けているので特に気にしていない
・気になる症状やいつもと変わりなければ様子をみる
・若いときからあるため、何もしていない
血の塊が出る原因は、生理の仕組みに由来する生理的な現象の場合もあれば、子宮の病気や疾患が関係している場合もあります。それぞれの原因を順に確認していきましょう。
生理とは、妊娠が成立しなかった際に、厚みを増した子宮内膜がはがれ落ち、血液や組織片とともに腟から体外へ排出される現象です。子宮内膜はスポンジ状に厚くなっており、はがれ落ちる際には細かな組織片や粘液が混ざります。そのため、経血はさらさらした血液だけでなく、ドロッとした性状になることがあるのです。
特に、経血量が多い生理2〜3日目には塊が出やすくなる傾向があります。数ミリから1~2センチ程度(小豆大〜親指の先程)の塊が、量の多い日にときどきみられるくらいであれば、多くの場合は生理機能の範囲内であるケースが多いでしょう。
月経によって子宮内膜が剥がれ落ちる際には出血を伴いますが、体外に排出されるまでに血液が固まります。この血の塊は、子宮内膜から分泌される酵素の働きによってサラサラの液体に分解されるため、少ない子宮収縮でもスムーズに体外へ排出されます。しかし、経血量が一時的に多くなると、酵素の働きが追いつかず、分解される前のドロドロした状態のまま排出されることがあるのです。
また、なかなかトイレに行けなかった場合や、就寝中など長時間同じ姿勢を続けている場合は、子宮から腟にたまった経血が通常の血液と同じように凝固して塊になることがあります。起床後や、長時間座り続けた後にトイレへ行くと塊が出やすいのはこのためです。
子宮筋腫は、子宮の筋肉の一部がこぶのように増える良性の腫瘍です。筋腫の位置や大きさによっては、経血量が増えて血の塊が出やすくなります。30歳以上の女性の3割前後にみられるともいわれており、筋腫があるからといって必ずしも症状が出るわけではありません。
子宮腺筋症は、子宮の内側にあるはずの子宮内膜に似た組織が、子宮の筋層内に入り込む病気です。強い生理痛のほか、子宮筋腫と同様に経血量の増加により、レバー状の大きな塊が出ることもあります。30代後半ごろから病変が大きくなり、症状が現れやすいとされています。
子宮内膜症は、本来は月経ではがれ落ちる子宮内膜組織が、卵巣など子宮以外の場所にできる病気です。20~30代で発症しやすく、月経時の強い痛みのほか経血量が異常に増え、血の塊が出やすくなります。
また、子宮や腟、子宮頸部の感染症がある場合にも、炎症の影響で経血の性状が変化し、血の塊や異常な出血がみられることがあります。性感染症や子宮頸がんなど、出血の裏に別の疾患が隠れているおそれも否定できません。いつもの生理とは明らかに異なる出血が続く場合は、自己判断せず、早めに婦人科を受診することが重要です。
血の塊が出るといっても、生理的な範囲のものと、医療機関での検査・治療が必要なものがあるため、その判断に迷う方は少なくありません。以下のような症状がみられる場合は、婦人科・産婦人科への受診を検討してみましょう。
血の塊が小豆大から1~2センチ程度であれば、多くの場合は生理的な範囲内です。しかし、血の塊の大きさや量が次のケースに当てはまる場合は、過多月経の可能性が考えられます。
<過多月経を判断する目安>
・500円玉やゴルフボールよりも大きな塊が繰り返し出る場合
・経血量がこれまでより明らかに増えている場合
・多い日用のナプキンが1〜2時間で経血でいっぱいになる場合
・夜用ナプキンを使っても一晩もたずにモレてしまう場合
1回の経血量が150mL以上(正常値20~140mL)が過多月経の目安とされていますが、実際に経血量を量ることは困難です。上記で紹介した「過多月経を判断する目安」に当てはまる場合や貧血症状がみられる場合は、早めに婦人科の受診を検討してください。
血の塊とともに、いつもと違う強い生理痛がある場合は、子宮の病気が関係していることもあります。立っていられないほどの強い痛みや、鎮痛薬を服用してもほとんど改善せず痛みが続く場合は、早めに婦人科を受診して検査や治療を受けましょう。
また、経血量が多い状態が続けば、鉄欠乏性貧血が進行するリスクも。めまい、息切れ、動悸、頭痛、顔色の悪さなどの症状が出ている場合は、貧血が進んでいるおそれがあります。貧血は放置すると日常生活に支障をきたすことも少なくありません。痛みや貧血症状がつらい場合は、一度専門医に相談してみてください。
妊娠の可能性がある時期に、通常の生理とは異なる出血や血の塊がみられる場合は、流産や子宮外妊娠など、妊娠に関連したトラブルである可能性があります。
いつもの生理とは明らかに異なる時期に出血が起きた場合や、出血量・性状がこれまでと違う場合は、「生理のような出血」と自己判断せず、早めに産婦人科を受診することが重要です。特に子宮外妊娠は、放置すると生命に関わる状態に進行するリスクがあるため、気になる点があれば迷わず受診してください。
体の変化に早く気づけるようになるためには、生理中の経血状態を日頃からチェックしておくことが重要です。また、生活習慣を整えることが月経症状全体の緩和につながる場合もあります。ここでは、日常生活の中でできるセルフチェックと対処法を見ていきましょう。
経血量や血の塊の状態を日頃から記録しておくと、受診の判断がしやすくなります。ナプキンの交換回数、経血の色や粘度、塊の大きさや頻度などを簡単にメモしておく方法がおすすめです。
月経記録アプリや手帳を活用すると、周期の乱れや出血パターンの変化に気づきやすくなり、受診の際に医師への説明もスムーズになります。アプリには、経血量を「少ない・普通・多い」で記録できる機能がついているものも多く、継続しやすいのがメリットです。
毎月の経血状態を知ることは、体と向き合うための大切な習慣です。気になる変化があったときに、すぐ受診を検討できるよう備えておきましょう。
経血量が多い人や血の塊がよく出る人は、日頃から鉄分を意識した食事を心がけましょう。例えば、レバー、赤身の肉、かつお、いわしなどの食品には吸収率の高い鉄分が多く含まれるため、効率よく鉄分を補えます。食事だけで鉄分を補いにくい場合は、医師の指導のもとで鉄剤を活用する方法も。自己判断でサプリメントを大量に取り入れることは避け、気になる場合は専門医へ受診時に相談してみてください。
また、めまいや息切れなどの貧血症状がある場合は、無理をせず十分に休養をとることが大切です。規則正しい生活リズムとバランスのよい食事、適度な運動を心がけることで、全身の状態が整い、月経症状の緩和にもつながります。つらい生理を我慢するのではなく、できることから日常的にケアしていきましょう。
監修者のご紹介
佐藤杏月先生(八丁堀さとうクリニック副院長 医学博士 日本産婦人科学会専門医)
日本医科大学卒。日本医科大学武蔵小杉病院を中心に16年間産婦人科医として地域のハイリスク妊婦や、婦人科疾患の診療を行ってきた。3人の子どもの子育てと仕事の両立を目指し、整形外科医のご主人と共に2020年八丁堀さとうクリニックを開業。
八丁堀さとうクリニック
経血量が多く、血の塊が出やすい日には、吸収力の高い生理用品を選ぶことでより快適に過ごせます。大王製紙の「エリス」シリーズは、ドッと出る経血も素早く吸収する設計で、安心して過ごせるようサポートします。
「エリス 朝まで超安心 クリニクス(量が心配な人用) 羽つき 40cm」は、過多月経など経血量が多い方向けに設計された40cmのロングナプキンです。<スピード&パワー吸収システム>で、ドッと出る経血を繰り返し素早く吸収。「粘度が高い」「大量に出る」「急にドッと出る」といった経血トラブルにも安心の設計で、「クリニクス」を使ったお客様からもたくさんの喜びの声が届いています。「量が多くて外出や夜が心配」という方におすすめです。
「エリス 朝まで超安心 クリニクス(量が心配な人用) 羽つき 40cm」については、下記のページをご覧ください。
エリス 朝まで超安心 クリニクス(量が心配な人用) 羽つき 40cm
「エリスショーツ M~L 昼・夜 ⾧時間用 ブラックカラー」は、モレ・ズレが起こりにくいショーツ型ナプキンです。夜用ナプキン3枚分※1の吸収力で、動いてもモレにくい設計のため、経血が多い日や夜間の使用にも安心して使用できます。ブラックカラーなので経血による汚れが気になりにくく、おむつっぽくないので履くときも捨てるときも気になりません。
※1 大王製紙「エリス新・素肌感 多い日の夜用羽つき」との比較。
「エリスショーツ M〜L 昼・夜 長時間用 ブラックカラー」については、下記のページをご覧ください。
エリスショーツ M~L 昼・夜 ⾧時間用 ブラックカラー
「エリス 朝まで超安心 360(特に多い日の夜用)羽つき 36cm」は、特に経血量が多い日の夜間用として設計された36cmのロングナプキン。<すきまフィット吸収体>がおしりの谷間に沿って変形するため、経血を逃さずキャッチして後ろモレを防止します。夜用ナプキン2枚分の吸収力※2で、量が多い夜も朝まで安心。量が多い日でも、ぐっすり休んでいただけるようサポートします。
※2:エリス 新・素肌感 多い日の夜用 羽つき 29㎝との比較
「エリス 朝まで超安心 360(特に多い日の夜用)羽つき 36cm」については、下記のページをご覧ください。
エリス 朝まで超安心 360(特に多い日の夜用)羽つき 36cm
生理中に血の塊が出るのは、生理の仕組みのなかで起こる自然な現象であることがほとんどです。しかし、血の塊の大きさ、経血量、強い痛みや貧血症状を伴うといった場合には、子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患が関係している可能性もあります。
気になる変化があれば、自己判断をせず、早めに婦人科を受診しましょう。日頃から経血の状態を記録し、いつもとの違いに早く気づけるようにしておくことが、これらの異変にいち早く気づくために重要です。
必ずしも病気のサインとは限りません。生理中に数ミリから1~2センチ程度の塊が経血量の多い日にときどき出る場合は、生理的な範囲内であることがほとんどです。
次のような症状がある場合は、婦人科・産婦人科への受診を検討してください。
<受診を検討すべき症状>
・500円玉やゴルフボールよりも大きな塊が繰り返し出る場合
・経血量全体がこれまでより明らかに増えている場合
・立っていられないほどの強い生理痛、または鎮痛薬が効きにくい痛みが続く
・めまい・息切れ・動悸などの貧血症状がある
・妊娠の可能性がある時期に出血や塊が出ている
これらに当てはまる場合は、早めに専門医へ相談しましょう。
日常生活での対策として、以下のことを心がけてください。
<日常のセルフケアポイント>
・月経アプリや手帳で、経血量・塊の大きさ・ナプキンの交換回数を記録する
・レバー・赤身の肉・かつお・いわしなど、吸収率が高く鉄分を多く含む食品を意識して食べる
・貧血症状(めまい・息切れなど)がある場合は、十分に休養をとる
・気になる症状が続く場合は、早めに婦人科を受診する
日頃からセルフチェックを続けることで、体の変化にいち早く気づくことができます。
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