
記事公開:2026.9.14
ペーパークイリングは、細い紙に巻きグセをつけることで生まれるペーパークラフトです。本来は専用のペーパーや道具を使いますが、トイレットペーパーの芯1~2本と竹ひごやボンドで代用することができます。使用するトイレットペーパーの芯の本数を増やせば、より豪華な仕上がりになるでしょう。
この記事では、造形プランナー・宮地明子先生に基本の作り方と応用を教えていただきました。まずは基本のピースとパーツ作りから始めて、ぜひ作品作りに挑戦してみてください。

監修者のご紹介
宮地 明子さん
(造形プランナー・イラストレーター)
ペーパークイリングとは、クイリング専用ペーパーや細く切った画用紙などを巻いて作るペーパークラフトのことです。中世ヨーロッパで「クイル(鳥の羽根の軸)」に紙を巻いていたことから、クイリングと呼ばれるようになったと考えられています。
この記事では、トイレットペーパーの芯の特性を活かした、初心者におすすめの作品作りをご紹介します。トイレットペーパーの芯には適度な硬さと巻きグセがあるので、輪切りにしてつまんだり巻いたりするだけで基本形を作ることができるため、専用道具がなくても気軽に始められるのが魅力です。
今回ご紹介する方法では、ピースを組み合わせてパーツを作り、さらにパーツを組み合わせてオーナメントを作るペーパークイリングをご紹介します。
基本のピースの作り方をいくつか覚えれば、ピースを自由に組み合わせてオーナメント作りができます。ここでは、6パターンに分けて基本形を紹介します。
※基本のピース作りに最低限必要なもの
・トイレットペーパーの芯:1~2本
・竹ひご:1本
・はさみ
・定規、鉛筆
トイレットペーパーの芯に、定規と鉛筆で15mm幅の印をつけます。
印に沿って、はさみで輪切りにしていきましょう。芯の長さは商品によって異なりますが、1本で6~7つの輪っかが作れます。切るときに芯が少しくらいつぶれても問題ありません。
輪切りにした芯で、以下の基本形を作っていきましょう。
竹ひごは巻き作業の芯として使います。つまようじは細くて短く、扱いづらいため、竹ひごや竹串のほうがおすすめです。
輪っかを両側からつまんで折り目をつけます。ほかのピースを詰め込む枠になるので、真ん中のふっくら感を維持するようにしてください。
輪っかの一ヵ所をつまんでつぶし、反対側を内側に少し折り込むとハートができます。
作ったハートのへこみの部分を、さらに奥まで押し込んでぎゅっとつぶすと、つぶしハートができました。
輪っかをはさみで一ヵ所切って開きます。
切れ目の曲面の側に竹ひごを当て、指で固定しながら最後まで巻いていきましょう。
竹ひごを引き抜いたら出来上がりです。
輪っかをはさみで一ヵ所切って開きます。
輪っかを開き、両端をそれぞれ3cm程度、内側に向かって巻いてください。
中央をつまんでつぶすとハートに。つぶした折り目を反対向きに折り返すと噴水型になります。
輪っかをはさみで一ヵ所切って開き、切り口の片方を内側に3cm程度巻きます。
もう片方の切り口は、曲面の外側に向かって3cm程度巻いてください。巻きグセと反対方向になるため、力を入れて巻きましょう。
輪っかを完全につぶし、できた折り目2ヵ所で切り離して2枚の帯を作ります。
帯を半分に折り、片側だけ1cm程度巻くとハーフハートができました。
基本形3と同様にすべて巻くと、小さめの渦巻きができます。
トイレットペーパーの芯を輪切りにするときに輪っかの幅をそろえると、このあとのパーツの仕上がりがキレイです。巻くときの芯には竹ひごや竹串を使い、指でしっかり固定しながら巻くと形が崩れにくくなります。
基本形が作れるようになったら、しずくの中にほかのピースを詰め込んでパーツを作りましょう。詰め方を変えるだけで、さまざまなデザインが生まれます。
・基本形のピース(お好きなだけ)
・木工用ボンド
しずくの中に好きなようにピースを並べ、形を決めましょう。大きめのハートや噴水から入れ、余った場所にハーフサイズのピースを詰めるとおさまりがよくなります。
形が決まったら、しずくからピースを取り出して木工用ボンドを塗り、戻して接着します。配置を決めてから接着することで、キレイに形を整えやすいでしょう。
ここではあえて図案のご提案はしていないので、作ったピースを好きなように詰め込むことを楽しんでいただけたらと思います。並べ替えながら、自分だけのデザインを見つけてみてください。
作ったパーツを組み合わせて、吊って飾れるミニオーナメントを作りましょう。上の写真は、明子先生が制作した見本です。
・トイレットペーパーの芯:1~2本
・定規、鉛筆
・はさみ
・竹ひご:1本
・木工用ボンド
・ラッカースプレー(お好きな色で)
・ゴム手袋(任意)
・刺しゅう糸など(ラッカーに合わせた色がおすすめ)
1. しずくにピースを詰め込んだパーツを2~3個作り、渦巻きハートのピースも1つ作ります。
2. しずくのパーツを並べて接着位置を決め、木工用ボンドで接着します。接着点にはアクセントとして渦巻きハートを置きましょう。
3. 大きい段ボールなどを広げた上にオーナメントを置き、全体にラッカースプレーで色を塗ります。ラッカースプレーを使う作業は屋外がおすすめですが、室内で使うときには窓を開けて風通しを良くしましょう。塗装したオーナメントを触るときには、乾いていない可能性もあるのでゴム手袋を使ってください。
4. ラッカーが乾いたら完成です。
吊るす糸は輪っかの中を通しても、目打ちなどで穴を開けて通しても大丈夫です。バランスが悪い場合は、渦巻きハートの渦巻き二ヵ所に紐を通して、それを1つに結ぶと安定しやすくなります。
芯3本(輪っか約20個分)あれば、存在感のあるオーナメントが作れます。白や銀ならクリスマスに、黒や紫ならハロウィンにもぴったりです。上の写真は、明子先生が制作した見本です。
・トイレットペーパーの芯:3本以上
・定規、鉛筆
・はさみ
・竹ひご:1本
・木工用ボンド
・ラッカースプレー(お好きな色で)
・ゴム手袋(任意)
・刺しゅう糸など(ラッカーに合わせた色がおすすめ)
1. しずくにピースを詰め込んだパーツを6個作ります。
2. しずくパーツの細いほうを突き合わせるように6個並べ、木工用ボンドで接着してください。
3. すきまにハーフ渦巻きやハーフハートなどを接着し、バランスを整えます。
4. 形が完成したら、全体にラッカースプレーで色を塗ります。
5. 吊るす糸を結べば完成です。
パーツを組み合わせてみて、中心がしっかり突き合わせられなくても大丈夫。空いたスペースにハーフタイプのピースを入れれば調整できます。ここではパーツ6個で作っていますが、パーツを増やせばもっと存在感のある仕上がりになりますよ。
お好みで、キラキラパーツなどを下げてもかわいいですね。
ミニオーナメントを縦につなげてモビールのように飾ることもできます。画用紙の飾りやビーズをつないでアレンジすれば、季節に合わせた作品づくりが楽しめるでしょう。
ここでは、明子先生の作品例をご覧ください。
監修者のご紹介
宮地 明子さん
造形プランナー・イラストレーター。みずからの子育て期間に「こども美術教室」を主宰。年齢や季節に合わせた制作企画を保育雑誌や書籍に数多く提供する。
保育士資格を取得しており、保育園勤務経験で培われた細やかな工夫と具体性ある造形・絵画・遊びのプランを得意とする。都内数ヵ所の保育園で造形講師として制作の場を持ち、「幼児造形の可能性」について実践を伴った講演や研修会講師、ワークショップなども行う。
また、絵描き歌の先生としてTBS TV「プレバト」に出演。児童書への挿絵・表紙なども手掛け、個展・グループ展などで作品を発表している。著書に、『かんたん!あそべる!おもちゃこうさく(4) びっくりこうさく』(小峰書店)、『かんたん!楽しい!12か月の製作あそびアイデアBOOK』(ナツメ社)、『みんなで楽しむ絵かきうた』(ナツメ社)がある。
宮地スタジオ
今回ご紹介したペーパークイリングには、「エリエール」のトイレットティシューの芯を活用しました。
「エリエール」のトイレットティシューは、毎日の暮らしによりそうやさしい使い心地。使い終わったあとは、芯を使ったクラフトにチャレンジしてみませんか?
「エリエール トイレットティシュー シングル/ダブル」は、パルプ100%で作り上げたトイレットティシュー。蛍光染料は不使用です。ソフトエンボス加工を採用しており、ふんわりとしたやわらかさ。やさしい肌ざわりに仕上げています。
※芯に香りをつけています。香料の匂いがほかの物に移る場合がありますのでご注意ください。
「エリエール トイレットティシュー シングル/ダブル」については、下記のページをご覧ください。
エリエール トイレットティシュー シングル/ダブル
「エリエール Theエリエール トイレットティシュー」は、「エリエール」シリーズ最高※のふんわり感と丈夫さを実現したトイレットティシューです。独自のボリュームエンボス加工で、水分をシート間にたっぷり吸収するので、温水洗浄トイレでお使いいただくのにもぴったりです。
※2025年3月現在のラインナップにもとづく(大王製紙調べ)
「エリエール Theエリエール トイレットティシュー」については、下記のページをご覧ください。
エリエール Theエリエール トイレットティシュー
「エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」は、温水洗浄トイレでぜひお使いいただきたいトイレットティシューです。エリエール独自のスーパーWエンボス加工により、2倍※の吸水性を実現。ふき取り時、肌にはりつきにくいのが特徴です。
※当社品エリエールトイレットティシューダブルとの比較
「エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」については、下記のページをご覧ください。
エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー
トイレットペーパーの芯を使えば、専用道具がなくてもペーパークイリングにチャレンジできます。基本形を作り、パーツを組み立て、オーナメントに仕上げる流れを覚えれば、自由にアレンジできるようになるでしょう。ぜひ、オリジナルの作品作りを楽しんでみてください。
本格的に取り組む場合は、クイリング専用の細い紙、巻き棒、のりなどを使います。今回の方法では、トイレットペーパーの芯、竹ひご、はさみ、定規、鉛筆、木工用ボンドがあれば取り組めます。色をつける場合は、ラッカースプレーやアクリル絵の具も用意しましょう。
トイレットペーパーの芯に定規と鉛筆で15mm幅の印をつけ、はさみで切っていくときに、輪っかの幅をそろえることを意識してください。芯が少しくらいつぶれても問題ありませんが、切り口が大きく変形していると仕上がりに影響が出るため、まっすぐ切るよう意識しましょう。
細かいところまでしっかり色をつけたい場合はラッカースプレーがおすすめです。風通しのよい場所で、作品全体にまんべんなく色がつくよう、少し離してスプレーしましょう。屋内でラッカースプレーを使う場合は、大きめの段ボールで塗装ブースを作ると、周囲への飛散を抑えながら作業できます。
見えるところだけ塗ればよい場合は、アクリル絵の具を筆で薄く塗り、乾いてから重ね塗りすると発色がよくなります。
画像提供/PIXTA



