
記事公開:2026.3.17
鼻水は、ウイルスや細菌、ホコリなどを体外へ流し出すための重要な体の働きです。しかし、間違った鼻のかみ方を続けていると、鼻や耳の健康リスクを招くおそれがあります。そこで大切になるのが、保護者が子どもに正しい鼻のかみ方を教える「ハナイク」です。
この記事では、正しい鼻のかみ方(ハナイク)の重要性や具体的な手順、正しく鼻をかめないことで起こるリスク、やってはいけないNG行動、鼻をうまくかめない子どもへのケア方法についても解説します。

監修者のご紹介
木村聡子先生
(医師 医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 補聴器適合判定医)
鼻水は、ウイルスや細菌、ホコリといった異物を体の外へ流し出すための大切な防御反応です。そのため、鼻水を無理に止めたり、体の中に溜め込んだりすることは避けるべきですが、鼻のかみ方には注意が必要です。
間違った鼻のかみ方を続けると、副鼻腔炎や中耳炎などになるリスクが高まってしまいます。特に子どもは、自分で鼻をかむ際に力まかせに強くかみすぎてしまう場合があり、炎症が慢性化すると治療に時間がかかることも少なくありません。
そこで大王製紙では、正しい鼻のかみ方を保護者が早い段階から子どもに教える「ハナイク(鼻育)」を推進しています。まずは大人があらためて正しい鼻のかみ方をおさらいしてから、やさしく鼻をかむ習慣を子どもに身につけさせてあげましょう。
ここでは、鼻や耳への負担を抑えながら効率よく鼻水を出すための、「正しい鼻のかみ方」の具体的な手順について解説します。子どもが自分一人で上手に鼻をかめるようになるまで、保護者の方が下記のステップをいっしょに確認しながら進めていきましょう。
■正しい鼻のかみ方の手順
鼻をかむときは、必ず片方の鼻の穴を押さえ、もう一方からかむようにしましょう。片方ずつゆっくり行うことで圧力を分散させ、鼻水をスムーズに排出できます。交互に行うことで、両方の鼻をすっきりさせましょう。
鼻をかむ前には、まず口からたっぷりと息を吸い込むことが大切です。鼻水を外に押し出すためには、十分な空気の勢いが必要になるからです。鼻から息を吸い込まないように注意し、しっかり口で呼吸を整えてからかむようにしましょう。
一度にすべての鼻水を出し切ろうとせず、ゆっくりと小刻みに鼻から吐き出すようにかみます。少しずつ段階を分けて出すのが、鼻のかみ方のコツです。リズミカルにかむ練習をすると、子どももコツを掴みやすくなります。
「鼻水がすっきりなくなるまで」と、最後まで強くかみすぎるのは禁物です。鼻水が途中で詰まる場合は、無理にかみ続けず、少しとおりが良くなるまで無理をしないようにしましょう。一度休憩して、時間を置いてから再度試してみてください。
鼻をかむときは、肌に触れるティシュー選びも重要です。何度も鼻をかむと、摩擦によって鼻のまわりが赤くなったり、痛くなったりすることがあります。特に子どもの肌はデリケートなため、傷つけないよう保湿成分を配合した肌にやさしい素材のティシューを使ってケアしてあげましょう。
下の図のような、子どもが日常的にやってしまいがちな行為が、鼻のトラブルを招く原因になることがあります。日常でこのような行動を見かけたら、正しい方法を伝えてあげましょう。鼻をかむときに特に注意すべき、やってはいけない5つのNG行動と、それに伴う健康リスクについて見ていきます。
■鼻をかむときのNG行動
両方の鼻を一度にかむ行為は、必ず避けるようにしてください。鼻の奥に強い圧力がかかることで、細菌やウイルスを含んだ鼻水が奥に押し込まれて、副鼻腔炎を引き起こすリスクを高めます。必ず片方の鼻の穴を押さえて、もう片方からゆっくりとかむことが大切です。
詰まった鼻水を一気に出そうと力まかせにかむと、鼻の中の粘膜が傷ついて鼻血が出たり、急激な圧力で耳に痛みを感じたりすることがあります。また、何度も強くかみすぎると鼻のまわりが荒れてしまう場合もあるため、必ずやさしく少しずつかむようにしましょう。
鼻水を中途半端に残したままにするのも避けたいポイントです。鼻水が鼻の奥に残ると、その中で細菌やウイルスの温床となって増殖し、気管支炎や肺炎につながることがあります。強くかんではいけませんが、正しい手順で鼻水をしっかり出し切ることが大切です。
鼻水を無理に指やティシューでかき出すと、粘膜を傷つけて鼻血が出るだけでなく、爪や指に付着した細菌が傷口から入り、感染症を引き起こす可能性があります。鼻の中は非常に繊細なため、不快感があるときは無理にほじり出すのではなく、やさしくかみ出すようにしましょう。
鼻水をすする行為は、細菌やウイルスを鼻の奥や耳の方へ強制的に吸い込むことになり、副鼻腔炎や中耳炎の直接的な原因になります。特に子どもの耳管は大人よりも太く短く、水平に近いため、すすった鼻水から細菌が中耳へ入り込んでしまいます。鼻炎の症状があるときはすすらずに、その都度ティシューを使ってやさしくかみ出すようにしましょう。
自分で鼻をかむのが難しい時期の赤ちゃんや子どもには、大人が適切にサポートしてあげることが大切です。無理せず鼻のとおりをスムーズにするための工夫や、肌にやさしいケアについて見ていきましょう。
自分で鼻をかむのが難しい赤ちゃんや子どもの場合、大人がやわらかいティシューやガーゼを使い、皮膚をこすらずに押さえるようにして、やさしく鼻水を拭き取ってあげます。
大人のまねができるようであれば、鼻をかむ練習を始めてみてもいいでしょう。鼻のかみ方は、まずは片方の鼻の穴を指で軽く押さえ、もう一方から息を出す感覚を教えることから始めます。「鼻から風を出してティシューを揺らしてみよう」といった遊びを取り入れると、子どももコツを掴みやすくなります。
赤ちゃんや子どもの鼻水が固まっていて出にくいときは、無理に鼻をかませようとせず、環境を整えてあげることを優先しましょう。お風呂上がりは体が温まることと、蒸気の影響で鼻のとおりが良くなるため、鼻をかむ絶好のタイミングとなります。
ほかにも、加湿器を活用して部屋の湿度を適切に保ったり、ホットタオルで鼻のまわりを温めてあげたりすることも、鼻水を出しやすくするために効果的です。
お子さまを持つ保護者の方は、鼻のかみ方について困った経験があるかもしれません。そこで今回は、クラブエリエール会員を対象に、子どもの鼻のかみ方に関するアンケートを実施しました。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】
調査対象:15歳以下の子どもがいるクラブエリエール会員
調査期間:2025年12月19日~2026年1月11日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:1,462件
■ご自身は正しい鼻のかみ方を知っていましたか?
15歳以下の子どもがいるクラブエリエール会員の方に、ご自身が正しい鼻のかみ方を知っていたかどうか聞いたところ、「あまり知らなかった」が32.4%で一番多い結果となりました。
次は、正しい鼻のかみ方として知っていた方法について聞いてみました。
■正しい鼻のかみ方として知っていた方法を教えてください(複数回答)
正しい鼻のかみ方として知っていた方法を聞いたところ、「鼻を片方ずつかむ」が一番多く、39.6%という結果になりました。また「ゆっくり少しずつかむ」「肌にやさしいティシューなどを使う」にも多くの回答が集まりました。
では、保護者の方が実際にお子さまに教えていた鼻のかみ方は、正しい方法だったのでしょうか?次のアンケートで聞いてみました。
■お子さまに教えていた鼻のかみ方は正しい方法でしたか?
お子さまに教えていた鼻のかみ方が「ほぼ正しかった」と答えた保護者の方が一番多く、71.1%でした。また、お子さまが現在正しい鼻のかみ方ができているかどうかについても聞いてみました。
■お子さまは現在、正しい鼻のかみ方ができていますか?
お子さまは正しい鼻のかみ方が「ほぼできている」が54.5%と、一番多くの回答が集まりました。
また、お子さまに正しい鼻のかみ方を教えるときに、工夫していることなどを聞いたところ、下記のような回答が寄せられました。
<正しい鼻のかみ方を教えるときに工夫していること>
・まず自分が手本となりながらいっしょに鼻をかんでみせる
・強くかみすぎないように声掛けする
・保湿ティシューでやさしく鼻をかむことを教える
・鼻を強くかむと耳も痛くなることを伝える
・鼻を片方ずつ、ゆっくりかむことを教える
・ネットなどで一度正しい方法を検索していっしょに確認する
・鼻をかむ頻度が高いときは、すすらないように教え、鼻のまわりを保湿する
監修者のご紹介
木村聡子先生
医師 医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 補聴器適合判定医
大学病院、総合病院などを経て都内クリニック勤務。耳鼻咽喉科疾患全般において年齢層を問わず幅広く対応。丁寧な説明を心掛けている。

鼻水は、ウイルスや細菌、ホコリなどを体外へ出すための大切な体の働きです。そのため、なるべく溜め込まずに鼻をかむことが必要ですが、間違ったかみ方を続けてしまうと、副鼻腔炎や中耳炎といった健康リスクにつながることがあります。
子どものすこやかな毎日を守るためにも、保護者の方が早い段階から鼻のかみ方を教える「ハナイク(鼻育)」を行い、正しいかみ方を習慣にしていきましょう。
また、何度も鼻をかむ時期には、肌への負担を抑えることも忘れてはいけません。保湿成分を配合した肌にやさしいティシューを上手に活用して、親子で鼻のトラブルを乗り切っていきましょう。
正しい鼻のかみ方は、片方の鼻の穴を押さえ、口からたっぷりと息を吸い込み、鼻水をゆっくりと小刻みに鼻から吐き出すようにかみます。一度にすべての鼻水を出し切ろうと、強くかまないようにしてください。また、頻繁に鼻をかむと鼻まわりに負担がかかるため、肌にやさしいティシューを使うことも大切です。
子どもが鼻を強くかむと、鼻の中の粘膜が傷ついて鼻血が出たり、急激な圧力で耳に痛みを感じたりすることがあります。また、炎症が慢性化して副鼻腔炎や中耳炎などになるリスクが高まってしまうため注意が必要です。
子どもがうまく鼻をかめない場合、お風呂上がりや加湿で鼻のとおりが良くなったタイミングで、大人がサポートしてあげましょう。なるべくやわらかいティシューやガーゼを使い、皮膚をこすらずに押さえるようにして、やさしく鼻水を拭き取ってあげることがポイントです。また、大人のまねができるようであれば、大人が実際にやって見せてあげながら、正しく鼻をかむ練習をすることも大切です。
鼻水や鼻詰まりなどの症状があり、お子さまが鼻をかむことが多くなる場面では、デリケートな肌をいたわるやさしいティシューが欠かせません。なめらかな肌触りでやさしい使い心地の「エリエール」シリーズのアイテムをご紹介します。
「エリエール 贅沢保湿」は、肌へのやさしさを追求して開発されたティシューです。エリエール独自の<うるおいバリア製法>を採用し、ふんわり厚手の紙に、保湿成分であるグリセリン・コラーゲン・ヒアルロン酸をたっぷり配合。さらに、新配合のなめらか成分が、肌とのこすれを軽減します。紙のボックスタイプだけでなく、外出時に便利なポケットタイプなど、選べるラインナップも充実しています。
「エリエール 贅沢保湿ティシュー」については、下記のページをご覧ください。
エリエール 贅沢保湿ティシュー
「エリエール プラスウォーター」は、保湿成分を配合した、なめらかな質感のティシューです。水分率を通常品※1の170%※2にすることで、うるおいを逃がしにくくし、やわらかな肌触りを実現しました。このうるおいによって、何度も鼻をかむ必要があっても、痛くなりづらいのが特長です。家族でたっぷり使える紙のボックスタイプのほか、ポケットティシューなどのタイプもご用意しています。
※1:大王製紙保湿成分非配合商品。
※2:2023年7月、温度23℃、湿度40~70%状況下の測定結果(大王製紙調べ)。
「エリエール +Water(プラスウォーター)」については、下記のページをご覧ください。
エリエール +Water(プラスウォーター)
画像提供/PIXTA





