
記事公開:2025.7.22
新生児は基本的に室内で過ごすことが推奨されますが、いつから外出できるのか、気になっているママ・パパも多いのではないでしょうか。買い物や公園への散歩など、どこまで一緒に出掛けてもいいのか心配になる場合もあるかもしれません。
この記事では新生児の外出について、できる時期の目安や行き先のほか、必要な持ち物、注意点について解説します。
生後28日未満の新生児は、一般的に外出を避けたほうが良いとされています。赤ちゃんと外出する際には、なるべく新生児期を過ぎた段階から、体調や成長に合わせて段階的に慣らしていくことが大切です。
まずは、赤ちゃんが外出を始められる時期の目安や、最初に出掛けるのに適した場所について見ていきましょう。
赤ちゃんとの外出を始める目安は、一般的に「1ヵ月健診後」とされています。なぜなら、生後28日未満の新生児期は免疫力が低く、感染症などのリスクが高いため、基本的には室内で静かに過ごすことが推奨されているからです。1ヵ月健診で特に問題ないと判断された後であれば、短時間のお出掛けから徐々にスタートできます。
ただし、ママ・パパの片方しか家にいないタイミングなど、家庭の事情でどうしても新生児との外出が避けられないご家庭もあるかもしれません。
その場合は、なるべく人混みを避けて短時間で用事を済ますなど、新生児の負担や感染リスクをできるだけ減らす工夫が大切です。
外出を始める前に、まずは外気浴で赤ちゃんを外の環境に慣れさせるのがおすすめです。外気浴とは、室内やベランダ、玄関先などで外の空気に触れさせることを指します。1回5~10分程から始め、最初は日差しが強くない時間帯に、風の少ない日を選んで行うのがポイントです。
外気浴を重ねることで、赤ちゃんは徐々に気温や明るさ、外の音などに適応していきます。また、1ヵ月健診で初めて一緒に外出するというママ・パパもいると思いますので、外出前に軽く慣らしておくと、赤ちゃんにも大人にとっても安心です。
本格的な外出は、新生児期を過ぎた生後1ヵ月以降に始めましょう。まずは、近所の公園やスーパーなど、短時間・短距離でのお出掛けがおすすめです。外の景色や空気に触れることで、赤ちゃんの五感への刺激にもつながります。
生後2~3ヵ月になり、生活リズムが少しずつ整えば、お出掛けの時間を少し延ばすこともできるようになります。ただし、赤ちゃんの機嫌や体調をこまめに確認し、無理のない範囲で行動することが大切です。
また、電車や車での移動が必要な遠出は、生後6ヵ月以降の首がすわった後の時期がおすすめです。体の安定感が増し、移動中の負担も少なくなります。
赤ちゃんとの初めての外出は、家庭によってタイミングも状況もさまざまです。そこで今回は、クラブエリエール会員の先輩ママ・パパに、赤ちゃんと初めて外出した時期や、そのときに大変だったこと・準備しておいて良かった持ち物などについて調査しました。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】
調査対象:未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~80代男女
調査期間:2025年5月7日~5月13日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:1,063件
■赤ちゃんと初めて外出したのはいつですか?
クラブエリエール会員のママ・パパに、赤ちゃんと一緒に初めて外出をしたのはいつなのかを伺ったところ、生後1ヵ月頃と回答した方が最も多く、507人でした。次いで多かったのが新生児期の299人で、早い時期から外出を経験する家庭もあることがわかります。
また、初めての外出で大変だったことや困ったことを伺ったところ、下記のような声がありました。
<赤ちゃんと初めての外出で大変だったこと・困ったことがあれば教えてください(自由記述)>
・ミルク・おむつ・着替えなど、とにかく荷物が多い
・必要な持ち物に迷った、外出先で足りないものがあって困った
・授乳やおむつ替えの場所探しが大変だった
・おむつからのモレが多く困った
・一人で赤ちゃんと外出することに不安があった
・暑い時期の外出で、子どもの体調・水分・気温などを気にして落ち着かなかった
・抱っこひものつけ方がわからなくて困った
・いつ泣くかヒヤヒヤしていた・泣き止まなくて困った
赤ちゃんとの初めての外出では、多くのママ・パパがさまざまな苦労をしたことがわかります。その経験から、準備しておいて良かったもの・準備しておけば良かったものを聞いたところ、下記のような声がありました。
<赤ちゃんと初めての外出で準備しておいて良かった、もしくは準備しておけば良かったと思うものを教えてください(自由記述)>
・授乳ケープはあると便利
・着替え一式・多めのおむつ・おしりふき・タオル類・ミルクの準備
・おもちゃや小さな絵本を持っていったほうが良かった
・おむつ替えシート
・ゴミ袋やおむつを入れる消臭袋
・暑い時期は保冷シートなど熱中症対策グッズ、寒い時期はブランケットなど体温調整できるもの
・抱っこひものほかに、ベビーカーもあったほうが便利だった
赤ちゃんとの初めての外出は、何かあったときにも慌てないよう、必要なものをしっかり準備することが大切です。ここでは、赤ちゃんとの外出時に持っていきたい、基本的な持ち物リストをご紹介します。
■赤ちゃんと外出する際の持ち物リスト
赤ちゃんとの初めての外出は準備するものが多く、慣れないことだらけで慌てる場面もあるかもしれません。安心してお出掛けするために、初めての外出で気をつけたいことについて見ていきましょう。
まだ首がすわっていない赤ちゃんとの外出では、横抱きに対応した抱っこひもを用意しましょう。一般的に、生後4ヵ月頃までは首が不安定な場合があるため、横抱きで移動するのが安心です。
そのため、横抱きに対応できる抱っこひもであれば、赤ちゃんの頭と首をしっかり支えられ、移動中の揺れや衝撃を軽減できます。
赤ちゃんとの初めての外出にベビーカーを使う場合は、フルフラットに倒せるタイプを選ぶのがおすすめです。生後4ヵ月頃までは首が完全にすわっていない場合があり、体も安定しないため、リクライニングの角度が深くなるベビーカーで、寝た姿勢を保てることが重要です。ベビーカーを購入する際には、「生後1ヵ月から使用可」など、対象月齢を確認しておくと間違いがないでしょう。
また、振動を抑える構造や通気性の良い素材のシートを備えたモデルを選ぶと、赤ちゃんが快適な環境で移動できます。
赤ちゃんとの初めての外出では、赤ちゃんの様子をこまめに確認しながらお出掛けをする必要があります。赤ちゃんは、まだ自分の言葉で不快な状況を伝えることができません。泣く、ぐずる、あまり元気がないなど、いつもと違った様子があれば、大人が早めに気づくことが大切です。
特に、赤ちゃんは外の環境に慣れていないため、暑さや寒さ、音の刺激などによって体調が変化することもあります。最初のお出掛けは、近場の散歩などから始めるといいでしょう。
赤ちゃんの体調が万全ではない日や天気が悪い日は、お出掛けを別の日にする判断も必要です。少しでも熱っぽい、機嫌が悪いなど、いつもと違う様子が見られる場合は、無理をせず予定を変更しましょう。
外出先で体調が悪化すると、赤ちゃんだけでなくママ・パパにとっても大きな負担になります。体調が良く、穏やかな天気の日に、あらためてお出掛けの予定を立ててください。
監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。
女医によるファミリークリニック
赤ちゃんとの外出は、タイミングによってはなかなかおむつを替えられない場面もあります。そのため、肌への負担を考え、できるだけ刺激が少なく、肌にやさしいおむつを選んであげたいもの。
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※大王製紙ベビー用紙おむつ従来品との比較。
「グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ 新生児用」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ 新生児用
「グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Sサイズ」は、外出の機会が少しずつ増えてくる生後1ヵ月以降の赤ちゃんにもおすすめ。赤ちゃんのおしりにやさしい<ぽこぽこクッションシート>を採用し、凸凹構造のシートでゆるうんちを広げずキャッチ。肌に触れる部分を最小限※に抑えます。表面シートには保湿成分を配合し、なめらかな肌ざわりで摩擦による肌への負担も軽減します。なかなかおむつ替えができないときでも赤ちゃんの敏感な肌への負担を軽減する、やさしい紙おむつです。
※大王製紙ベビー用紙おむつ従来品との比較。
「グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Sサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Sサイズ
「グーン 肌にやさしいおしりふき」は、たっぷりの水分で、こびりついたうんちも洗い流すようにやさしく拭き取れます。不純物を取り除いた純水99%を配合し、ノンアルコール・パラベンフリー・無香料で、デリケートな肌にも安心の成分。生まれたその日から使える、外出時にも便利なおしりふきです。
「グーン 肌にやさしいおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーン 肌にやさしいおしりふき
赤ちゃんとの外出は、段階的に慣れていくことが大切です。1ヵ月健診で問題がなければ、短時間の散歩からスタートし、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ行動範囲を広げていくのがおすすめ。おむつやミルク、母子手帳など、必要な持ち物を事前にチェックしておくことで、安心してお出掛けができるようになります。
また、赤ちゃんの体調やその日の天候に合わせて、柔軟に予定を調整することも大切です。しっかりと外出の準備をして、安心で楽しい時間を過ごしましょう。
一般的に新生児期のうちは、室内で過ごすことが推奨されています。最初は外気浴から始めて、まずは外の環境に慣れさせるのがおすすめです。1ヵ月健診で問題がなければ、近所の公園やスーパーなど、短時間・短距離のお出掛けから始めましょう。
目的や滞在時間によって変わりますが、お出掛けの際に必要な基本の持ち物には、母子手帳、保険証、ミルク・哺乳瓶、着替え、おむつ類、タオル・ガーゼなどがあります。外出先で慌てないように、しっかり準備をしておくと安心です。
まだ首がすわっていない時期は特に、抱っこひもやベビーカーは赤ちゃんの負担が少ないタイプを選んでください。外出中は赤ちゃんの様子をこまめに観察しましょう。赤ちゃんの体調や天気が悪い日は無理をせず、外出日を変更する柔軟さも大切です。
画像提供/PIXTA


