記事公開:2025.5.26
赤ちゃんの成長過程で、「つかまり立ち」は大きなステップのひとつです。歩行への第一歩となり、視野や行動範囲も広がっていくでしょう。
しかし、赤ちゃんによってはつかまり立ちが始まる時期には個人差があり、なかなか始まらないと心配になるママ・パパもいるかもしれません。また、つかまり立ちが始まると転倒などのリスクも増えるため、安全対策も重要です。
この記事では、赤ちゃんのつかまり立ちがどのような動作なのかを解説するとともに、つかまり立ちが始まる月齢の目安やサイン、安全対策などについて解説します。
つかまり立ちとは、赤ちゃんがソファやテーブル、柵などにつかまり、自力で立ち上がる動作を指します。歩行へ向けた重要なステップであり、筋力やバランス感覚を養う大切な時期です。
一般的に、赤ちゃんはハイハイを経てつかまり立ちを始めることが多いですが、成長の過程には個人差があり、中にはハイハイをあまりせずにつかまり立ちを始める子もいるでしょう。
つかまり立ちができるようになると、赤ちゃんの視野が広がるため、行動がさらに活発になります。好奇心が育まれ、それまで手の届かなかった場所にも興味を示すようになるため、見守っている大人はいっそうの注意が必要です。
つかまり立ちは、赤ちゃんの成長の中で自然に現れる動作ですが、始まる時期には個人差があります。一般的な月齢の目安や、つかまり立ちが始まるサインについて見ていきましょう。
一般的に、つかまり立ちは生後8~9ヵ月頃に始まる赤ちゃんが多いとされています。ただし、これには個人差があり、早い子は7ヵ月未満で始めることもあれば、10ヵ月を過ぎてから始める子もいるでしょう。
こども家庭庁の「令和5年乳幼児身体発育調査」によると、つかまり立ちができるようになった月齢は、生後7~8ヵ月未満で31.7%、生後8~9ヵ月未満で61.2%、生後9~10ヵ月未満で81.3%という調査結果が出ています。
赤ちゃんがつかまり立ちを始める前には、いくつかのサインが見られます。例えば、ソファやテーブルなどに手をかけて体を持ち上げようとする仕草や、おしりを高く突き上げる動作などです。
さらに、足の力がついてきて、大人が手を持って支えてあげると、自分で立とうとすることもあります。
こうした動きが見られるようになったら、赤ちゃんはつかまり立ちに向けて準備を進めている段階といえるでしょう。
つかまり立ちができるようになると、行動範囲や視野が広がり、赤ちゃんの動きがさらに活発になります。ママ・パパにとっても、成長を実感できる大切なタイミングではないでしょうか。
そこで今回は、クラブエリエール会員の先輩ママ・パパに、赤ちゃんのつかまり立ちが始まった時期について調査しました。
【調査概要】
調査対象:未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~70代男女
調査期間:2025年3月3日~3月10日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:1,175件
■お子さまはいつからつかまり立ちを始めましたか?
赤ちゃんがつかまり立ちを始めた時期について伺ったところ、最も多かったのは「生後7~8ヵ月未満」(256人)、次いで「生後8~9ヵ月未満」(221人)でした。そのほか、「生後9~10ヵ月未満」(167人)、「生後10ヵ月以降」(124人)、「生後7ヵ月未満」(119人)という結果となっています。
つかまり立ちの時期には個人差があるため、無理に急がず、赤ちゃんのタイミングを大切に見守っていきたいですね。
■お子さまのつかまり立ちで気をつけていること(気をつけたこと)はありますか?(複数回答)
赤ちゃんのつかまり立ちで気をつけていること(気をつけたこと)について伺ったところ、最も多かったのは「部屋の危ないものを片付けた」(642人)、次いで「床にやわらかいマットなどを敷いた」(588人)、「家具の配置を見直した」(438人)、「ベビーゲートや棚にロックを設置した」(427人)と、住環境の安全対策に取り組んでいる様子がうかがえました。「転倒防止のグッズを買った」(325人)という声も多く寄せられ、つかまり立ちを始めた赤ちゃんの安全を意識する家庭が多いことがわかります。
また、「その他」では、下記のような回答が寄せられました。
<つかまり立ちで気をつけていること(気をつけたこと)>
「目を離さないように気をつけている」
「つかまり立ちの始めは後ろに倒れたり、頭を打ったりすることが多いので、プレイマットを敷いた場所でも目を離せなかった。ヘルメットタイプのヘッドガードを使った」
「家具の角で顔を打つのが怖かったので、ガードをいろんな所に設置した。引き出しなどもつかまったときに引っ張ってしまうことがあったので、しばらく引き出せないように固定した」
「双子なのでお互いに頭がぶつからないように気をつけた。つかまっているベビーサークル自体が倒れないように、外側にペットボトルの段ボールを置いた」
「石油ストーブの使用をやめた。厚みのあるマットを敷くと転んでしまうことが増え、マットも使用をやめた」
赤ちゃんの発達には個人差があり、つかまり立ちの開始時期もそれぞれ異なります。まわりの子と比較して不安になることもあるかもしれませんが、焦らずゆっくり見守ることが大切です。
つかまり立ちが始まるまでは、ハイハイや寝返りなどの動きを十分にさせ、筋力やバランス感覚を養うことが大切です。
もし心配な場合は、地域で実施される1歳児健診などで相談してみるといいでしょう。
また、1歳半を過ぎても自力で立ち上がる様子がなく、歩行の兆候も見られない場合は、小児科や専門機関に相談してください。
赤ちゃんがつかまり立ちを始めると、視界が変わり、興味を持つ範囲が広がるもの。しかし、まだ体のバランスをしっかりととれないため、転倒や事故のリスクも高まってしまいます。赤ちゃんがつかまり立ちをした後の注意点について、事前に知っておきましょう。
つかまり立ちが始まると、赤ちゃんの行動範囲が一気に広がります。家具やテーブルの上のものに手を伸ばしたり、不安定な場所で立とうとしたりすることが増えるので、事故を防ぐためにも大人が見守ることが大切です。
特に注意したいのは、赤ちゃんがおもちゃや食べ物を口に入れたまま、つかまり立ちをすること。バランスを崩すと、口に入れているもので喉を詰まらせたり、口の中を傷つけたりする危険もあります。つかまり立ちをしているときは、口にものを入れないように、大人がサポートしましょう。
赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら、不安定で倒れやすい家具などがないかを確認し、安全に動ける環境を作ることが大切です。
赤ちゃんは、思いがけない場所につかまって立とうとすることがあります。特に、引き出しや椅子などに手をかけると、転倒やケガの原因になることがあるため注意が必要です。
また、必要に応じて家の中の配置を見直すことも大切です。棚やテーブルの上に置いているものは、見えない場所や手が届かない場所に移動させ、コード類や観葉植物、リモコン、鋭利な文房具など、触ってほしくないものも赤ちゃんの行動範囲から取り除きましょう。
つかまり立ちを始めたばかりの赤ちゃんは、まだ足腰の筋力が十分ではなく、立ってもバランスを崩しやすい時期のため、倒れたときに備えて安全対策をしておきましょう。
転倒時の衝撃をやわらげるため、赤ちゃんが動く範囲の床には、クッション性のあるプレイマットやラグを敷いておくと安心です。また、家具の角には、クッション性のあるベビーガードを取り付けることで、ぶつかった際のリスクを軽減できます。
そのほかにも、赤ちゃんが安全に動き回れるよう、ベビーサークルの中で遊ばせるのも有効な方法です。
監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。
女医によるファミリークリニック
つかまり立ちが始まると、赤ちゃんの動きがどんどん活発になります。立ち上がったり、しゃがんだりするたびにおむつがズレると、モレや肌への負担が気になるもの。そのような時期には、しっかりフィットしてズレにくく、赤ちゃんの敏感な肌にもやさしい「グーン」シリーズがおすすめです。
「グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ」シリーズは、赤ちゃんのおしりをやさしく包む<ぽこぽこクッションシート>を採用。つかまり立ちが始まって、立ったり座ったりの動きが増えても、おむつが肌にぴったりフィットし、ズレにくい構造になっています。さらに、表面に保湿成分を配合した凸凹構造のシートで、ゆるうんちを広げずキャッチし、摩擦による負担も軽減。すきまモレが気になる時期にもぴったりです。
「グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Mサイズ/Lサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Mサイズ
グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Lサイズ
よりアクティブになってくる時期には、パンツタイプのおむつが便利。「グーンプラス やわらかタッチ パンツ」シリーズは、おなかまわりのふんわり感が約2倍※になった<ふわふわのびーるウエスト>を採用。おなかや腰まわりをしっかり包み込みながら、ゴム跡がつきにくく、のびのび動ける仕様です。肌に触れる表面シートには保湿成分を配合し、こすれによる肌への負担も軽減します。
※大王製紙ベビー用紙おむつ従来品との比較。
※大王製紙ベビー用紙おむつ従来品との比較。
グーンプラス やわらかタッチ パンツ Mサイズ
グーンプラス やわらかタッチ パンツ Lサイズ
「グーン ぐんぐん吸収パンツ」シリーズは、おなかまわりと足まわりのギャザーがフィットして、たくさん動いてもすきまモレをガードする安心設計。<スピード吸収体>でおしっこを素早くしっかり吸収するので、動きたがる赤ちゃんにもぴったりです。また、おむつ内の湿気を追い出す<全面通気性シート>で、肌にもやさしく、赤ちゃんが快適に過ごせます。
グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ
グーン ぐんぐん吸収パンツ Lサイズ
つかまり立ちは、赤ちゃんが自分の力で立ち上がり、行動範囲を広げる大切な成長のステップです。しかしその分、転倒のリスクが高まり、思いがけない事故につながることもあります。
赤ちゃんが安心して成長できるように、つかまり立ちの時期にはしっかりと安全な環境を整え、成長を見守っていきましょう。
つかまり立ちは、一般的に生後8~9ヵ月頃に始まることが多いですが、個人差があります。早い子は7ヵ月未満で始めることもあれば、10ヵ月を過ぎてからゆっくり始める子もいます。成長のスピードはそれぞれ違うため、周囲と比較して焦る必要はありません。
赤ちゃんはバランスを崩しやすいため、転倒対策が重要です。床にクッション性のあるプレイマットを敷いたり、家具の角にベビーガードをつけたりして、もし転んでしまっても衝撃をやわらげるようにしましょう。また、赤ちゃんは目線が変わることで、いろいろなものに興味を持つため、家具の配置を見直し、手の届く範囲に危険なものがないか確認することも大切です。
赤ちゃんの成長には個人差があるため、つかまり立ちの開始が遅くても過度に心配する必要はありません。まずは、ハイハイや寝返りなどの動きを十分にさせて、足腰の筋力を養うことが大切です。ただし、1歳半を過ぎても立つ兆候が見られない場合は、小児科や専門機関で相談し、医師・専門家のアドバイスを受けると安心です。
画像提供/PIXTA