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ホーム アテント お役立ち情報 高齢者の熱中症対策!原因や症状、予防方法について解説
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高齢者の熱中症対策!原因や症状、予防方法について解説

記事公開:2025.6.27

高齢者にとって、暑さは想像以上に体の負担になることがあります。高温多湿の場所では熱中症になるリスクが高く、命に関わるケースもあるため、ご家族など周囲の方が日頃から予防に気を配り、症状が見られた場合は早期の対策を行うことが重要です。
この記事では、高齢者が熱中症になりやすい理由や実際の症状のほか、予防方法と早期発見のポイントなどについて解説します。

熱中症とは?

熱中症とは、高温多湿の環境下で体温調節機能がうまく働かず、体内に熱がこもることで起こる健康障害です。
人間の体は通常、汗をかくことで体温を下げる仕組みになっています。しかし、気温が高く湿度も高い環境だと汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもって、熱中症としてさまざまな体の異常が出てきます。特に、梅雨明けの急激な暑さや真夏の屋外、エアコンのきいていない室内などは注意が必要です。

主な症状としては、めまいや立ちくらみ、大量の発汗、吐き気、筋肉の痙攣、頭痛、倦怠感、さらには意識障害や痙攣発作などが挙げられます。重症になると命に関わることもあるため、暑い季節には日常生活の中でしっかりと対策をとることが大切です。

高齢者は特に熱中症への注意が必要

どの年代でも熱中症になるリスクはありますが、中でも高齢者は重症化しやすく、特に注意が必要です。
厚生労働省が調査した人口動態統計(確定数)の「年齢(5歳階級)別にみた熱中症による死亡数の年次推移(平成7年~令和5年)」によると、2023年に熱中症で亡くなった方のうち、83.3%が65歳以上の高齢者でした。

この背景には、加齢に伴う身体機能の低下が関係しています。高齢者は、汗をかきにくくなったり、血流の調整がうまくいかなくなったりすることで、体に熱がこもりやすくなります。
また、高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、水分補給が遅れがちです。さらに、一人暮らしや高齢夫婦のみの家庭では、周囲が異変に気づきにくく、熱中症への対処が遅れるリスクもあります。
そのため、ご家族など周囲の方がこまめに声をかけたり、体調の変化に気づいたりすることが、熱中症の早期発見・予防につながります。

高齢者の熱中症対策について調査しました

身近に高齢者がいる方にとって、暑い時期は特に熱中症が心配かもしれません。今回は、介護・吸水ケア用品「アテント」のサンプル請求をされた方を対象に、「高齢者の熱中症対策」に関するアンケートを実施しました。

※コメントは一部抜粋しています。


【調査概要】
調査対象:「アテント」のサンプル請求をした20~90代男女
調査期間:2025年4月10日~4月13日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:1,391件


■在宅介護の経験がありますか?

在宅介護の経験がありますか?

介護・吸水ケア用品「アテント」のサンプル請求をされた方を対象としたアンケートであるため、「在宅介護の経験がありますか?」という質問に対して「はい」と答えた方が多く、87.3%という結果になりました。

また、身近にいる高齢者を見守る立場の方は、実際にどのような熱中症対策をしているのか聞いてみたところ、下記のような声がありました。

<身近な高齢者への熱中症対策として、気をつけていることはありますか?(自由記述)>
・夏は一日中冷房をつけている
・本人があまり飲みたがらなくても、こまめにお水やお茶をとってもらう
・車での移動を心掛けている
・塩分の入っているあめや経口補水液を使っている
・首を冷やすタオルなどのアイテムを使う
・見える場所に温湿度計を置いている
・暑い日の昼間は外出をしないように決めている
・衣類や寝具で調整をしている

高齢者が熱中症になりやすい理由

高齢者が熱中症になりやすいのは、単なる体力の低下だけではなく、加齢に伴う身体機能の変化も関係しています。ここでは、その代表的な3つの理由について見ていくとともに、周囲の方が日常生活の中で注意すべきポイントを確認していきましょう。

体温調節機能の低下

高齢者は、体温を一定に保つための機能が低下する傾向があります。特に、発汗機能や皮膚表面の血流を調節する働きの衰えによって、汗をかきにくくなると、体内にこもった熱を外へ逃がせない状態になるのです。
このため、周囲の気温が上昇しても体温を下げることが難しく、熱中症を引き起こしやすくなります。あまり汗をかかず、暑さが平気なように見える場合でも、体への負担に注意することが大切です。

暑さに対する感覚機能の低下

高齢になると、暑さを感じる感覚自体が鈍くなることがあります。気温が高くても、エアコンの使用をためらったり、冷房の設定温度を高めにしてしまったりする方がいるのは、このような理由からです。
また、暑さを我慢してしまう場合も多く、本人が「まだ大丈夫」と言っていても、症状が進行しているケースも少なくありません。感覚的な判断だけに頼らず、気温や湿度を確認して適切に冷房を使うことが重要です。

体内水分量の減少

加齢による筋肉量の低下で、体内に保持できる水分量は減少する傾向があります。また、高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、自発的に水分補給をしないまま過ごしてしまうケースも多く見られます。
その結果、水分不足による脱水症状や、汗をかきにくくなることによる体温調節機能の低下により、熱中症を引き起こしかねません。「喉が渇いていない」と言っていても、決まった時間に意識して水分をとらせるといった工夫をしましょう。

熱中症の進行度と症状

熱中症の進行度と症状"

熱中症は、症状の進行とともにご家族や周囲の方では対処が難しくなり、命に関わるケースも出てきます。熱中症の症状は、下記のように「軽症」「中等症」「重症」の3段階に分けられ、それぞれ対処法が異なります。

軽症の場合

熱中症が軽症の場合は、めまい、立ちくらみ、大量の汗、筋肉のこむら返り(足がつる)、倦怠感、ぼんやりするなどの症状が出ます。この段階は、体調が悪くなった方を風通しの良い涼しい場所へ移動し、水分や塩分を補給させることで、回復が期待できる状態です。横になって足を少し高くすると、血流が安定しやすくなります。

中等症の場合

熱中症が中等症まで進行すると、頭痛、吐き気、嘔吐、体がだるくて動けない、体温上昇などの症状が出ます。この段階になると、自力での回復や周囲の方による対処が難しくなり、重症化のおそれがあるため、早めに医療機関を受診させることが大切です。
また、体を冷やすことも重要で、首や脇、足のつけ根など、太い血管のある部分を冷やすと効果的です。水分が自力でとれない場合は、医療機関での点滴が必要になることもあります。

重症の場合

熱中症で重症に至ると、痙攣、意識障害、40℃以上の高体温、汗が出なくなって皮膚が乾燥するなどの症状が出ます。この段階は「熱射病」とも呼ばれ、非常に危険な状態です。
水分補給ができない、呼び掛けに応じないなどの症状が見られたら、周囲の方はすぐに救急車を呼び、到着するまでにできるだけ体を冷やし続ける必要があります。

熱中症を早期発見するには?

高齢者は、自分の不調に気づきにくい、またはうまく伝えられない場合があります。そのため、周囲の方が日常的に下記のようなサインに気づくことで、熱中症の早期発見につながります。

<熱中症を早期発見するためのチェックポイント>
・いつもと比べて元気がない
・食欲がなくなっている
・熱がある・体が熱いと感じる
・脇の下や口の中が乾いている
・ぼんやりしている・受け答えが鈍い

これらの異変が見られたら、涼しい場所での休息や水分補給を促すとともに、必要に応じて医療機関を受診してください。ちょっとした変化でも、早めに気づくことが重症化の防止につながります。

高齢者の熱中症を予防する方法

高齢者の熱中症を予防する方法

熱中症は、正しい予防方法を日常的に取り入れることで防ぐことができます。特に高齢者は、自分では気づかないうちにリスクが高まる行動をしていることがあるため、まめな声掛けや確認など、周囲のサポートが重要です。
ここでは、家庭で無理なく取り入れられる、熱中症の予防方法を紹介します。

適切な室温と湿度

暑い日でも我慢をしてしまう高齢者は少なくありませんが、エアコンの使用で適切な室温を保つことが大切です。室温が高くなると、体の体温調節機能がうまく働かず、熱中症のリスクが一気に高まります。室温は27℃以下を目安に設定し、扇風機を併用することで、効率良く冷気を循環させることが可能です。
湿度が高い場合も汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもりやすくなるため、湿度は40~60%を目安に保ちましょう。湿度が高い日は、エアコンの除湿(ドライ)モードなどを活用することが大切です。
また、温湿度計を見えやすい位置に置き、家族や周囲の方が数字を「目で見て確認できる」ようにすることで、感覚での判断ではなく、適切にエアコンを調整することができます。

こまめな水分補給

高齢者は喉の渇きを感じにくくなる傾向があるため、意識的な水分補給を促しましょう。本人が喉の渇きを言い出す段階では、すでに軽度の脱水状態になっていることもあります。予防のためには、こまめに水分をとってもらうことが重要で、1日1.5~2Lの水分を数回に分けて摂取させることが理想です。
スポーツドリンクなど、塩分や電解質を含んだ飲料を活用するのもおすすめです。

無理のない範囲で汗をかくような運動

高齢者にとって運動不足は、体力の低下と体温調節機能の低下にもつながるため、無理のない範囲で汗をかくことが熱中症予防に役立ちます。
室内にいるときも、ウォーキングやストレッチなどをなるべく行ってもらい、日々の運動量を確保することが大切です。特に、朝や夕方など、比較的気温の低い時間帯を選んで行うと、安全に継続できます。


監修者のご紹介

武井 智昭先生(小児科医・内科医・アレルギー科医)
2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科医としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。

日本小児科学会専門医・指導医
日本小児感染症学会認定インフェクションコントロールドクター(ICO)
抗菌化学療法認定医
日本プライマリケア学会認定医
認知症サポート医
日本小児感染症学会認定医
日本臨床内科医会専門
日本糖尿病学会認定医
一般社団法人予防医療研究協会 顧問


【商品紹介】突然の尿モレにも対応可能な「アテント」シリーズ

熱中症予防のためにこまめな水分補給が推奨される一方で、「水分をとるとトイレが近くなる」といった声も聞かれます。こうした不安をやわらげ、日常生活のサポートをするのが、介護・吸水ケア用品「アテント」シリーズです。肌にやさしい通気性の良さが特長で、ムレにくく快適なはき心地です。

アテント 昼1枚安心パンツ 長時間快適プラス 男女共用

アテント 昼1枚安心パンツ 長時間快適プラス 男女共用

「アテント 昼1枚安心パンツ 長時間快適プラス 男女共用」は、排尿約5回分の吸収量で、長時間の装着時も安心なパンツタイプの紙おむつです。通気性が良く、<背モレ防止ポケット>で就寝時・仰向け寝でも背中からのモレを軽減。また、片手で上げ下げできる<らくらくギャザー>によって、介助が必要な方ご本人でも交換に手間取りません。

※1回の排尿量150mlとして。大王製紙測定方法による。

「アテント 昼1枚安心パンツ 長時間快適プラス 男女共用」については、下記のページをご覧ください。
アテント 昼1枚安心パンツ 長時間快適プラス Mサイズ 男女共用
アテント 昼1枚安心パンツ 長時間快適プラス Lサイズ 男女共用

アテント 消臭効果付きテープ式 背モレ・横モレも防ぐ M

アテント 消臭効果付きテープ式 背モレ・横モレも防ぐ M

「アテント 消臭効果付きテープ式 背モレ・横モレも防ぐ M」は、背中からの尿モレや脚まわりからの横モレをしっかりと防ぐ、テープタイプの紙おむつです。肌にやさしいやわらかい素材のテープで、つまみやすく、簡単にしっかりと止められます。また、体にあてやすい<センターライン>によって、紙おむつの中心と体の中心を合わせやすいのも特長です。寝て過ごす時間が長い方にもおすすめの商品です。

「アテント 消臭効果付きテープ式 背モレ・横モレも防ぐ M」については、下記のページをご覧ください。
アテント 消臭効果付きテープ式 背モレ・横モレも防ぐ M

水分をとることでトイレが近くなる方には、介護・吸水ケア用品がおすすめ

高齢者にとって、暑さによる熱中症は特に気をつけるべきリスクであり、こまめな水分補給は重要な予防方法になります。しかし、「水分をとるとトイレが近くなる」など、気にする声も多いようです。

そのようなときに頼れるのが、介護・吸水ケア用品です。「アテント」シリーズの介護・吸水ケア用品は、吸収力が高いだけでなく、はき心地や交換のしやすさにも配慮されたアイテムで、日常使いにぴったり。
就寝前など長時間の装着が必要な場合も、安心して水分補給ができます。熱中症を正しく予防して、暑い季節も安全・快適に過ごしましょう。

よくあるご質問

高齢者はなぜ熱中症になりやすい?

高齢になると、体温調節機能や発汗機能が低下し、体内に熱がこもりやすくなります。また、温度や自分の変化にも気づきにくく、暑さ・喉の渇きを我慢してしまったり、水分補給のタイミングを逃したりすることが多く、熱中症のリスクが高くなります。

熱中症はどのような症状が出る?

軽症ではめまいや立ちくらみ、大量の汗、筋肉の痙攣などが見られます。中等症になると、頭痛や吐き気、倦怠感が出てきて、重症の場合は痙攣や意識障害、40℃以上の高体温といった命に関わる症状が出ます。高齢者の場合は、家族や周囲の方が早期に気づいて対処することが重要です。

高齢者の熱中症を予防する方法は?

室温を27℃以下に保つ、こまめに水分をとる、軽い運動をして汗をかくといった習慣をつけることが有効です。一方で、水分を頻繁にとることで、トイレが近くなることへの心配の声も聞かれます。そのような場合は、介護・吸水ケア用品の活用によって、不安を軽減できます。熱中症の予防には、安心して水分補給をできる環境づくりも大切です。

画像提供/PIXTA

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