記事公開:2022.09.05
厚生労働省が発行する「花粉カレンダー」によると、花粉は春(2 月~5 月)のスギ・ヒノキだけではなく、夏(6 月~)からイネ科の雑草花粉、そして秋(8 月~10 月)にはキク科の雑草花粉が主に飛散します。
この雑草花粉、実は家の中に入り込んでしまう危険性が…。
これからシーズンを迎える秋花粉について、その特徴と対策方法をまとめました。
2019 年の全国疫学調査※1 によると花粉症の有病率は年々増加傾向にあり花粉症全体では 42.5%、その内スギ花粉症は 38.8%。そして、スギ以外のイネ科や、秋に見られるブタクサ花粉症なども25.1%まで拡大しています。
<花粉症有病率>
秋はキク科のブタクサやヨモギなどを中心とした“雑草”の花粉が飛散します。 春のスギ・ヒノキといった樹木の花粉は森林エリアに発生し、数百 km 遠くから飛んできますが、 秋の雑草花粉は道ばたや公園、民家やマンションの庭、河川敷など身近な場所から数 km~の範囲で発生し飛散するのが特徴です。
粒子の大きさがスギ花粉は 30~35μm であるのに対し、ブタクサ花粉は 17~18μm と半分ほどしかない※1 ため、 換気口の隙間などからも家の中に入ってきてしまいます。つまり、秋は家の中で花粉を吸い込むことによる“おうち花粉症”になるリスクがあるのです。
<粒子の大きさイメージ図>
とうきょうスカイツリー駅前内科院長 河野晋也先生に秋の花粉症についてお伺いしました。
医学博士 河野晋也先生 とうきょうスカイツリー駅前内科院長 日本内科学会認定医 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医 |
秋の花粉は衣服や靴に付着して家の中に入ってきます。 また、粒子が小さいので窓や換気口から侵入することもあり、こまめな掃除での対策が必要となります。 衛生用紙製品No.1ブランド※2 「エリエール」の拭き掃除ブランド「キレキラ!」を開発している 大王製紙株式会社 長野真季より、“おうち花粉”の誰でも簡単にできる拭き掃除のコツをご紹介します。
大王製紙株式会社 ハウスホールドケア商品開発部 長野 真季 『キレキラ!は「キレイを気楽に」をコンセプトに、使っていただく方が快適でよりよい毎日を過ごせることを 目標としたブランドです。生活者の方がどうすれば楽しく、快適に掃除ができるのか、掃除のハードルを下げるためにはどんな機能があればいいのかを日々考えながら開発に取り組んでいます。』 |
玄関で靴を脱ぐ際に、靴や衣服、髪についた花粉が落ち、たまりやすくなります。
拭き掃除アドバイス
ワイパードライシートを使って床上の花粉を キャッチ。シートはそっとゴミ箱に捨てましょ う。仕上げにワイパーウエットシートで拭き 掃除するとより効果的。除菌・抗菌機能も あって衛生面でも◎。
家の中に舞っている花粉は、人の動きの少ない夜間にゆっくり床に落ち、堆積します。人が動くと部屋中に舞い上がってしまうため、床掃除は朝がおすすめです。人の動きが少ない場所にたまりがちなため、お部屋の隅も忘れずに。
拭き掃除アドバイス
ほうきや掃除機で床に積もった花粉やほこりを舞い上がらせないよう、ワイパードライシートやウエットシートでサッと拭き取りましょう。
静電気を帯びやすい家電や照明器具にうっすら積もった花粉やほこりは、はたきをかけると空気中に舞い上がってしまいます。
拭き掃除アドバイス
気がついたらその都度、ササっと拭くだけでお手入れが出来る、ルームクリーナーでやさしく拭き取るのがおすすめです。とくに、天面・側面を重点的に拭き取りましょう。
風が運んでくる花粉がたまりやすいのが窓のサッシや網戸、換気口付近です。カーテンも定期的な洗濯が必要です。
拭き掃除アドバイス
網戸はフロア用ワイパーウエットシートでやさしく拭き掃除をすると楽です。サッシや換気口は、ルームクリーナーでこまめな拭き掃除をしましょう。
掃除は手間と時間がかかるものと思われていた従来の概念を変え、2021年10月、新しい拭き掃除スタイルを提案する一大ブランドにリニューアルした「キレキラ!」。その名称に込められた“キレイを気楽に”をテーマに、リビングやキッチン、トイレ分野でウエットシートタイプのクリーナーやフロアワイパー全17アイテムをラインナップ。
洗眼、鼻うがい等で花粉を取り除くとともに、これ以上侵入させないように、マスクやメガネ、花粉ブロックスプレー等で鼻・目・口の粘膜を守りましょう。マスクは花粉が侵入しにくいフィルター性能の高い不織布マスクや、頬の輪郭にフィットしてすきまができにくい形状のマスクがおすすめです。また、ウール製の衣類は花粉が付着しやすく、家の中に持ち込みやすいので、外出の際の服装にも気をつけることが必要です。
<高機能不織布カラーマスク>
『エリエール ハイパーブロックマスク エリカラ 7枚入』(2022年8月10日新発売)
一般的なティシューで肌をこすると、角質層の表面の皮脂が取れて水分が奪われ、乾燥で肌が赤くなってしまいます。また繰り返し鼻をかむことで鼻がヒリヒリしてしまうことも。化粧水やローションなどに使われる保湿成分を含んだ「保湿ティシュー」で、ストレスを感じがちな花粉症シーズンの肌を労わってください。
<保湿ティシュー>
『エリエール 贅沢保湿ティシュー』(2022年9月21日リニューアル)
やさしさを極めた「うるおいバリア製法」
いかがでしたか?秋に飛散する花粉は、大きさも細かく、お家の中に入り込む可能性があり、”おうち花粉”になるリスクが高くなります。本格的な時期を迎える前にしっかりとした対策と準備をしていきましょう。
【参考】 「エリエール 花粉省※5」https://www.elleair.jp/tissue/elleair/mop/
エリエール公式HPでは花粉症の簡単セルフチェックや花粉症のメカニズム、対策などのお役立ち情報をまとめたコンテンツを掲載中!秋花粉の症状や対策についてもお知らせしています。
<出典・参考文献/注釈>
※1:環境省「花粉症環境保健マニュアル2022年3月改訂版」
※2:インテージSRI+ ティシュー市場、トイレットペーパー市場、キッチンペーパー市場、ペーパータオル市場の合算(2021年度メーカー別売上金額)
※3:「JIS T9001」は「医療用マスク及び一般用マスクの性能要件及び試験方法」の日本産業規格です
※4:当社調べ(ソフトネス測定装置によるやわらかさ、なめらかさの比較)
※5:「花粉省」は架空の団体です