妊娠後期(妊娠8ヶ月-28・29・30・31週)のママの身体に起こりやすいむくみや腰痛などの症状と、おなかの中の赤ちゃんの変化についても解説します。
おなかは徐々に上にせりあがってきます。子宮の収縮によりおなかに強い張りを感じたり、大きくなったおなかの影響で、真皮や皮下脂肪に亀裂が生じ、妊娠線が出やすくなります。
また、足元が見えづらくなるので歩行時には注意が必要です。
妊娠後期になると子宮が大静脈を圧迫するため血の流れが滞り、手足がむくむことがあります。また、静脈瘤や血栓もできやすくなるので注意が必要です。静脈瘤により血液の流れが滞ることで、足のだるさや、むくみを感じるようになります。皮膚近くで発症すると青いあざやコブのようなものが認められる場合もあります。血栓は血液の塊で、血管を詰まらせ、さまざまな症状を発症する危険があります。
原因はまだ特定されていませんが、妊娠中に高血圧になることにより、蛋白尿や血管障害、臓器障害などを発症する可能性が高くなります。重症化すると、赤ちゃんに必要な栄養を充分に届けることができなくなり、胎児発育不全や胎児機能不全になる場合もあります。また、ママの身体にもけいれん発作や脳出血、肝臓や腎臓の機能障害などが起こる場合があります。特に初産や多胎妊娠の場合、もともと高血圧のママはリスクが高いようです。食事に気をつけたりストレスを溜めないよう、日常の健康管理に気を配り、定期的に健診を受け体調管理につとめましょう。
赤ちゃんが育ち、大きくなった子宮が膀胱を圧迫することで尿モレが生じます。また妊娠時に膀胱の収縮力が低下することでお腹に力をいれて排尿するクセがつくと、産後でも尿モレが起きやすくなるため、妊娠時から自然に排尿するようにしましょう。くしゃみや咳をした時に尿モレが起きてしまうこともあります。専用の吸水パッドなどを使用して、清潔で快適なマタニティライフを過ごしましょう。
吸水ケア(軽い尿もれ用)用品へ大きくなった子宮が収縮することでおなかが張ります。赤ちゃんの胎動でおなかが張ったりしますが、1日に数回程度で少し休めばおさまる程度でしたら心配はいりません。ただし30分以上おなかが張ったり、痛みや出血を伴う場合は異常が認められますので、早めにかかりつけの医師に相談しましょう。
おなかが大きくなることに伴い、後ろに反った姿勢が長く続くと、腰痛になりやすくなります。歩行時などは足元も見えづらくなるため、なるべく周囲の方のサポートをお願いしましょう。
妊娠8ヶ月(28週)は、いよいよ妊娠後期に入る時期です。子宮が大きくなることでおなかの張りが顕著になります。休めばおさまるおなかの張りは問題ありませんが、おなかの張りが長く続く場合や、痛みや出血が伴うと流産や早産が疑われます。また常位胎盤早期剥離の場合は、胎盤がはがれて母子ともに危険な状態になることもありますので、早めに医師に相談してくださいね。この頃になると、おなかの中の赤ちゃんの状態がだんだん分かってくるようになりますよ。また赤ちゃんの聴覚もほぼ完成してきますので、たくさん話しかけてあげましょうね。
横隔膜を動かし、呼吸のような運動をしはじめます。目や耳、鼻、心臓、腎臓などが完成します。身体も大きくなり、おなかの中で縦向きになってきます。
赤ちゃんの大きさは身長41〜42センチ、体重1,750〜1,800グラムくらいになります。
Goo.Nの商品紹介はこちら