
記事公開:2025.9.24
生理中で体調が万全ではないときや、経血モレが心配なときでも、部活やスポーツを休めない。そんな経験をしたことのある方も多いかもしれません。
この記事では、生理中の部活やスポーツでの困りごととその対策のほか、生理で無理をせず休むタイミングについて解説します。
体調不良や経血モレなど、生理中の部活・スポーツでの困りごとは、多くの女性が経験したことがあるでしょう。
そこで今回は、クラブエリエール会員の女性を対象に、生理中の部活やスポーツでの困りごとに関するアンケートを実施しました。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】
調査対象:クラブエリエール会員の10代以上の女性
調査期間:2025年7月9日~7月15日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:3,991件
■Q1. 生理中の部活やスポーツで困った経験はありますか?
生理中の部活やスポーツで困った経験があるかどうかを伺ったところ、「はい」の回答が82.5%となり、多くの人が困った経験をしていることがわかりました。
■Q2. ご家族などから、生理中の部活やスポーツでの困りごとを相談されたことはありますか?
ご自身の経験だけでなく、ご家族などから生理中の部活やスポーツでの困りごとを相談されたことがあるか聞いたところ、「はい」の回答が25.4%となりました。人にはちょっと聞きづらい悩みでも、ご家族など親しい人には相談する人もいるようです。
■Q3. Q1とQ2のいずれかで「はい」と答えた方は、どのようなことで困りましたか(もしくはご家族などからどのような困りごとを相談されましたか)?(複数回答)
ご自身、またはご家族などまわりの人が生理中の部活やスポーツで困ったこととして、特に多かったのは「経血モレ」「ナプキンのズレ・ヨレ」「長時間ナプキンを取り替えられない」という回答でした。
そのほかにも、具体的なエピソードとして下記のような声がありました。
<生理中の部活やスポーツで困ったエピソード(もしくはご家族などから相談されたエピソード)を具体的に教えてください(自由記述)>
・運動部で活動しているときにナプキンがズレて下着やズボンが汚れた
・経血モレが気になって運動に集中できないときがある
・部活中はなかなかお手洗いへ行きづらく、長時間ナプキンを替えられない
・貧血ぎみで、フラフラするときや吐き気を感じるときがある
・激しく動く競技など、ジャンプがしにくい
・経血量が多いときや夏の時期など、ムレて不快になる
・体育座りをしたときにナプキンの音がしないかが気になる
生理中に部活やスポーツをする際には、さまざまな悩みがあるようです。では、皆さんは具体的にどのような対策をしているのでしょうか。
■Q4. 生理中に部活やスポーツを行うときの対策を教えてください(ご家族などまわりの方の意見も含む)(複数回答)
生理中に部活やスポーツを行うときの対策として一番回答が多かったのは、「大きい・長いサイズのナプキンを使う」でした。皆さんがいろいろな対策をして、生理の時期を乗り越えていることがわかります。
生理中の部活やスポーツは、ナプキンのズレ・ヨレや経血モレ、体調の変化など、さまざまな困りごとがつきものです。そのため、適切な準備と対策で不安を軽減することが大切といえます。
ここでは、生理中に実践できる具体的な対策を、アンケートで寄せられた声とともに見ていきましょう。
生理中に部活やスポーツを行う際には、自分の体と活動内容に合ったナプキンの種類を選ぶことが大切です。
例えば、長時間トイレに行けない試合や練習では、「多い昼用」や「夜用」のナプキンを使うことで経血モレの不安を軽減できます。
アンケートの回答でも、「大きめのナプキンや夜用ナプキンを使う」「ショーツ型のナプキンを使う」という声が多くありました。
激しい動きを伴う部活やスポーツでは、ナプキンのズレ・ヨレが経血モレの原因となることがあります。こうしたトラブルを防ぐには、適切なナプキンの選び方と着用時の工夫がポイントです。
動きの多い場面では、羽つきタイプのナプキンがおすすめ。ショーツにしっかりと固定でき、ズレ・ヨレを防ぎやすい設計になっています。また、体の動きにフィットする立体構造のナプキンやショーツ型ナプキンも役立ちます。
そのほかにも、アンケートの回答では「生理用ショーツやスパッツをはく」「下着の重ねばきをする」という声がありました。多くの人が、ナプキンや下着を固定することで、ズレ・ヨレを防ぐ工夫をしているようです。
生理中の部活やスポーツを快適に行うためには、事前の体調管理が重要です。前日はしっかりと睡眠を取る、体を冷やさないようにする、バランスの良い食事を心掛けるなど、生活面を見直しましょう。
また、生理痛がある人の場合は、症状が軽いうちに市販の鎮痛薬を服用することなども有効です。
アンケートでも、「痛み止めを飲む」「食事をしっかりととる」「なるべく無理はしないようにする」といった回答があり、皆さんが体調面に気をつけながら部活やスポーツに取り組んでいることが伺えます。
生理中であっても、部活やスポーツへの参加が必要な場合もあるかもしれませんが、体調が優れないときは無理をしないことが大切です。
強い腹痛や腰の痛み、めまい、吐き気、出血量が多いといった症状がある場合は、我慢せずに休むようにしましょう。そのまま運動を続けると、症状が悪化したり、思わぬケガや事故につながったりするおそれもあります。
また、生理のたびにつらい症状がある場合や、生活に支障が出るほどの痛みが続く場合には、月経困難症などの疾患が隠れている可能性もあるため、早めに婦人科で相談することが大切です。
監修者のご紹介
佐藤杏月先生(八丁堀さとうクリニック副院長 医学博士 日本産婦人科学会専門医)
日本医科大学卒。日本医科大学武蔵小杉病院を中心に16年間産婦人科医として地域のハイリスク妊婦や、婦人科疾患の診療を行ってきた。3人の子どもの子育てと仕事の両立を目指し、整形外科医のご主人と共に2020年八丁堀さとうクリニックを開業。
八丁堀さとうクリニック
部活やスポーツに励む日々の中で、生理と重なってしまうことは避けられません。そのような期間を少しでも快適に過ごすためにも、アクティブなシーンに対応できる「エリス」シリーズをご紹介します。
「エリス ルナフィット」シリーズは、独自開発の<スライドフィット吸収体>を採用。ナプキン内部に空間層を持たせることで、吸収体が自在にスライドし、体の動きにしっかりフィットします。羽つきタイプのため、下着にしっかり固定でき、アクティブに動く日でもズレやヨレを防止。肌とのすきまができにくく、経血をしっかりキャッチします。生理中もべたつきにくく、デリケートゾーンにやさしい設計です。
「エリス ルナフィット(多い昼用)羽つき 23cm」「エリス ルナフィット超スリム(多い昼用)羽つき 23cm」については、下記のページをご覧ください。
エリス ルナフィット(多い昼用)羽つき 23cm|エリス
エリス ルナフィット超スリム(多い昼用)羽つき 23cm|エリス
「エリスショーツ 昼・夜 ⾧時間用」※1は、夜用ナプキン3枚分※2の吸収量で、全方位からズレ・モレをしっかりガード。12時間※3は安心の設計で、就寝時の伝いモレや日中の経血量が多い日、動きの多いアクティブな日の長時間にも心強い、ショーツ型ナプキンです。おむつ感のない、スタイリッシュなブラックカラーもうれしいポイントです。
※1 まとめ買いパックは2025年10月1日発売。
※2 大王製紙「エリス新・素肌感 多い日の夜用羽つき」との比較。
※3 大王製紙調べ。個人差がありますので経血量に合わせて適宜取り替えてください。交換不要を推奨するものではありません。
「エリスショーツ 昼・夜 ⾧時間用 ブラックカラー」については、下記のページをご覧ください。
エリスショーツ 昼・夜 ⾧時間用 ブラックカラー|エリス
生理中でも、適切な準備と対策をすれば、部活やスポーツに前向きに取り組むことができます。経血モレを防ぐためのナプキン選びやズレ・ヨレを防ぐ工夫、体調を整えるための生活習慣など、自分の状態に合わせた対策が大切です。
そして何より、体調が優れないときには無理をせず、休むという判断も重要です。自分の体としっかり向き合いながら、その日の体調に合った過ごし方を選びましょう。
生理中の部活やスポーツには、ナプキンのズレ・ヨレ、経血モレのほか、腹痛や腰痛、集中力の低下など、さまざまな困りごとがあります。特に、長時間ナプキンを替えられない状況で不安を感じる人が多く、肌トラブルや精神的なストレスにつながることもあるでしょう。
ナプキンは、ズレ・ヨレを防ぐために、吸収量やフィット感、固定力を意識して選ぶことが欠かせません。また、生理用ショーツや下着の重ねばきなどで対策することもできます。
そのほかにも、生理中の部活・スポーツで体調が心配な場合は、十分な睡眠やバランスの良い食事を心掛けましょう。生理痛のある人は、当日の症状が軽いうちに薬を服用することも大切です。
立っていられないほどの痛みや強いめまい、吐き気、出血量が多いといった症状があるときは、無理をせず休むことが大切です。また、こうしたつらさが毎月のように続く場合は、月経困難症などの可能性もあるため、早めに婦人科の受診も検討しましょう。
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