
記事公開:2022.12.27
マスク生活が日常の風景となった今、「長時間マスクを着用していると、耳の後ろに痛みを感じる」という声もよく耳にします。痛みをそのまま放置していると、ストレスから不快感を覚えたり、場合によっては頭痛が起きたりすることも。
とはいえ、ウイルスや花粉対策などの理由で、痛みがあってもなかなかマスクは外せません。今回はマスクによる耳の痛みの原因と、その対処方法についてご紹介します。
マスクを着用していて耳が痛くなる原因には、「マスクの耳ひもの食い込み」「マスクのサイズが合っていない」そして「マスクの長時間装着」という3つがあります。まずは、それぞれどのような仕組みで耳が痛くなるのか、ご説明しましょう。
マスクを着用していて痛みを感じるのは、主に耳の付け根や裏側です。これは、耳ひもが肌に食い込んで、圧迫してしまうため。耳ひもが食い込んでしまう理由としては、まず、耳ひも自体に原因があるケースが考えられます。
多くのマスクは、耳ひもにゴムを使用しています。このゴムの収縮力が強すぎると、耳ひもが縮もうとして肌に強く食い込んでしまうのです。また、耳ひもの形状が、細いゴムひもや丸いゴムひものマスクは耳に食い込みやすく、さらに耳の後ろの1ヵ所に集中して力がかかってしまう傾向があります。
耳の痛みが気になる方は、耳ひもの幅が広いもの、またはマスク本体と耳ひもができるだけ一体になったものを選ぶと良いでしょう。耳ひもが耳にあたる面積が大きいほど、肌への食い込みが減少し、圧迫感は軽減されます。
耳ひも自体に原因がなくても耳に食い込むようなときは、マスクのサイズが小さいケースが考えられます。「小顔に見せたい」といった理由で、サイズの合わない小さなマスクを着けていると、自然と耳ひもが引っ張られて、耳に食い込んでしまうのです。
また、マスク本体も頬に食い込んでしまうため、会話のような些細な動きで肌とこすれてしまい、肌荒れなどの原因にもなってしまいます。
自分に合ったマスクのサイズやマスクによる肌荒れについては、下記のページをご覧ください。
マスクはサイズ選びが重要!あなたにピッタリなマスクの選び方をご紹介
マスクで肌荒れ!?その原因と、今すぐできる6つの対策を徹底解説
耳ひももマスクのサイズも問題がないのに耳が痛いときは、マスクの長時間装着が原因であるケースが考えられます。耳ひもによる圧迫の力はたいしたことがなくても、長時間、同じ場所を押さえ続けられることで耳の後ろが痛くなってしまうのです。
また、マスクをしたまま会話をすると口元が動きますが、このとき耳ひもと肌とのあいだで摩擦が起こります。これにより、耳の後ろの薄い皮膚がこすれて、すりむけてしまったり、炎症を起こしたりすることもあります。
マスク着用で耳が痛くなる理由は、マスクの耳ひもが原因ということがわかりました。それなら、耳ひも部分に工夫をすれば、痛み対策ができそうです。ここでは、つらいマスクの痛みを改善する対策をご紹介します。
「耳に耳ひもがあたらなければ、痛くならない」ということで、まず思いつくのが耳と耳ひものあいだに物を挟むこと。ガーゼやコットン、脱脂綿といったやわらかい素材を耳の後ろにあてて、その上から耳ひもをかけます。耳ひもが細い場合は、耳ひも自体に巻きつけて太くするのもOK。また、外出先での応急処置として、耳の後ろにティシューを挟むことでも対応可能です。
耳ひもで耳の後ろの皮膚がこすれてしまうときは、絆創膏を貼って保護するのも効果的。ハイドロコロイド素材を使用した絆創膏なら、厚みがあって目立ちにくく、耳の後ろをしっかりガードしてくれるでしょう。
耳ひもが耳に食い込まないように、圧力を弱めることも効果的です。簡単なのは、耳ひもを引っ張って伸ばすこと。ただし、あまり強く引っ張るとゴムが伸びきってゆるゆるになったり、耳ひもがマスクから外れてしまったりすることもあります。耳にあたる部分だけを、やさしく伸ばすのがおすすめです。
また、耳にひもをかけずにマスクを装着すれば、耳は痛くなりません。例えば、マスクの左右の耳ひもを輪ゴムやヘアゴムなどで連結して、耳ではなく後頭部で支えるようにすれば、耳が痛くなることはありません。
マスク生活が長引くにつれ、痛み対策グッズも作られています。耳ひもにセットするシリコン製のガードや、マスクのひもをつなぐバンド、フック付きベルトや専用のストラップ、メガネをかけている人であれば、メガネのツルにマスクを固定するクリップなどもあります。
自分に合った痛み対策グッズを見つけることができれば、快適なマスク生活を送れるようになるでしょう。
耳の痛み対策をいろいろ試すのも良いのですが、すぐに実施できるのが、耳の痛みに配慮したマスクに変更すること。耳にやさしいマスクを選ぶときは、耳ひもの幅と素材がポイント。それぞれどういうことか、具体的にご説明いたします。
マスクの耳ひもが細いほど、耳との接点に力が集中するため耳への負担が大きくなりがち。できるだけ耳ひもの幅が広く、耳の後ろの皮膚との接触面の面積が広いものを選びましょう。
耳ひもに、昔ながらのゴムではなく、肌にやさしいさまざまな素材を使用したマスクがあります。そうしたマスクは、パッケージに製法やこだわりのポイントが書いてあるもの。購入前にパッケージをよく見て、肌にやさしくフィットするマスクを探してみてください。
画像提供/PIXTA
監修者のご紹介
吉岡 容子先生(高梨医院 皮膚科・美容皮膚科院長)
東京医科大学卒業、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、皮膚科・美容皮膚科を経て、2012年より医療法人容紘会 高梨医院 皮膚科・美容皮膚科を開設。院長として現在も勤務。日本レーザー医学会、日本抗加齢医学会、日本美容皮膚科学会など数多くの学会に所属する。
高梨医院 皮膚科・美容皮膚科
エリエールのマスクの耳ひもは、幅広でとてもやわらかいのが特長です。独自の「やわらかフィット耳掛け」(※)は、エリエールの大人用紙おむつ「アテント」のおなか周りの部分と同じ素材で作られたもの。伸縮性があって幅の広いやわらかい素材で、長時間装着していても肌への負担が軽いのがポイントです。
エリエールのマスクは、マスク着用時の耳の痛みに配慮して、耳ひもの素材にこだわっています。また、それぞれ機能や特長も違いますので、自分に一番フィットするマスクを探してみてください。
「エリエールマスク ムレ爽快」は、マスクとしてのブロック性能とムレを防ぐ快適性能を高次元で両立したマスクです。高い捕集性能と通気性を両立する不織布を使用し、ウイルス飛沫や花粉のブロック性能はそのままに、中層の通気性を20%アップ※1 しています。また、口元に空間を作る<口元爽快ワイヤー>により、呼吸や会話がしやすいのも特長です。
※1大王製紙スタンダード品との比較
「エリエールマスク ムレ爽快」については、下記のページをご覧ください。
エリエールマスク ムレ爽快|エリエール
「Zuttoマスク エリカラ」は、「ピンクベージュ」「ローズ」「ナチュラルホワイト」「グレー」という、肌なじみの良い4つのカラーをそろえたマスクです。極細繊維のメルトブローン不織布が、ウイルス飛沫や花粉、PM2.5もしっかり捕集。高通気性素材により息がこもりにくく、マスク内のムレを防ぎます。
「Zuttoマスク エリカラ」については、下記のページをご覧ください。
エリカラ~エリエール&カラフルマスク~|エリエール
マスクで耳が痛くなる原因は、耳ひもの食い込みにあります。ですから、痛み対策としては、耳ひもが食い込まないようにすることが大切です。耳と耳ひものあいだに物を挟んだり、装着方法を変えたりといった工夫もいいのですが、初めから耳が痛くなりにくいマスクを選ぶことをおすすめします。
マスクによる耳の痛みでお悩みの人は、エリエールのマスクを、ぜひお試しください。





