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ホーム キミおもい お役立ち情報 猫のいびきは病気の心配はない?原因と対処法を獣医師が解説
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猫のいびきは病気の心配はない?原因と対処法を獣医師が解説

記事公開:2026.3.2

愛猫が寝ているときにいびきをかいていると、「ネコちゃんがいびきをかくのは普通なの?」「病気の可能性はない?」と、不安を感じるオーナーさんもいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、ネコちゃんのいびきのメカニズムや原因、寝息といびきの違いのほか、いびきへの対処法などを詳しく解説します。愛猫の健康管理にお役立てください。


監修者のご紹介

松田 唯さん
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)を開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬についてわかりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解してオーナーさんが選択できる診療を心掛けるようにしている。

ガイア動物病院


ネコちゃんのいびきとは?寝息といびきの違い

ぐっすり寝ている子猫

ネコちゃんが寝ているときに「ピーピー」「プープー」と、かわいらしい音を立てることがあります。これは鼻を通るときに鳴る「寝息」のようなもので、リラックスしている時などによく聞かれます。

しかし、ネコちゃんのいびきで「ガーガー」「グゴー」といった低い音がしている場合は体質や寝相によるものなら心配ないことが多いですが、急に始まった場合などは注意が必要です。獣医学的には、喉(軟口蓋)が振動して出るこの低い音を「いびき」とし、何らかの呼吸器の異常や、気道が狭くなっているサインということもありえます。

「猫がいびきをかくのはよくあること」と安易に判断せず、まずはその音が「音の高い寝息」なのか「音の低いいびき」なのかを聞き分けることが大切です。

ネコちゃんがいびきをかくメカニズム

ネコちゃんのいびきは、気道の一部が狭くなり、呼吸のたびに空気がその部分を振動させることが原因です。特に鼻腔や咽頭が狭い場合や、一時的に粘膜が腫れているときなどに、いびきが起きやすくなります。気道が狭くなるほど空気の流れが速くなり、振動も大きくなっていびきの音も目立つようになります。

寝息の特徴

ネコちゃんがリラックスして眠っているときに聞こえる「ピーピー」「プープー」といった高めの音は、いびきではなく、「寝息」の一種で心配はありません。寝息の特徴は、下記のとおりです。

<ネコちゃんの寝息の特徴>

・「ピーピー」「プープー」「ピューピュー」などの高音である
・呼吸が規則的である
・寝ているときにのみ聞こえる
・覚醒時は音がしない

特に子猫は、成長にともなう気道の変化で一時的に「ピーピー」「プープー」という寝息をたてることがありますが、多くの場合、成長とともに自然におさまります。また、シニア期のネコちゃんも、加齢による筋力低下で寝息が大きくなる傾向があります。

注意が必要ないびきの特徴

ネコちゃんが次のようないびきをかいているときは、注意が必要です。昔からずっと同じようないびきをかいている場合は問題ありませんが、最近になって急に音が大きくなった、音が変わった場合や特に低いいびきが聞こえる場合は、何らかの理由で気道が狭まっているサインかもしれません。

<注意が必要なネコちゃんのいびきの特徴>

・「ガーガー」「グゴー」といった低く大きないびきをかく
・呼吸が不規則で途中で止まる
・息が苦しそうに見える
・いびきが突然始まったり、または音が変化したりする
・起きているときにも呼吸音が聞こえる
・食欲や元気がないなど、ほかの体調不良を伴う

こうした症状は、気道の異常、感染症、ポリープ、腫瘍、心疾患などさまざまな病気が背景にある可能性があります。早期に受診することをおすすめします。

ネコちゃんのいびきの主な原因

ここでは、ネコちゃんがいびきをかく具体的な原因を解説します。「なぜうちの子はいびきをかいているのか」を知れば、緊急性が高いのか、様子を見てよいのかを判断するヒントになります。

■ネコちゃんのいびきの主な原因

ネコちゃんのいびきの主な原因

肥満

ネコちゃんのいびきの代表的な原因は、肥満です。首まわりや気道周辺に脂肪がつき、空気の通り道が狭くなることで、呼吸時に気道が振動していびきが発生しやすくなります。

肥満が原因の場合、適正な体重に戻すことでいびきが改善することがあります。

感染症やポリープなどの病気の影響

ネコちゃんのいびきの背景には、病気が潜んでいることがあります。下記のような病気がある場合、いびきが症状として現れることがあります。

<症状としていびきが現れることがあるネコちゃんの病気>

・ウイルス感染
・細菌感染による鼻炎
・気管支炎
・アレルギー性鼻炎
・猫風邪(猫の上部気道感染症)
・副鼻腔炎
・鼻や喉にできたポリープや腫瘍
・心疾患

短頭種特有の問題

ペルシャ、エキゾチックショートヘア、ブリティッシュショートヘアなどのいわゆる「鼻ぺちゃ」の短頭種は、骨格の構造上、いびきをかきやすい傾向があります。普段どおり元気で食欲があれば、過度に心配しすぎる必要はありません。ただし、短頭種のネコちゃんは鼻腔や喉が狭く、空気の通りが悪いため、短頭種気道症候群と呼ばれる状態になりやすく、興奮時や暑い日にも呼吸が苦しそうに見えることもあるかもしれません。

症状が進行すると、慢性的な呼吸困難や舌や歯ぐきが青白くなるチアノーゼを引き起こすこともあるため、日頃からいびきの状態をよく観察し、心配があればすぐに動物病院を受診してください。

ネコちゃんのいびきへの対処法

ふわふわのおふとんの上で寝ている猫

ここでは、ネコちゃんの呼吸を楽にするためにオーナーさんがおうちでできるケアを紹介します。まずはネコちゃんの状態をよく観察し、必要に応じて生活環境を整えましょう。なお、ここまでに解説した注意が必要ないびきの特徴に当てはまる場合は、早めに動物病院で相談してください。

様子をよく観察する

ネコちゃんのいびきに気づいたら、まずはその様子を冷静に観察しましょう。次のポイントをチェックすると、受診すべきかどうかの判断材料になります。

<ネコちゃんのいびきの観察ポイント>

・寝ているときにたてる音は、高音か低音か
・寝ているとき音をたてる頻度は毎日か、ときどきか
・呼吸のリズムは規則的か不規則か
・寝ているときだけか、起きているときも音がするか
・鼻水、くしゃみ、咳、食欲不振などほかの症状はないか

ネコちゃんが低く大きないびきをたてる場合は、早めに動物病院に相談してください。受診する際は、ネコちゃんがいびきをかいて寝ている様子を動画で記録して持参すると、診察時に役立ち、スムーズな診断につながります。

肥満が原因の場合はダイエットする

肥満によって気道が圧迫され、いびきが起こっている場合は、適正体重への減量が最も効果的な対処法といえます。ただし、ネコちゃんの急激なダイエットは肝リピドーシスのリスクがあるため、獣医師の指導のもと、慎重な取り組みが必要です。ネコちゃんのダイエットは、次のような方法で行います。

<ネコちゃんのダイエット方法>

・必ず獣医師と相談し、無理のないダイエット計画を立てる
・低カロリーフードに切り替える
・おやつの量を減らす
・おもちゃで遊ぶなど、室内での運動を増やす
・毎日の食事量を記録して管理する

生活環境を改善する

いびきの原因がアレルギー性鼻炎や乾燥による粘膜刺激の場合、生活環境の改善によって症状が軽減することがあります。呼吸器への刺激を減らす環境は、ネコちゃんの総合的な健康にもつながるでしょう。ネコちゃんの生活環境を整える方法は、下記のとおりです。

<ネコちゃんの生活環境を整える方法>

・湿度40~60%になるよう加湿器を設置する
・こまめに掃除し、ハウスダストや花粉を除去する
・タバコの煙や芳香剤・香水などの強い香りを避ける
・アレルゲンに配慮した寝具やカーペットを使用する

短頭種の場合は配慮する

ペルシャ、エキゾチックショートヘア、ブリティッシュショートヘアなどの呼吸に負担がかかりやすい短頭種のネコちゃんには、次のような配慮を日常的に行いましょう。

<短頭種のネコちゃんにすべき配慮>

・クーラーや冷感マットを活用し、暑さ対策する
・興奮を避け、穏やかな生活環境を整える
・肥満にならないよう、体重管理を徹底する
・呼吸の様子に変化がないか日々チェックする
・定期的な健康診断で早期発見に努める

【商品紹介】ネコちゃんの清潔な環境づくりに「キミおもい」がおすすめ

キミおもいネコちゃんシリーズ

ネコちゃんのいびきを軽減したい場合は、暮らしの環境を整えてケアをしてあげることも大切です。「キミおもい」のネコちゃんシリーズは、ネコちゃんもオーナーさんも快適に過ごせる環境をつくるために開発されたアイテムがそろっています。日々のケアにプラスできるアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。

「キミおもい」のネコちゃんシリーズについては、下記のページをご覧ください。
キミおもい Cat - ネコちゃん –

ネコちゃんのいびきは様子を見ながら、暮らしやすい環境づくりを心掛けよう

ネコちゃんが寝ているときにたてる音は、リラックスしているときの寝息だけでなく、体質や寝相による心配のないいびきがあります。「グーグー」という低い音のいびきであっても、昔からの癖で、起きているときに異常がなければ心配ないケースがほとんどです。その一方で、何らかの体調不良が隠れている注意が必要ないびきもあります。

大切なのは、音の変化だけでなく、苦しそうではないか、起きているときも音がしないかといった愛猫の様子を確認することです。日頃から愛猫の様子をよく観察し、変化がある場合は動物病院への相談をおすすめします。

ネコちゃんの快適ですこやかな暮らしを守り、毎日を安心して過ごせるようサポートしてあげてください。

よくあるご質問

ネコちゃんのいびきで受診したほうがよいケースを教えてください。

ネコちゃんのいびきは、寝相や体質による心配のないものも多いです。ただし、最近急にいびきをかくようになっていたり、以前より音が大きくなったりしているという場合は、念のため動物病院への受診をおすすめします。特に、寝ている時だけでなく起きているときにも呼吸音が聞こえたり、鼻水や食欲不振を伴ったりする場合は、病気が隠れているおそれがあるので注意が必要です。

ネコちゃんのいびきで考えられる病気を教えてください。

ネコちゃんのいびきそのものが必ずしも病気というわけではありませんが、鼻の通り道が狭くなることで音が鳴る場合があります。例えば、猫風邪や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、ポリープ、腫瘍、短頭種気道症候群、心疾患などが原因で気道が狭くなり、いびきが生じることがあります。呼吸が苦しそうだったり、元気や食欲がなかったりするなど、ほかの体調の変化が見られる場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

ネコちゃんのいびきへの対処法はありますか?

ネコちゃんが寝ているときにたてる音や、呼吸の様子をよく観察しましょう。「ピーピー」「プープー」といった高い音は、寝息の一種であることがほとんどで、ネコちゃんが元気であれば問題ありません。生活環境改善や体重管理でそうした寝息が軽減することもあります。ただし、「ガーガー」「グゴー」と低い音でいびきをたてていたり、苦しそうな様子が見られたりする場合は、獣医師に相談するのが安心です。

画像提供/PIXTA

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