
記事公開:2026.6.26
ネコちゃんのうんちは、健康チェックに役立ちます。日頃からうんちを観察すれば、ネコちゃんの体調の変化に、いち早く気づいてあげられるでしょう。
この記事では、ネコちゃんの理想的なうんちの色や形やチェックするポイント、ライフステージによるうんちの違い、すぐに受診が必要なうんちの状態などについて解説します。ネコちゃんのすこやかな暮らしを守るために、参考にしてください。
監修者のご紹介
松田 唯さん
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)を開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬についてわかりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解してオーナーさんが選択できる診療を心掛けるようにしている。
ガイア動物病院
ネコちゃんのうんちは、健康状態を知るバロメーターです。うんちの異変には一時的なストレスの影響もありますが、胃や腸をはじめとする消化器官の不調や、脱水などの全身状態が反映されるため、日々の状態をチェックすることは欠かせません。
また、うんちだけでなく、ネコちゃんが排便をしているときの様子からも、体のトラブルのサインを見つけることができます。
言葉を話せないネコちゃんの健康状態を、常に身近で把握できるのはオーナーさんです。うんちを日頃からチェックすることで体調の変化に気づき、早めに対処してあげましょう。
毎回のうんち時の観察ポイントは下記のとおりです。普段の様子と違うかをチェックしてください。
<毎回チェック!ネコちゃんのうんち観察ポイント>
・量は適切か
・回数はいつもどおりか
・ウンチのニオイはいつもどおりか
・硬さは、適度に水分を含み、表面にツヤがあるか
・色は、食べているフードに近い色か
・1回の排泄につき、30秒~1分くらいで終わっているか
・混入物や毛玉が入っていないか
トイレのしつけについては、下記のページをご覧ください。
猫のトイレのしつけのポイントは?うまくいかない場合の対処法も解説
ネコちゃんの「理想的なうんち」とはどのような物かを知ることで、ネコちゃんの体調の変化に即座に気づくことができます。ここからは、ネコちゃんの通常のうんちの状態について解説します。
成猫のうんちの回数は1日1~2回が理想的で、1回の量は人の親指1~2本分くらいが目安とされています。ただ、健康なネコちゃんでも、水分量や食事の変化で1日排便がないことも珍しくありません。一時的なことであれば、問題ないでしょう。
うんちの回数や量には個体差もあるので、普段のネコちゃんの排便回数や時間帯、量を把握することが大切です。うんちの回数や量がいつもより多かったり少なかったりする場合は、普段と比べて食欲はどうか、食べた物や水分の摂取量がいつもと違っていないかを確認してください。
また、ネコちゃんがトイレで踏ん張る時間は、30秒~1分くらいが一般的です。踏ん張る時間がそれよりも長くなっている場合、下痢や便秘をしている可能性があります。
ネコちゃんの理想的なうんちは、ある程度の大きさがあり、細長いバナナ形か丸い形をしています。いずれも形がしっかりして、崩れていない状態が理想的です。
■ネコちゃんのうんちの硬さの目安
ネコちゃんの理想的なうんちの色は、食べているフードの色と同じ茶色か、それよりもやや濃くて黒っぽい色をしています。適度な水分を含んでいるため表面にはツヤがあるのも特徴です。
元々ネコちゃんのうんちには、ツンとした独特のニオイがあります。時々ニオイを嗅いでみて、普段のニオイを覚えておくことが大切です。
酸っぱいようなニオイや、食べ物が腐ったようなニオイ、普段よりも強いニオイがする場合、またフードを変えていないのに急にうんちのニオイが変化したときは、体調に異変がある可能性があります。ほかに体調に変化はないか観察し、気になる場合は動物病院を受診してください。
ネコちゃんのうんちの状態は、年齢によっても変わります。子猫は消化機能が未熟なため、うんちの回数が1日3〜5回程度と多く、やややわらかめになりやすい傾向があります。離乳食から固形フードへの切り替えの時期は特に変化が出やすいため、回数や硬さをこまめに確認しましょう。
7歳以上のシニア期のネコちゃんは、加齢による筋力低下や水分摂取量の減少で、便秘になりやすい傾向があります。特に高齢になると大腸が拡張して自力排便できなくなる巨大結腸症のリスクが高まるため、うんちの回数が減ったり、いつもより小さくなったりしていないかを注意深く観察してあげてください。
ネコちゃんの便秘については、こちらのページをご覧ください。
猫が便秘になる原因は?動物病院へ行く目安や便秘の予防法も解説
ネコちゃんのうんちが普段と違っている場合、すぐに動物病院で受診することをおすすめします。すぐに受診が必要なうんちの状態は次のとおりです。
ネコちゃんのうんちの色や状態がいつもと違うときは、体調の異変が疑われ、病気にかかっている可能性があります。うんちの色や状態によって疑われる病気は下記のとおりです。
■うんちの色別の疑われる病気
| うんちの色や状態 | 疑われる病気・状態 |
|---|---|
| 黒色 | 上部消化管(食道・胃・十二指腸)からの出血 |
| 鮮血が混じっている | 大腸や肛門からの出血 |
| 白色が混じっている | 膵臓の異常 |
| オレンジ・黄色 | 肝臓や胆嚢のトラブル、消化不良 |
| 緑色 | 酸化した胆汁、または特定の色のフードの影響 |
| 米粒状の物や白い糸状の物が混じっている | 寄生虫 |
| 輪ゴムやタオルの切れ端などの異物 | 誤食 |
うんちの異常に加えて、嘔吐や食欲不振、ぐったりするなどの様子が見られるときは、直ちに動物病院を受診してください。これらは急激に体調が悪化する際の前兆であることも多いため、「もう少し様子を見よう」と自己判断せず、早急な対応が必要です。
ネコちゃんがいつものように元気であっても、下痢や便秘が3日以上続く場合は、すぐに動物病院を受診してください。長期的な下痢は脱水症状、便秘は自力排便ができなくなる巨大結腸症を引き起こすおそれもあります。
下痢や便秘が1日で済み、すぐに正常な状態に戻るようなら、一過性の変化である可能性があります。うんち以外に異常なところがなく、いつものように元気であれば、自宅で様子を見てもよいでしょう。
<うんちが普段と違う際に自宅でできる対応>
・1日絶食して様子を見る
・腸内環境を整えるフードや水分量の多いウェットフードを試してみる
・腸内環境を整えるため適度に運動させる
ネコちゃんのうんちがいつもと違う場合、動物病院を受診する際はネコちゃんの様子や毎日の食事、排便の記録をとっておくと診断がスムーズになります。
便の持ち込み方は、ラップで包むか清潔な容器に入れると乾燥を防ぐことができます。猫砂がついたままでも問題ありません。持参するうんちには「最後にいつもの便が出た日時」「食事内容の変更の有無」「排便時の鳴き声の有無」などのメモを添えましょう。
ネコちゃんが安心して暮らすためには、生活環境を整えてケアをしてあげることが大切です。「キミおもい」の猫砂は、システムトイレ用(大粒/小粒)と、ノーマルトイレ用(鉱物タイプ/紙タイプ)から選ぶことができ、ネコちゃんとオーナーさんに快適なトイレ環境が整います。システムトイレには、システムトイレ用シートも併せてご活用ください。
「キミおもい」のネコちゃんシリーズについては、下記のページをご覧ください。
キミおもい Cat - ネコちゃん –
ネコちゃんのうんちは体の状態が反映されるため、継続して観察すれば体調の変化や病気の兆候に気づくことができます。毎日のスキンシップで健康チェックをすると同時に、うんちチェックも習慣にし、ネコちゃんの体調変化のサインを見逃さないようにしてください。
なお、ネコちゃんの健康診断で寄生虫が見つかるケースもあります。うんちの見た目に異常がなくても問題が見つかる場合もあるため、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
成猫の場合、正常なうんちの回数は1日1~2回で、1回の量は人の親指1~2本分くらいが目安です。ただ、健康なネコちゃんでも食べ物の変化などで、1日ぐらい排便しないこともあります。いつもどおり元気で、一過性のものであれば問題はないでしょう。
理想的なうんちは、細長いバナナ形か丸形で、しっかりと形があり、崩れていない状態です。色は食べているフードと同じか、やや黒っぽい色で、表面にはツヤと適度な水分があります。元々独特の強いニオイがありますが、普段と大きな変化がなければ、健康状態も問題がないといえるでしょう。
下痢や便秘が一過性のもので、ネコちゃんもいつもと変わらず元気であれば、ひとまず自宅で様子を見てもよいでしょう。ただ、便秘や下痢が3日以上続くようであれば、すぐに動物病院を受診してください。また、うんちに血や白い粒状の物が混じっている場合は寄生虫の疑い、ネコちゃんの毛以外の異物が混じっている場合は誤食の可能性があります。直ちに動物病院を受診することをおすすめします。
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