記事公開:2024.9.6
出産直後に父親ができること、産後に配慮すべきことをまとめました。基本の家事や新生児のおむつ交換の方法を覚えて、夫婦で乗り越えましょう。
出産を終えたママには、体力的にも精神的にもパパの協力が必要不可欠です。退院後すぐは自宅で体力の回復のため安静にしつつも赤ちゃんの授乳やお世話でほとんど外に出られないママ。その間、各種の手続きから家事などパパにできることはたくさんあります。
各種手続きのほかに職場や親類、お見舞いに来てくれた方への出産報告をしておきましょう。
新米ママは不慣れな育児をほぼ24時間行なっています。授乳やおむつ替え、沐浴など覚えることがいっぱい。家事が満足にできないことをまず理解して買物、洗濯、ゴミ出し、片付けなどパパができることは積極的にやってもらいます。ご飯の支度の時はママに代わって育児をするなど、担当することを予め決めておくといいでしょう。
産後間もないママは今までのように出かけることや好きなことをする時間が取れません。疲れや不安感から精神的に不安定になるのもこの頃です。少しでもママと話す時間や話を聞く時間を持つ、優しい言葉やねぎらいの言葉をかけて、精神的な負担を和らげるようにしましょう。
日中、ママは慣れない育児に1人で向き合っています。うまくできない授乳にプレッシャーを感じたり、睡眠不足でイライラが募ったり。頼みのパパが早く帰宅してくれるだけで精神的にホッとできます。また、産後で体が回復していないママにとって赤ちゃんの入浴は重労働です。入浴はパパの仕事として、赤ちゃんとのスキンシップをたくさんはかりましょう。
赤ちゃんのお世話はどうしてもママに比重が多くかかりますが、おむつ替えや抱っこ、母乳でない場合はミルクを与えることはパパもできることです。特に夜中の授乳やおむつ替えは産褥期のママには辛いときもあります。ママに代わって夜中のお世話をすれば、ママをストレスから救ってあげられます。
ママになって初めて経験するおむつ替え。最初はうまくできずにドキドキすることも多いですね。おむつをきちんとつけて、おしりがきれいになっていると赤ちゃんは快適にいつもご機嫌で過ごせます。新生児のおむつ替えの頻度は個人差はあるもののうんち、おしっこを含めて1日15〜20回。汚れたらすぐ取り替えるのが原則です。新生児の肌はとても敏感です。放っておくとかぶれたり赤くなったりするので、気をつけましょう。
新生児の肌は敏感でとてもデリケート。できるだけ肌に優しく、通気性、吸収性が良いものを選びたいものです。紙おむつならパッケージに書かれたサイズと体重を目安に、赤ちゃんの体にフィットするサイズのあうものを使いましょう。新生児用は「〜5kg」と記載されているものがほとんどですが、小さい赤ちゃん用には「生まれてすぐの赤ちゃん用3Sサイズ」がグ~ンにあります。
ミルクを飲んだ刺激で、腸が動いてすぐにうんちが出てしまうのが赤ちゃん。なので、授乳の時がおむつ替えの最適なタイミングといえます。授乳前に確認して、汚れていたらさっぱりしたところでおっぱいをあげます。授乳後にまた出ていたら少ない量でもきれいいしてあげましょう。赤ちゃんが泣いたときや眠りから覚めたときもチェック。汚れたらすぐに替えるが原則です。
新しいおむつを準備して、おしりを持ち上げるときに片足だけ引っ張ったり、膝が完全に伸びるほど引っ張ると脱臼してしまう恐れがあるので、十分注意しましょう。赤ちゃんを寝かせて、両足のふくらはぎを優しく持ちながら赤ちゃんの顔の方へ少し斜めに持ち上げるとラクにおしりが上がります。
汚れが少ない部分からひどい部分へと少しずつ拭きます。特に女の子は、後ろから拭くと細菌に感染する可能性があるので、必ず前から後ろに向かって、外陰部と周辺、お腹側からお尻側まで拭いてあげましょう。男の子は足の付け根からおちんちんの先、睾丸の裏側までやさしく拭いてあげましょう。また、うんちで汚れが広がっているときは、おしりだけシャワーで流したり、桶にお湯を張って座浴ですすいだりするのもいいでしょう。性器または肛門を洗うときは清浄綿を使ってください。
おむつの選び方、つけ方などをもっと詳しくご覧になりたい方はこちら!
永野 玲子先生
市川レディースクリニック 産婦人科 院長。日本医科大学卒。日本医科大学付属病院、日本医科大学多摩永山病院で研修。東京都立墨東病院、日本医科大学千葉北総病院勤務、船橋中央病院 産婦人科を経て、市川レディースクリニックを2019年7月開院。[学会認定医] 日本産科婦人科学会専門医、日本周産期新生児学会専門医(母体・胎児)、周産期(母体・胎児)指導医、母体保護法指定医。
市川レディースクリニック
出産を終えたママには、体力的にも精神的にもパパの協力が必要不可欠。赤ちゃんの授乳やお世話など、不慣れな育児をほぼ24時間行っているママに代わり、下記のようなサポートをしてください。
・各種手続きや、職場、親類への出産報告
・衣食住に関わる家事の手伝い(買物、洗濯、ゴミ出し、片付けなど)
・夫婦で話す時間を作り、ねぎらいの言葉をかける
・できるだけ早く帰宅し、赤ちゃんをお風呂に入れる
・おむつ替えや夜中のミルク、夜泣き時の抱っこ
新生児の肌は敏感でとてもデリケート。できるだけ肌にやさしく、通気性、吸収性が良い紙おむつを選んでください。紙おむつのパッケージに書かれたサイズと体重を目安に、赤ちゃんの体にフィットするサイズのものを使用します。なお、おむつ交換時、おしりを持ち上げるため足を引っ張ると、脱臼してしまうおそれがあるのでご注意を。両足のふくらはぎをやさしく持ち、赤ちゃんの顔のほうへ少し斜めに持ち上げると楽におしりが上がります。
また、おしりをふくとき、女の子は必ず前から後ろに向かってふきます。男の子は足の付け根からおちんちんの先、睾丸の裏側までやさしく拭いてあげてください。うんちの汚れが広がっているときは、おしりだけシャワーで流したり、桶にお湯を張って座浴ですすいだりするのもいいでしょう。
新生児のおむつ替えの頻度は、うんち、おしっこを含めて1日15~20回。ミルクを飲んだ刺激でうんちが出てしまうので、授乳時がおむつ替えの最適なタイミングといえます。授乳前に確認し、紙おむつが汚れていたら交換してからおっぱいをあげましょう。授乳後にまた出ていた場合は、少ない量でもきれいにしてあげてください。
そのほか、赤ちゃんが泣いたときや眠りから覚めたときも紙おむつをチェックして、汚れていたらすぐに交換します。
画像提供/PIXTA
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