
記事公開:2026.4.22
毎日の料理で、水切りや油切りに何気なく使っているキッチンペーパー。実は、キッチンペーパーを使って料理を手早く、しかもおいしく仕上げることもできるのです。
簡単な手順で、余分な水分を程よく取り除いたり、旨味だけをじんわり閉じ込めたりでき、いつもの料理が劇的においしくなります。ここでは、フードコーディネーター/管理栄養士の清水加奈子さんに教わった、今日からマネできるキッチンペーパー活用術を紹介します。

監修者のご紹介
清水加奈子さん
(フードコーディネーター/管理栄養士)
料理のおいしさをポイントのひとつが、「水分コントロール」です。
野菜や肉、魚に余分な水分が残っていると、味付けをしても調味料が薄まったり、加熱してもベチャッとした食感に仕上がったりします。焼き料理や揚げ料理の場合、素材の水分が多く油がはねてしまった経験はどなたにもあるでしょう。
そこで活躍するのがキッチンペーパーです。キッチンペーパーは、吸水性と通気性に優れた素材でできており、食材表面の水分を程よく吸い取ってくれます。一方で、繊維のあいだに空気を含む構造になっているため、吸い取った水分をペーパー側にしっかり保持しつつ、食材を必要以上に乾燥させません。
これが「中はしっとり、外はカリッと」「味がしっかり染みているのにベチャつかない」といった理想の仕上がりにつながるのです。
また、味噌や調味液などをキッチンペーパー越しに食材へ浸透させると、ダイレクトに漬け込むよりも味が入りすぎず、味がゆっくり、均一に入りやすくなります。
では、キッチンペーパーを使った料理のライフハックを見ていきましょう。
卵黄の味噌漬けは、そのままお酒のおつまみとして食べても、野菜のおひたしやサラダのトッピング、料理のタレやソースとしても使える万能食材。一見手がかかりそうに見えますが、キッチンペーパーを使えば家庭でも失敗なく作ることができます。
1. 味噌に酒を混ぜて耳たぶ位のやわらかさにし、密閉容器の底に敷いて味噌床をつくります。
2. 敷いた味噌床に、卵黄が入る程度のくぼみを5cm程度の間隔でいくつか作りましょう。
3. キッチンペーパーを5cm四方くらいの大きさにカットし、味噌床に作ったくぼみに合わせて1枚ずつ敷きます。
4. くぼみ1つにつき卵の黄身を1つずつ乗せてください。
5. カットしていないキッチンペーパーに、1センチくらいの厚みで味噌を塗ります。
6. 味噌を塗ったキッチンペーパーを、卵黄の上に乗せます。卵黄を押しつぶさないよう、そっと静かに乗せましょう。
7. 密閉容器の蓋を閉めて冷蔵庫へ入れます。お好みで1~2日置けば出来上がりです。
卵黄の味噌漬け作りにキッチンペーパーを使うと、キッチンペーパーが卵黄表面の余分な水分だけを穏やかに吸い取り、その代わりに味噌の旨味をじんわりと移してくれます。キッチンペーパーがあいだに入ることで、塩分が食材に入りすぎず、「濃厚なのにしょっぱすぎない」絶妙な味わいになります。
昔ながらの味噌漬けはガーゼを使いますが、キッチンペーパーで代用することで、準備も後片付けもとても楽になるでしょう。
同じ方法で魚の粕漬けを作ることも可能です。
味噌にくぼみを作ることで、卵黄が動きにくくなります。卵黄の下に敷くキッチンペーパーは、5センチ四方程度に切って並べると、卵黄を取り出すときにペーパーごと1つずつ取り出せます。上から乗せるキッチンペーパーは、切っても切らなくてもOKです。
卵黄を取り出したあとの味噌を再利用する場合は、必ず加熱して使ってください。肉炒めやホイル蒸しの味付け、肉や魚に塗ってグリルで焼くといった方法で、その日のうちにしっかり火を通して使い切りましょう。
刺身用の魚を「冷凍サク」で買っておくと、必要なときに解凍するだけで刺身が楽しめます。しかし冷凍ものの魚は、解凍の仕方によってドリップ(旨味を含んだ肉汁)がたくさん出てしまったり、表面だけがやわらかくなりすぎてキレイに切れなかったりするのが悩みどころです。
冷凍サクを解凍する際には、キッチンペーパーを使うのがおすすめ。ドリップを最小限に抑え、均一に解凍できるのでおいしく仕上がります。
1. 冷凍のまま流水(または塩水)で表面を洗います。
2. キッチンペーパーでサクの表面を押さえるようにして、水分をしっかり拭き取ってください。
3. 新しいキッチンペーパーでサクを包みます。
4. キッチンペーパーの上から、さらにラップでしっかり包みます。
5. 冷蔵庫に入れ、半日解凍。半解凍の状態で取り出しましょう。
冷凍の刺身サクを解凍するとドリップがしみ出してきますが、キッチンペーパーで包んでおくと水分を素早く吸い取ってくれるため、身の中に余分な水分が戻りにくくなります。その結果、水っぽさが抑えられ、旨味がギュッと凝縮された刺身になります。
また、キッチンペーパーで包むことで冷凍刺身と周囲の温度差がゆるやかになり、均一に半解凍できるため、表面だけやわらかいのに中心はカチカチといった事態を避けられるのもポイントです。切るときには包丁がスッと入り、身崩れしにくく、断面が美しい刺身になります。
これは、魚河岸の方に直接教わったプロ直伝のライフハックです。冷凍サクの表面には、霜だけでなく汚れや臭みのもとが付着していることもあるので、最初に軽く洗うのがポイントです。
また、サクを切るときには身崩れしやすいものですが、半解凍なら崩れにくくキレイな形に切れます。薄造りなども作りやすく、見た目にもおいしいお刺身を楽しめるでしょう。
一夜干しというと、屋外に干し網を出したり、長時間風に当てたりと手間がかかる上、空気中のホコリなどがつくのではないかと気になりますね。実は、冷蔵庫の中はとても乾燥しているため、一夜干しを作ることができるのです。キッチンペーパーを活用することで、ご家庭の冷蔵庫で手軽においしい一夜干しが作れます。
1. 魚の開きや切り身を塩水(5~10%濃度)につけるか、まんべんなく粗塩(魚の重さの2~3%の量)を振り、15~30分置きます。
2. 魚の開きや切り身の表面の水分をキッチンペーパーで完全にふき取り、新しいキッチンペーパーで包みましょう。
3. キッチンペーパーの上からラップでふんわり包んで、冷蔵庫へ入れてください。
4. 一晩置いて、表面が軽く乾けば出来上がりです。放置時間は、お好みで二晩にしてもいいでしょう。
キッチンペーパーで包むと、魚の表面の余分な水分を吸い取りつつ、必要な水分を保つことが可能です。また、冷蔵庫の中は低温でかなり乾燥しているため、キッチンペーパーで包むことで冷えすぎず、乾きすぎない「ちょうどいい干し加減」で衛生的に仕上げることができます。
生のままでは強く感じられた生臭さも、水分と一緒に程よく抜けていくので、焼いたときに香りや旨味がぎゅっと凝縮して引き立ちます。
一夜干しには、アジの開きやサバのフィレなど、脂が乗りつつも大きすぎない魚がぴったりです。
アジのフィレをしょうゆやみりん、ごまなどを合わせた調味液に浸けてから同じ手順で冷蔵庫に入れると、味付きの一夜干しも作れます。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずとしても重宝しますよ。
鶏肉のソテーやローストチキンを作るとき、「皮をパリパリに焼きたいのに、いつもベチャッとしてしまう」というお悩みはありませんか?
ポイントは、焼く前に皮の表面を徹底的に「ドライ」にしておくこと。キッチンペーパーを使えば、フライパン1つでお店のようなパリパリ食感に近づけることができます。
1. 鶏肉を常温に戻します。冷蔵庫から出して10〜15分ほど置いておきましょう。
2. キッチンペーパーを皮に押し付けるようにして、皮をはがさないようにしながらしっかりと拭きます。
3. 身の側も同様に水分を拭き取りましょう。
4. 新しいペーパーでもう一度両面を拭きます。
5. 熱したフライパンに油を敷き、味付けした鶏肉の皮側を下にして、フライ返しなどで押し付けながら焼いていきましょう。
6. 裏返して、身の側も同じように焼いていきます。
7. 火が通って表面がパリッとしたら、お皿に盛り付けて出来上がりです。
鶏肉には元々たくさんの水分が含まれています。油よりも水分が多い状態で加熱すると、フライパンの中の温度は水の沸点である100℃前後からなかなか上がりません。そのため、皮がいつまでも蒸されるような状態になり、ベチャッとした仕上がりになるのです。
表面の水分をしっかり取り除くと、水分よりも油が多い状態になるため、油の沸点である100℃より高い温度に近づきます。そのため、皮を高温で焼くことができ、パリッと仕上がるのです。
鶏肉の表面の水分をきちんと取ると、焼いている最中の油はねも軽減されます。コンロまわりの汚れ予防にもなり、一石二鳥です。
鶏肉の水分を取るときは、「拭く」というよりは水分を吸い取るイメージで、キッチンペーパーをぎゅっと押さえつけてください。こすってしまうと皮がよれたり、破れたりしやすくなります。
「少量だけ野菜をゆでたいけれど、わざわざ鍋を出すのは面倒」「電子レンジで加熱すると、野菜がかさかさしておいしくない」というときも、キッチンペーパーが役立ちます。
キッチンペーパーと電子レンジを組み合わせれば、お湯を使わずに、むらなくしっとり加熱でき、後片付けもとても楽です。ここでは、電子レンジでいんげんを加熱する手順を見ていきましょう。
1. キッチンペーパーを水で濡らして絞ります。
2. 絞ったキッチンペーパーでいんげんを包んでください。
3. 包んだいんげんを耐熱皿に置いてラップをふんわりとかけます。
4. 電子レンジに入れ、600Wで1分半~2分程度加熱しましょう。
5. 電子レンジでの加熱が終わったら、ラップを外した状態でペーパーごと冷水に漬け、余熱を抜きます。
6. 出来上がりです。
湿らせたキッチンペーパーで野菜を包むことで、レンジ加熱中にペーパーから適度な水蒸気が出て、全体をやさしく蒸し上げてくれます。直接ラップだけで加熱するよりも、加熱むらや表面の乾燥が起こりにくく、しっとりと仕上がるのが特徴です。
いんげんや絹さや、カットにんじんなどの細かい野菜はもちろん、かぼちゃなど糖分が多く焦げやすい野菜にも向いた方法です。糖分の多い野菜は、そのまま電子レンジにかけると水分が部分的に飛び、焦げやすくなってしまいますが、少し湿らせたペーパーで包むことで、焦げを防ぎつつ、ほっくり甘く仕上げられるでしょう。
加熱後に冷水にくぐらせることで、余熱で火が入りすぎるのを防げるだけでなく、インゲンや絹さやの色も鮮やかに保てます。
監修者のご紹介
清水加奈子さん
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、国際中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。

料理の仕上がりを左右する「水分コントロール」をサポートしてくれるのが、高い吸収力と丈夫さを兼ね備えたキッチンペーパーです。ここでは、今回ご紹介したライフハックとも相性の良い、エリエールのおすすめ商品をご紹介します。
「エリエール 超吸収キッチンタオル(50カット)」は、あらかじめミシン目が入ったロールタイプのキッチンペーパー。独自開発エンボス加工の空間に水分や油をキープするため、余分な水分や油をしっかり拭き取れます。また、水に濡れてもやぶれにくいので、食材の適度な水分を保持したいときにもぴったりです。
「エリエール 超吸収キッチンタオル(50カット)」については、下記のページをご覧ください。
エリエール 超吸収キッチンタオル(50カット)
「エリエール 超吸収キッチンタオル 無漂白」は、ピュアパルプ100%で無漂白のキッチンペーパーです。強度150%でやぶれにくい※上、100カットでたっぷり使えるから、毎日の料理に活躍します。
※縦方向の乾燥引張強度(超吸収キッチンタオル50カット品比)
「エリエール 超吸収キッチンタオル 無漂白(100カット)」については、下記のページをご覧ください。
エリエール 超吸収キッチンタオル 無漂白(100カット)
「エリエール 超吸収キッチンタオル シートタイプ」は、あらかじめカットされたキッチンペーパーをコンパクトに包装しました。キッチンで場所を取らないだけでなく、独自の取り出し口で、片手でサッと最後まで取り出しやすいのもポイントです。
「エリエール 超吸収キッチンタオル シートタイプ」については、下記のページをご覧ください。
エリエール 超吸収キッチンタオル シートタイプ
キッチンペーパーは、水分や油を拭き取るためだけの消耗品ではありません。ちょっとした工夫で、いつもの料理をグレードアップさせるだけでなく、時短にもつながる「調理道具」として活躍してくれます。
今日ご紹介したライフハックは、難しいテクニックや特別な道具は不要。家にあるキッチンペーパーと、いつもの食材ですぐに試せるものばかりです。ぜひ、エリエールのキッチンペーパーを味方に、毎日の料理をもっとおいしく、もっと楽しく作ってみてはいかがでしょうか。
布巾でも水分を吸い取ることはできますが、衛生面やニオイ移りの観点から、料理の下ごしらえにはキッチンペーパーの使用をおすすめします。布巾は繰り返し使える反面、洗濯や除菌が不十分だと雑菌が残りやすく、生ものに直接ふれる用途には不向きな場合もあります。使い捨てのキッチンペーパーなら、いつも清潔を保てるのでおすすめです。
キッチンペーパーを湿らせるときは、ペーパー全体が均一に湿るよう、水を含ませたあとに軽く絞るのがコツです。ぎゅっと強く絞りすぎると、ペーパーが破れやすくなったり、部分的に乾いてしまったりするので注意してください。加熱に使う場合は、紙おしぼりのしっとり感を目安にすると、野菜や食材が程よい蒸し状態になり、かさかさになりにくくなります。
一般的な紙製キッチンペーパーは、高温のオーブンや直火での使用には適していません。焦げやすく、火災の原因になるおそれもあるため、オーブン調理にはオーブンシート(クッキングシート)など、耐熱の専用シートを使用してください。キッチンペーパーは、下ごしらえや電子レンジ加熱、油切りなど、火が直接当たらないシーンで活用するのがおすすめです。
商品ごとに使用上の注意が記載されていますので、必ずパッケージの表示を確認し、正しい使い方で安全にお使いください。
画像提供/PIXTA


