
記事公開:2026.3.24
「買った野菜を冷蔵庫に入れておいたのに、気づいたらしなびたり腐ったりしていた」という経験はありませんか?野菜の鮮度を保つ秘訣は、汚れをきちんと落とすことと、水分を適切にコントロールすること。その水分のコントロールに役立つのがキッチンペーパーです。
この記事では、野菜が長持ちしない原因や、長持ちさせるためのキッチンペーパーの使い方について、フードコーディネーター/管理栄養士の清水加奈子さんに教えていただきました。

監修者のご紹介
清水加奈子さん
(フードコーディネーター/管理栄養士)
野菜の鮮度が落ちる主な原因は、乾燥と水分過多です。ここでは、野菜の鮮度がどのようにして損なわれるか見ていきましょう。
野菜がしなびてしまう大きな理由は、乾燥です。野菜は収穫後も「呼吸」をしており、内部の水分を蒸発させています。特に冷蔵庫内は湿度が低く非常に乾燥しやすいため、そのまま入れておくとどんどん水分が奪われてしまいます。きゅうりや葉物野菜など、元々の水分量が多い野菜ほど乾燥の影響を受けやすいため、注意が必要です。
乾燥とは反対に、水分が多すぎることも腐敗の原因となります。野菜が呼吸して発生する熱と外気の温度差により、密閉した袋の中には水滴(結露)が発生します。野菜の表面に過剰な水分が触れ続けると、カビや雑菌が繁殖しやすくなり、腐敗を早めてしまうのです。
野菜には種類や季節を問わず、多くの細菌が付着しています。その数は、平均で1グラム当たり100万個程度といわれています。細菌は水分がある環境で活動・増殖しやすいため、野菜の表面に水分があると腐敗や追熟が早まります。
細菌の多くは収穫前の土壌などから付着したものですが、流通過程や店頭陳列時に人の手を介して細菌が付着することも珍しくありません。
調理前に手を洗うことは意識していても、野菜についている雑菌については見落としがちです。野菜の表面の汚れや水分をきちんと拭き取ること、むやみに素手で触れて菌をつけないことの2点を意識しましょう。
冷蔵庫内は、実は簡易的な干物が作れるほど非常に乾燥しています。そのため、野菜をそのまま入れるとすぐに水分が失われてしまいますが、乾燥を防ぐために野菜をポリ袋などで完全に密閉すると、今度は結露による腐敗を招きかねません。
キッチンペーパーを使う最大のメリットは、乾燥を防ぐために適度な水分を野菜の周囲にとどめておく「保湿」と、腐敗の原因となる過剰な水分を吸収する「吸湿」の両方が可能な点です。
さらに、冷蔵庫に入れるときも野菜の周囲にキッチンペーパーを巻くと冷やしすぎを防げるので、鮮度を長く保つことができます。
湿気を嫌う野菜は、乾いた状態で保存するのが基本です。キッチンペーパーを乾いた状態で使い、余分な水分を吸い取ることで、カビやヌメリを防ぎます。ただし、カットした根菜類は切り口に湿らせたキッチンペーパーを使うことで保存状態がよくなります。
ここでは、野菜ごとの具体的な保存法を見ていきましょう。なお、この方法で冷蔵庫で保存した葉物野菜は、丸ごとの場合は10日程度、1枚ずつの場合は3日程度で使い切るようにしてください。
レタスやキャベツなどの葉物の保存のポイントは、葉に余計な水分を残しておかないこと。一方で、切り口からの水分の蒸発を防ぐことも大切です。ここでは、レタスを例にして手順を紹介します。
<丸ごと保存する場合1>
1. レタスの外側の葉をむかずに、乾いたキッチンペーパーで全体を包みます。
2. そのままポリ袋に入れて、野菜室で保存してください。
<丸ごと保存する場合2>
1. レタスの芯をくり抜きます。レタスの芯を手で中心に向かって強めに押し込み、芯と葉のあいだに割れ目が入ったらそのまま左右に回して引き抜いてください。これで包丁を使わずに芯をくり抜けます。
2. 軽く湿らせたキッチンペーパーを芯の部分に当てて、乾燥を防ぎます。
3. 乾いたキッチンペーパーで全体を包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存してください。
<1枚ずつ保存する場合>
1. レタス系は根元に泥がついていることが多いため、1枚ずつはがしてよく洗い、傷んだものを取り除きます。
2. 1枚ずつ水分を拭いた後、密閉容器に乾いたキッチンペーパーを敷いて保存します。密閉容器は、内側にスノコがついているタイプがおすすめです。
にんじんや大根など葉のついた根菜は、葉が根の栄養と水分を吸い上げてしまうため、買ったらすぐに葉と根を切り離すことが大切です。
ここでは、にんじんを例にして手順を紹介します。なお、この方法で冷蔵庫で保存した根菜は、丸ごと保存の場合は2週間程度、カットした場合は5日程度で使い切るようにしてください。
<丸ごと保存する場合>
1. にんじんの葉と根の部分を切り離します。
2. 乾いたキッチンペーパーで、根の部分を包んでください。
3. キッチンペーパーの上からぴっちりラップで包んで、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
<カットして保存する場合>
1. キッチンペーパーをぬらしすぎない程度に湿らせ、しっかり絞ってください。
2. 湿らせたキッチンペーパーを、にんじんの切り口に当てます。
3. キッチンペーパーごと全体をラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
カットした場合は、切り口をほどよい湿り具合にすることで、乾燥だけでなくカビの発生も防げます。切り口に当てるキッチンペーパーの湿らせ具合は、紙おしぼり程度が目安です。保存中にキッチンペーパーが乾いてきたら、新しいものと交換してください。
葉物は乾燥を嫌うため、保存する際にはキッチンペーパーを湿らせてから使いましょう。
ここでは、ほうれん草を保存する手順を紹介します。なお、この方法で冷蔵庫で保存した葉物野菜は、1週間程度で使い切るようにしてください。
葉物野菜は、購入時のビニール包装のまま置いておくと結露し、すぐに傷んでしまいます。キッチンペーパーで湿度を調整しながら、畑で育っていたときと同じように「立てた状態」で保存するのが鮮度維持のコツです。ここでは、ほうれん草を例にして手順を紹介します。
<カットせずに保存する手順>
1. ほうれん草の根元を、湿らせたキッチンペーパーで包みます。
2. 葉のほうからポリ袋をかぶせましょう。
3. ペットボトルや牛乳パックを切ってスタンドにしたものに根元から入れ、冷蔵庫で立てて保存します。
(スタンドがない場合は、スタンドの代わりに下からポリ袋をかぶせて、上をしっかり密封してください)
湿らせたキッチンペーパーが根元に水分を補給し、ポリ袋が葉の水分を逃さないことで、シャキシャキとした状態を長く維持できます。
湿度を嫌う野菜、乾燥を嫌う野菜だけではなく、表面と内部で水分の調整方法が違うデリケートな野菜もあります。これらも、キッチンペーパーをうまく使うことで絶妙な調整が可能です。
きゅうりやなすは水分が多く、蒸発しやすいため、すぐカラカラになりやすい野菜です。その一方で、表面に環境由来の細菌がついていることが多く、そのままラップで包むと表面から腐敗してしまいます。
さらに、低温に弱いため冷蔵庫で冷やしすぎると「低温障害」を起こしがち。キッチンペーパーをうまく使って鮮度を保持するのがおすすめです。ここでは、きゅうりを例にして手順を紹介します。
この方法で冷蔵庫で保存したきゅうりやなすは、5日程度で使い切るようにしてください。
<丸ごと保存する手順>
1. きゅうりの表面をしっかり洗浄し、キッチンペーパーで水分を拭きます。
2. 乾いたキッチンペーパーできゅうり全体を包んでください。きゅうりはヘタ(なすの場合はガク)から水分が抜けやすいため、ヘタの部分を二重にします。
3. キッチンペーパーの上からラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
なすを調理用に保存する場合は、食べやすいサイズに切って揚げ焼きし、乾いたキッチンペーパーで包んでチャック付きポリ袋に入れると冷凍保存が可能です。キッチンペーパーで油が程よく吸収され、食感が保てます。
デリケートなトマトやハーブ類の保存は、保存容器とキッチンペーパーを使いましょう。保存容器は、内側にスノコがついたタイプがあればベストです。
トマトやハーブ類はデリケートなので、1週間程度で使い切るようにしてください。1日おきくらいにキッチンペーパーを取り換えると長持ちします。
<トマトの保存>
<ハーブ類の保存>
監修者のご紹介
清水加奈子さん
調理師、国際中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。

野菜の鮮度を保つためには、ぬれても破れにくく、吸水性に優れたキッチンペーパーを選ぶことが大切です。大王製紙の「エリエール 超吸収キッチンタオル」シリーズは、独自開発のエンボス加工の空間に水や油をしっかり吸収。さらに、ぬらして絞ってもやぶれにくい丈夫さも特長で、野菜の保存のさまざまなシーンに役立ちます。
「エリエール 超吸収キッチンタオル(50カット)/(70カット)」は、あらかじめ入ったミシン目が入ったロールタイプのキッチンペーパー。大きな野菜を包むなら、ミシン目でカットせずに使うのが便利です。
「エリエール 超吸収キッチンタオル(50カット)」「エリエール 超吸収キッチンタオル(70カット)」については、下記のページをご覧ください。
エリエール 超吸収キッチンタオル(50カット)
リエール 超吸収キッチンタオル(70カット)
「エリエール 超吸収キッチンタオル 無漂白」は、ピュアパルプ100%で無漂白のキッチンペーパーです。強度150%でやぶれにくい※うえ、100カットでたっぷり使えるから、毎日の料理に活躍します。
※縦方向の乾燥引張強度(超吸収キッチンタオル50カット品比)
「エリエール 超吸収キッチンタオル 無漂白(100カット)」については、下記のページをご覧ください。
エリエール 超吸収キッチンタオル 無漂白(100カット)
「エリエール 超吸収キッチンタオル シートタイプ」は、あらかじめカットされたキッチンペーパーをコンパクトに包装しました。キッチンで場所を取らないだけでなく、独自の取り出し口で、片手でサッと最後まで取り出しやすいのもポイントです。
「エリエール 超吸収キッチンタオル シートタイプ」については、下記のページをご覧ください。
エリエール 超吸収キッチンタオル シートタイプ
キッチンペーパーを上手に活用すれば、野菜を保存する際の乾燥や腐敗を遅らせ、鮮度を維持できます。野菜をうまく保存すると、野菜をおいしく食べられるのはもちろん、食品ロスを減らすことにもつながります。今回紹介した野菜の保存法を、ぜひ今日から実践してみてください。
キッチンペーパーの代わりにティシューペーパーを保存に使うのはおすすめしません。ティシューペーパーは水にぬれると破れやすく、野菜の鮮度保持に必要な水分を適切にキープする力が弱いためです。
衛生面の観点から、キッチンペーパーを野菜の保存に再利用するのは避けてください。一度使用したものは、コンロまわりの油汚れの拭き取りやお掃除などに活用してから処分するのがいいでしょう。
キッチンペーパーは、野菜を冷凍保存する際にも便利に使えます。例えば、小ねぎを小口切りにしたあと、乾いたキッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れて冷凍すると、小ねぎの水分が適度に調整されてパラパラの状態で保存できます。
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