おむつの選び方・使い方

大人用おむつの漏れトラブルを解決

「紙おむつをつけていると、もれるのですが…」

大人用紙おむつのトラブルでよく耳にするのが「モレる」。モレでお困りの方は、ぜひお読みください。

ケース1もれるのですが…。

ご提案

以下のことをチェックしてみてください。

  1. 外側になる紙おむつ(テープタイプ・パンツタイプ)が、ぴったりのサイズかどうかが大事です。ぴったりフィットしていない場合は、隙間から尿などが漏れ出す可能性があります。
    大人用紙おむつのつけ方・交換方法
  2. 紙おむつ自体が尿を吸収する量には限度があります。吸収できる限度を超えてしまった場合は、尿があふれだすことがあります。
    排泄ケア用品を選ぶ前のチェックポイント
    排泄記録表をつけてみましょう
  3. 紙おむつが尿を吸収するには、出た尿の量と紙おむつの吸収スピードが関係しています。多量の尿が出た場合には、紙おむつが尿を吸収しきるまでに時間がかかり、その際の体位やフィット状態によって、尿が紙おむつからこぼれ出る可能性があります。
    尿とりパッドなどを重ねている場合は、ギャザー部分を覆ってしまうと、尿のせき止め効果を発揮できなくなる場合があります。
    大人用紙おむつのつけ方・交換方法
  4. 経管栄養摂取の方や、下剤を使用した場合などで、大量の軟便や下痢便が紙おむつのシートの表面を覆ってしまうと、その後出た尿の吸収を便が阻害し、尿の吸収が悪くなり、もれることがあります。
    アテント お肌安心尿とりパッド 軟便モレも防ぐ

ケース2もれるので何枚も重ねて使っていますが、それでももれるのですが。

ご提案

紙おむつや尿とりパッドを重ねることによってできる厚さが影響して、逆に隙間ができ、モレにつながったりすることがあります。また、重ねて使うと、こんなデメリットもあります。

  • あてた紙おむつ・尿とりパッドが全部が濡れて無駄になることもあります。
  • 重なった厚みの影響で、ご使用者の体に無理がかかることもあります。

できれば、外側の紙おむつ1枚と、その時の排尿量に適した吸収量の尿とりパッド1枚を合わせて使用しましょう。

紙おむつの付け方を再度チェックしてみると、モレがなくなることがあります。
サイズは合っているか、紙おむつの中心線と体の中心線が合っているか、左右均等につけているか、ギャザーのフィット状態はよいか、しわやよれはないか、などをご確認ください。
大人用紙おむつのつけ方・交換方法

ケース3パンツタイプと一緒に使おうと思って「アテント 夜1枚安心尿とりパッド 仰向け・横向き寝でもモレを防ぐ 6回吸収」を買いました。パンツタイプの中に入れるとモレてしまいます。

ご提案

お求めいただいた「アテント 夜1枚安心尿とりパッド 仰向け・横向き寝でもモレを防ぐ 6回吸収」はテープタイプに使用する尿とりパッドとして設計されています。テープタイプ用として設計していますが、ギャザーの中に納めれば、パンツタイプと併用でもご使用いただくことはできます。

方法

この尿とりパッドのギャザーの外側の、ひらひらした部分を尿とりパッドの裏側に折ってからパンツのギャザー間にうまく収めるようにすれば、モレにくくなり、使うことができます。パンツのギャザーをつぶさないようにセットしてみてください。

アテント 紙パンツ用尿とりパッドぴったり超安心 6回吸収」はパンツタイプ用の尿とりパッドとして設計されており、パンツタイプのギャザーの中に納まりやすい設計の尿とりパッドです。次回からはこちらをお使いください。

ケース4パンツタイプを使用していて、夜に股モレします。横向き寝の場合にモレるのですが。

ご提案

パンツタイプを使用していて夜に股モレする、横向き寝の場合にモレるという場合は、「アテント うす型さらさらパンツ長時間 ロング丈プラス」を使用してみましょう。

足回りのすきまができにくいので、特に横向き寝の場合のモレや、鼠頸部のモレの改善に役立ちます。お体にフィットするサイズをお選びください。

ケース5テープタイプの中に小さな尿とりパッドを併用していますが、夜間モレてしまいます。何かいい商品はありませんか。

ご提案

夜用の、吸収力がある大きな尿とりパッドがオススメです。3種類ありますので、排尿量に合わせてお選びください

    「紙おむつをつけていると、かぶれるんです…」

    また、こちらもよく耳にする「かぶれる」問題。
    かぶれなどを防ぐには、どんな点に注意すればよいのでしょうか?

    回答

    皮膚の清潔を保つため、紙おむつ・尿とりパッドの交換時に、皮膚を清潔にしてください。

    ご自分で体位を換えられない方は、介護する方が適宜体位交換を行い、褥瘡を防ぎましょう。

    ※褥瘡(じょくそう)とは床ずれのことです。体を動かさない状態で、体の圧力がかかる下側の部分などの血行が悪くなると、徐々に組織の壊死が起きてきます。

    他にもこんなトラブルが!

    紙おむつをかじってしまいました。」介護のシーンではありえなくない状況です。
    この場合、どのように対処したらよいのでしょうか?

    回答

    ゼリー状のものは高分子吸水材です。急性毒性試験により安全性は確認されています。使用前の高分子吸収材は顆粒状で、吸収体であるパルプに混入されています。大量に食べてしまって、むせたりのどに詰まらせそうな場合、口の中にあるものは、かき出して、すみやかに医師にご相談ください。

    なお、飲みこんでしまったものは、体には吸収されず、排泄によって体外に出ますので心配ありません。
    ただし、尿や便などが付着している場合は、衛生上の問題が考えられます。医師にご相談ください。

    以上で「おむつの選び方・使い方」のご紹介は終わりです。介護される方もする方も、快適に過ごせるようお手伝いできればと思います。