
記事公開:2025.2.25
災害はいつ起こるかわからないからこそ、日頃の備えが大切です。避難生活を少しでも安心して過ごせるよう、事前の準備を整えておきましょう。
災害時に持ち出す日用品を特別に買い足す必要はなく、普段使い慣れたものを備蓄するのがおすすめです。この記事では、使い慣れた日用品をコンパクトに持ち出せるパッキング方法や、多用途に活用する方法などの防災ライフハックを、国際災害レスキューナースの辻直美さんに教えていただきました。いざというときに困らないよう、ぜひ備えておきましょう。

監修者のご紹介
辻直美さん
(国際災害レスキューナース)
生理用品やおむつをそのまま持ち出そうとするとかさばってしまい、非常持ち出し袋のスペースを占領してしまうことも。ここでは、生理用品やおむつをコンパクトにするライフハックを紹介します。
なお、ここでは生理の1周期分として35枚のナプキンを使用しました。普段から、ご自分が1周期で何枚のナプキンを使用しているか数えておくと安心です。
ファスナーを8割程度閉じ、一部だけ開けておきます。
チャック付きポリ袋を下から上に巻くように押しながら空気を抜きます。
抜けた空気が戻らないように気をつけながら、ファスナーをしっかり閉じましょう。
※圧縮保管することでナプキンの性能が低下する可能性があります。ご自身の判断で行ってください。
(左:空気を抜く前、右:空気を抜いた後)
チャック付きポリ袋の密閉性を活かして、生理用品やおむつの体積を減らすライフハックです。限られた収納スペースを有効活用できるだけでなく、チャック付きポリ袋で密閉することで湿気やカビの発生を防ぎ、衛生的に保管できます。
また、購入時の外装のままではなく、チャック付きポリ袋に入れ替えることで盗難防止にもつながります。
空気を抜くときは、チャック付きポリ袋の端だけ少し開けて、下向きにくるくる巻くようにすると簡単です。ただし、密閉しすぎると湿気がこもる場合があるため、長期保存には向きません。定期的に中身を入れ替え、一緒にシリカゲル(乾燥剤)を入れるのもよいでしょう。
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避難所などでは、トイレットティシューが十分に使えるとは限りません。工夫して非常持ち出し袋に入れておけばいざというときに安心できるほか、ティシューペーパーとしても使えます。ここでは、トイレットティシューをかさばらずに保管でき、使用時には衛生的なライフハックを紹介します。
なお、ここで使用したチャック付きポリ袋は縦28cm✕横27cmのものです。今回使用したトイレットティシューの高さは約11cmですが、厚み(直径)もつぶす前で11cmあります。そのため、しっかりファスナーを閉じるためには縦20cm以上のチャック付きポリ袋を用意したほうがいいでしょう。
トイレットティシューの側面から、手で折り込むようによく揉むと芯と紙のあいだにすきまができます。
芯がハート型になるように内側に折り込むと、重なった部分がつまみやすくなります。
芯を回すようにしながら引き上げ、抜き取ります。
ファスナーを8割程度閉じて一部だけ開けたまま、チャック付きポリ袋を下から上に押しながら空気を抜きます。
チャック付きポリ袋のファスナーを閉じると、半分程度の体積になります。使うときはチャック付きポリ袋に入れたまま、ロールの中心から紙を引っ張り出します。
トイレットティシューの芯を抜くことで体積を小さくできるとともに、ロールの中心から紙を引き出して使えるライフハックです。もし避難所で使うことになった場合、トイレへの持ち歩きもでき、生活スペースに置いても転がらないため便利です。
単に空気を抜くというよりも、丸いトイレットティシュー自体をしっかりつぶして平らにすることがポイントです。こうすることで、驚くほどコンパクトに収納できるようになります。
トイレットティシューはダブルでもシングルでもいいのですが、ロールの中心から紙を引き出していくと、ダブルではミシン目がずれていく可能性があるため、シングルをおすすめします。
また、実際にトイレットティシューを使う際には、ゴシゴシこすって拭かないように心掛けてください。災害時は温水洗浄便座などが動かなくなるため、排便後に乾いたトイレットティシューでゴシゴシこすると炎症を起こすおそれがあります。
キャップに穴を開けたペットボトルに水を入れたものを洗浄器代わりにしてお尻を洗い、ティシューで押さえ拭きして清潔を保ちましょう。赤ちゃんのおむつ替えも同様に、やさしく清潔にしてあげることが大切です。
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避難生活ではプライバシーの確保が難しく、周囲の目が気になる場面も多くあります。特に生理用品の処理はデリケートな問題であり、衛生的な観点から捨て方が気になる方もいるでしょう。ここでは、捨てるときのことまで考えたライフハックを紹介します。
生理用品をチャック付きポリ袋に入れたら、廃棄用の小袋を一緒に入れます。
廃棄用の小袋ごと、下から巻くようにしながら押しつぶして空気を抜きます。
空気が抜けたら、残りのファスナーをしっかり閉じて完成です。
※圧縮保管することでナプキンの性能が低下する可能性があります。ご自身の判断で行ってください。
(左:空気を抜く前、右:空気を抜いた後)
ナプキンを使った後は、経血吸収面を内側にして丸め、個別ラップで包み、用意した廃棄用の小袋に捨てましょう。
使用後のナプキンが可燃ごみ、不燃ごみのどちらであるかは自治体(市区町村)によって異なります。お住まいの地域の廃棄物行政担当窓口(清掃事務所、生活環境課など)へおたずねください。
廃棄用の小袋をあらかじめ用意しておくことで、廃棄時の気まずさを軽減し、プライバシーを守れます。また、しっかりと袋に入れて処理することで、ニオイモレの防止や衛生的な環境維持にもつながります。
生理用品専用の廃棄袋なども市販されていますが、専用品がなくてもレジ袋などで代用可能です。
また、災害にはいつどこで遭うかわかりません。普段から、外出時にはポーチの中にナプキンと廃棄用の小袋を入れておきましょう。
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お子さまの成長にともない、サイズアウトして余ってしまったおむつはありませんか?おむつは吸水力が高いことから、災害時の心強い味方になります。
ここでは、使わなくなったおむつを使うライフハックを紹介します。
おむつは表が撥水面、内側が吸水面になっているため、吸水面を表にします。
袋の底で水分を受け止められるように、少しへこませるようにして敷きます。
ニオイ防止の観点からも、水分を吸ったおむつを捨てるときは袋の口をしっかり結びましょう。
おむつに使用されている高分子吸収材(ポリマー)は、水分を素早くしっかりと閉じ込めるため、緊急時のトイレ代わりに役立ちます。在宅避難していてトイレが使えない場合や、避難所のトイレが使えなくなった場合を想定して準備しておきましょう。
また、自宅が雨漏りした際の水受けとしても使えます。
避難所に行けばトイレがあると思われがちですが、実際には使えない状況になっている例をいくつも見てきました。そのため、簡易トイレを用意しておくことは必須と考えてください。
このライフハックの注意点として、おむつの外側は撥水面になっているため、内側の吸水面を上にしておかないと水分を吸い込みません。おむつの高分子吸収剤(ポリマー)は、粉末状の凝固剤と違って日数が経っても分離しにくいので備蓄に向いています。
そのほか、牛乳パックにレジ袋をかけておむつを敷き、嘔吐対策にしたり、傘立ての水受けにしたり、さらには生ゴミの水分を吸わせたりすれば、多用途に使えますよ。
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避難所は体育館などを利用して開設されることが多く、床が固いため、睡眠環境としては非常に過酷です。ここでは、おむつを使って簡易的な枕を作るライフハックを紹介します。
おむつがタプタプになるまで少しずつ水を注ぎます。おむつの吸水量よりも多いと感じる程度でOK。
袋越しにおむつを触って、ゲル状になったと感じる程度までふくらんだらチャック付きポリ袋を閉じます。
袋(左:乾いた状態のおむつ、右:水を吸ってタプタプになったおむつ)
チャック付きポリ袋のままでは寝心地が悪いので、タオルなどでくるむのがおすすめです。
おむつの高分子吸収体(ポリマー)が水分を含んでゲル状になると、やわらかく弾力のあるクッションになります。固く冷たい床の上でも、これがあるだけで坐骨や仙骨、首などの痛みを和らげることができます。
避難所で段ボールベッドが提供されるまでには時間がかかり、しばらくは床の固さと冷たさに耐えなければなりません。そんなとき、この簡易枕があれば少しは快適に過ごせるでしょう。この簡易枕は、一度作ったら衛生面を考慮して2~3日程度を目安に交換してください。
また、水分を含ませたおむつは、氷のう代わりにも使えます。水分を含ませたおむつを袋に入れて振り回すと、熱が発散して温度が下がり、ひんやりとした感触になります。
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監修者のご紹介
辻 直美さん
一般社団法人育母塾 代表理事。国際災害レスキューナースとして、東日本大震災や熊本地震など、国内外30ヵ所以上の被災地に入り医療支援、被災者の心のケアに従事。近年は講演や防災教育にも注力。『最強防災マニュアル2025年版』(監修:辻直美ほか、発売:扶桑社)など防災に関わる著書も多数。

避難生活の質を支えるために、日頃から備蓄しておきたいエリエール商品をご紹介します。
「ルナフィット超スリム(多い昼用)羽つき 23cm」は、肌のこすれをゼロにすることを目指して開発されたナプキンです。トイレや入浴がままならない災害時のために、デリケートな肌にやさしいナプキンを用意しておきましょう。
「ルナフィット超スリム(多い昼用)羽つき 23cm」については、下記のページをご覧ください。
ルナフィット超スリム(多い昼用)羽つき 23cm
「エリス コンパクトガード(多い昼用)羽つき 23cm」は、コンパクトなのに経血をたっぷり吸収し、5時間※つけていても快適をキープ。わずか1.9mmの極薄シートを採用しているので、ポーチや非常持ち出し袋に収納しやすいのが特長です。
※大王製紙「エリス 新・素肌感 多い昼~ふつうの日用 羽つき」との比較。
「エリス コンパクトガード(多い昼用)羽つき 23cm」については、下記のページをご覧ください。
エリス コンパクトガード(多い昼用)羽つき 23cm
「グーン 長時間でもモレ0へ パンツ Lサイズ」は、たっぷりのおしっこを吸収できる吸収体に加え、ウエストと足まわりのモレ防止シートで染み出しモレをブロックして、長時間でもモレ0へ。また、軽い力で伸ばせるふわふわのびーるウエストで、たくさん動く赤ちゃんのおむつ替えもスムーズに!
「グーン 長時間でもモレ0へ パンツ Lサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーン 長時間でもモレ0へ パンツ Lサイズ
「エリエール トイレットティシュー シングル」は、エリエール独自のNew Soft & Bulk製法でふんわり仕上げたトイレットティシューです。非常時には、普段から使い慣れた日用品をそのまま持ち出すのがおすすめ。普段使いにぴったりな「エリエール トイレットティシュー シングル」を、避難先でも使えるようにパッキングしておいてはいかがでしょうか?
「エリエール トイレットティシュー シングル」については、下記のページをご覧ください。
エリエール トイレットティシュー シングル
災害が起きたとき、すぐに避難所に行けるわけではありません。さらに、避難所が開設されたとしても、実態は報道映像で見るよりも厳しく、衛生環境が悪化しやすいのが現実です。
こうした避難生活において、まず直面するのはトイレ、口腔、アンダーゾーン(デリケートゾーン)の清潔維持という問題です。その対策として大切なのが、事前の準備です。少なくとも3日間は乗り切れるよう、普段使い慣れているものを備蓄しておきましょう。
「一番いい防災は、普段の生活を丁寧に送り、『ええ感じの人』でいること」だと辻さんは言います。周囲と良好な関係を築き、日頃から必要な物品や対策を考えながら生活すれば、いざというときも落ち着いて対処することが可能です。
身近なところから、防災対策を始めてみませんか?
非常持ち出し袋の中で案外スペースを取ってしまうのが、生理用品やおむつ、トイレットティシューです。これらはチャック付きポリ袋に入れ、空気を抜きながら押しつぶしてパッキングしましょう。体積が大幅に減り、限られた収納スペースを有効活用できます。また、購入時の外装のままではなく、チャック付きポリ袋に入れ替えることで盗難対策としても有効です。
災害時には温水洗浄便座が止まることがほとんどで、乾いたトイレットティシューでゴシゴシこすると炎症を起こしかねません。キャップに穴を開けたペットボトルを洗浄器代わりにしてお尻を洗い、トイレットティシューで押さえ拭きをするように心掛けてください。
使わなくなったおむつは捨てずに、防災に役立てましょう。高い吸水力を活かして、簡易トイレや雨漏り対策、嘔吐用の処理袋として活用できます。また、水分を含むとゲル状になることを利用して、簡易枕や氷のうとしても使えます。
画像提供/PIXTA




