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ホーム キミおもい お役立ち情報 猫がおなかを見せるのはなぜ?サインの見極めと対応を詳しく解説
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猫がおなかを見せるのはなぜ?サインの見極めと対応を詳しく解説

記事公開:2025.08.22

愛猫が突然ゴロンと寝転がり、おなかを見せてくることはありませんか?このかわいらしい仕草には、実はさまざまな意味が込められています。

このときネコちゃんの気持ちを間違って読み取り、誤った対応をしてしまうと、ネコちゃんとの信頼関係が壊れかねません。

この記事では、ネコちゃんがおなかを見せる理由を詳しく解説し、それぞれのシーンに応じた適切な見極めポイントと正しい対応方法をご紹介します。ネコちゃんの気持ちに寄り添うための参考にしてください。

ネコちゃんがおなかを見せる理由は信頼や甘えのほかにもある

ネコちゃんがオーナーさんの目の前や、普段よくいる場所でゴロンと寝転んでおなかを見せるのは、基本的にはリラックスしている証拠です。これは信頼や甘えている気持ちのサインとして捉えることができます。

ワンちゃんがおなかを見せるときは、服従を意味するといいます。しかし、ネコちゃんは本来、単独行動を好む動物であり、群れの序列意識が薄いため、おなかを見せているときは「安心できる相手への信頼表現」と理解するほうが適切でしょう。

とはいえ、すべてのケースが純粋な甘えや信頼のサインというわけではありません。場合によっては体調不良や生理的な要因、本能的な行動が関わっている可能性もあるため、ネコちゃんの状況をしっかりと見極めることが大切です。

ネコちゃんがおなかを見せる5つの主な理由

フローリングでおなかを見せて転がる三毛猫

ネコちゃんがおなかを見せる行動には、主に以下の5つの理由があります。

<ネコちゃんがおなかを見せる5つの主な理由>
・安心と信頼のサインを示している
・遊びたい・甘えたい気持ちを伝えている
・狩猟本能やストレッチなど本能的に動いている
・発情・マーキングなど、生理的な要因が影響している
・かゆみ・痛みなど体調不良を訴えている

安心と信頼のサインを示している

室温や湿度、照度が快適で、静かな環境にいるとき、ネコちゃんはおなかを見せてリラックスします。これは睡眠前のルーチンとして現れることが多いでしょう。

特に、オーナーさんの匂いがするブランケットや服の上でゴロンとする行動は注目すべきポイントです。これは社会的絆ホルモンといわれるオキシトシンの分泌を高める自己強化行動であり、オーナーさんへの深い信頼を示すしるしと考えられています。

オーナーさんが、ネコちゃんに安心できる環境を提供できている証拠ともいえます。

遊びたい・甘えたい気持ちを伝えている

ネコちゃんが床でおなかを見せながら、背骨を軸にして左右にくねくねと転がり、目線だけでオーナーさんを追う仕草は「かまってほしい」という能動的なサインです。この行動はネコちゃんからの積極的なコミュニケーションの表れといえます。

このときに「ニャーン」と鳴いた場合は、より強く甘えている気持ちの表れです。声量が大きく、トーンが高い鳴き声は、子猫時代の母子コミュニケーションに近い性質を持ち、オーナーさんを母猫のような存在として慕っていることを意味します

このようなときは、ネコちゃんが求めているスキンシップや遊びに応じてあげれば、絆をより深められるでしょう。

狩猟本能やストレッチなど本能的に動いている

ネコちゃんが寝返りと同時に後脚で空を蹴る「バニーキック」と呼ばれる動作は、野生時代に捕まえた獲物を仕留める本能動作の名残です。イエネコになった現在でも、この本能的な動きは残っており、リラックスしているときや遊びの延長として現れることがあります。

また、長時間の睡眠後におなかを伸ばすストレッチは、筋肉温度を上げて狩猟パフォーマンスを向上させる生存戦略でもあります。

こうした行動を日課として観察すれば、ネコちゃんの活動パターンやリズムを把握でき、適切な遊びのタイミングを見極めることが可能です。

発情・マーキングなど生理的な要因のため

未避妊・未去勢のネコちゃんの場合、春から秋にかけて発情するタイミングでおなかを見せながら背中をくねらせることがあります。このときに、甲高く鳴いたり、尿スプレーをしたりするのも発情の証拠です。

このような行動が頻繁に見られる場合は、適切な時期に避妊・去勢手術について獣医師に相談してください。

かゆみ・痛みなど体調不良を訴えている

おなかの痛みや皮膚炎などの体調不良がある際、ネコちゃんはコロンと転がりながら頻繁に腹部を舐めることがあります。この場合は、単純なリラックスやコミュニケーションとは異なる行動パターンといえるでしょう。

寝転びながら呼吸が浅かったり、背中の毛が逆立っていたりするほか、食欲が低下したりしている場合は、すぐに動物病院に相談してください。早期発見・早期治療が、ネコちゃんの健康につながります。

ネコちゃんがおなかを見せたときの対応

ベッドで仰向けで寝転ぶ茶トラ猫

ネコちゃんがおなかを見せてきたとき、その様子をよく観察して気持ちを推察し、適切な対応が大切です。ネコちゃんがおなかを見せたときの対応を見ていきましょう。

<ネコちゃんがおなかを見せたときの対応>
・優しく声をかけてあげる
・優しくなでてあげる
・ブラッシングしてあげる
・しっかり遊んで満足させる

優しく声をかけてあげる

ネコちゃんは、オーナーさんの優しい声色を聞くだけでも心地よさを感じます。高く落ち着いた声で名前を優しく呼んであげると、ネコちゃんはよりくつろいだ気持ちになるでしょう。

声のトーンはネコちゃんの感情に大きく影響するため、できるだけ穏やかで、愛情に満ちた声かけを心掛けてください。

優しくなでてあげる

ネコちゃんは、甘えたい気分のときに優しくなでてもらうことをとても喜びます。ただし、あまりしつこくなでると嫌になってしまうため、ネコちゃんの反応を見極めて短時間でやめましょう。

ネコちゃんをなでていいときのサインは、次のとおりです。

<ネコちゃんをなでていいサイン>
・瞳孔が細くなり、耳は正面を向いている
・しっぽはゆったりと床に降ろしている
・指を顔の前にそっと差し出すと、頭を押し付けてくる
・脱力して寝転んでいる
・声をかけるとゴロゴロと喉を鳴らしている

これらのサインが見られたら、優しく頭頂や耳の後ろなどをなでてあげると喜びます。少し爪を立ててかいてあげるようにするのもおすすめです。

ブラッシングしてあげる

おなかを見せているときに優しくブラッシングしてあげれば、ネコちゃんは深くリラックスします。ネコちゃんにとってブラッシングは、母猫からのグルーミングのような安心感を与える行為だからです。

ただし、ブラッシングが苦手な子もいるため、ネコちゃんの反応を見極めて行いましょう。

しっかり遊んで満足させる

おなかは見せながら、ネコちゃんが首を反らしてオーナーさんを凝視し続けるときは、遊びたい気持ちの表れなので、おもちゃを用意してしっかりと遊んであげましょう。野生時代の狩猟本能の名残で、「攻撃のカウンター」を狙っている可能性があります。

ネコちゃんの狩猟満足度を満たしてあげれば、興奮を遊びに昇華でき、適度なエネルギー発散にもつながります。定期的な遊び時間を設けると、ネコちゃんの心身の健康維持にも役立ちます。

ネコちゃんがおなかを見せたときに注意したいポイント

おなかを見せながら毛づくろいをする三毛猫

ネコちゃんがおなかを見せてくれるのはオーナーさんにとってはうれしいことですが、注意したいポイントもあります。以下の点を理解して、適切な対応を心掛けましょう。

おなかを触っていいわけではない

ネコちゃんがおなかを見せてくれたからといって、必ずしもそのとき、おなかを触っても良いというわけではありません。おなかはネコちゃんにとって急所であり、かなり信頼している相手でないと触られることを嫌がります。

オーナーさんとの信頼関係がしっかりと築けていて、ネコちゃんが嫌がらない場合のみ、そっとゆっくりと触るようにしましょう。

スキンシップは短時間で切り上げる

ネコちゃんの甘えモードは比較的短時間で変化するため、スキンシップは短時間で切り上げることもポイントです。なでたり、ブラッシングしたりする時間は、常にネコちゃんの様子を観察しながら行い、しっぽを振り始めるなど、イライラし始める素振りが見られればしつこく続けないようにしましょう。

睡眠前はネコちゃんの休息を優先する

睡眠の直前や食後すぐにリラックスしている場合は、ネコちゃんの休息や消化を優先してあげましょう

時間帯を見極め、ゴロンとしていても眠そうなときは、優しい声をかけるだけにとどめたり、アイコンタクトを取ったりするだけで、ネコちゃんは十分に安心感を得られます。

体調不良の場合は、動物病院に相談する

普段おなかをさわっても嫌がらない子がさわられるのを急に嫌がったり、逃げたりする場合は体調不良のおそれがあります。皮膚の状態、呼吸の様子、体温などを確認し、違和感がある場合は動物病院に相談してください。

早期の対応がネコちゃんの健康維持につながるでしょう。


監修者のご紹介

松田 唯さん
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。 2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)を開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬についてわかりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解してオーナーさんが選択できる診療を心掛けるようにしている。

ガイア動物病院

松田 唯さん

【紹介】「キミおもい」が推奨する“傾聴飼育”とは?

キミともっと幸せに

「キミおもい」は、「キミにやさしい、いっしょにうれしい」というブランドの想いから「傾聴飼育」を推奨しています。傾聴飼育とは、ネコちゃんの習性を学び、発するサインを観察し、その意味を理解しながら一緒に暮らしていくことです。

例えば、ネコちゃんがおなかを見せるときは、甘えたい気持ちや、遊びたい気持ちを示すほかにも、体調不良を伝えている場合もあります。ネコちゃんの状況や行動を見て、判断して対応することが大切です。

「ネコちゃんの幸せを想うからこそ、気持ちを理解してあげたい」というオーナーさんは多いことでしょう。「キミおもい」は、そんなオーナーさんの「おもい」とネコちゃんの「おもい」が通じ合えるよう、お手伝いをしています。

「傾聴飼育」の詳しい内容については、下記のページをご覧ください。
キミともっと幸せに 傾聴飼育で、「おもい」が通じ合う暮らしへ

【商品紹介】愛猫の環境が整う「キミおもい」のネコちゃんシリーズ

ネコちゃんがリラックスし、満足しながら暮らすためには清潔な環境が欠かせません。そこでおすすめなのが「キミおもい」のネコちゃんシリーズです。

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ネコちゃんがおなかを見せているときは、様子に合わせて対応しましょう

ネコちゃんがおなかを見せてくれるときは、多くの場合、リラックスしていて甘えたい気持ちの表れです。その様子をよく観察して見極め、なでてあげたり遊んであげたりし、適切に応えてあげることが大切です。

ただし、ときにはおなかの痛みや不調を伝えている場合もあるため、普段と異なる様子が見られるときは注意深く観察し、必要に応じて動物病院に相談しましょう。

ネコちゃんに合った環境を整えて、安心してリラックスできる生活を提供し、より深い信頼関係を築いてください。

よくあるご質問

ネコちゃんがおなかを見せるときはどんな気持ち?

ネコちゃんがおなかを見せるのは、主にリラックスして甘えたい気持ちや、オーナーさんへの信頼を表しています。ただし、遊びたい気持ち、本能的な動き、生理的要因、体調不良などさまざまな理由があるため、状況やネコちゃんの様子をよく観察し、判断することが大切です。

ネコちゃんのおなかは触ってもOK?

ネコちゃんがおなかを見せているからといって、必ず触って良いわけではありません。おなかはネコちゃんにとって急所のため、深い信頼関係が築けている場合のみ、触っても大丈夫です。ネコちゃんの様子を確認し、そっと触ってください。嫌がる素振りを見せたらすぐにやめましょう。

ネコちゃんのなで方のポイントは?

「瞳孔が細長くなる」「耳が正面に向いている」「しっぽが床にゆったりと降ろされている」「のどをゴロゴロ鳴らしている」など、ネコちゃんがリラックスしているサインを確認してから、頭頂や耳の後ろを優しくなでてあげましょう。ただし、短時間で切り上げ、ネコちゃんのペースに合わせてあげてください。

画像提供/PIXTA

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