
記事公開:2026.3.05
妊娠中期は、つわりが落ち着いてくる人も多く、体調が安定する一方で、おなかのふくらみや胎動、体の痛みなど新たな変化が現れる時期です。
この記事では、妊娠中期の始まる時期や体調の変化、赤ちゃんの成長、生活の注意点、出産に向けた準備について解説します。

監修者のご紹介
佐藤杏月先生
(八丁堀さとうクリニック副院長 医学博士 日本産婦人科学会専門医)
妊娠中期は、比較的体調が安定する一方で、新たな体の変化も感じる時期です。そこで今回は、クラブエリエール会員の先輩ママを対象に、妊娠中期に感じた変化に関するアンケートを実施しました。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】
調査対象:未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~50代女性
調査期間:2025年12月2日~12月8日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:347件
■妊娠中期(16~27週)に感じた大きな変化は何ですか?(複数回答)
クラブエリエール会員のママに、妊娠中期に感じた大きな変化について聞いたところ、「胎動」の回答が一番多く192人でした。そのほかにも「おなかの大きさ」や「体調の変化」など、日々の体の変化を実感した人が多いようです。
また「その他」と答えた人からは、下記のような回答が寄せられました。
<妊娠中期に感じた大きな変化(自由記述)>
・恥骨痛で骨盤ベルトが必要になった
・毎日のだるさや息切れ、眠気
・よだれつわりが続いた
・おなかの張りに敏感になった
・つわりがなくなり体重が増加した
・肩や足腰への負担が増えた
次に、妊娠中期に気をつけたことを皆さんに聞いてみました。
■妊娠中期に気をつけたことは何ですか?(複数回答)
「適度な休息」と回答した人が201人と一番多く、そのほかにも「食事管理」や「体重の増減」などにも多くの回答が集まりました。体調の変化に対応しようと、皆さんがさまざまな工夫をして過ごしたことがわかります。
「その他」と答えた人からは、「おなかの張りがないときは歩くようにしていた」「ストレスを溜めないようにした」「感染症に気をつけて体調管理に努めた」などの声がありました。
また、妊娠中期にやって良かったこと・役立ったことについても聞いてみたところ、下記のような回答が寄せられました。
<妊娠中期にやって良かったこと・役立ったこと(自由記述)>
・育児品の準備・セールでベビーカーを購入した
・体調の良いときに出掛けたり遊んだりした
・動けるときに家の掃除や片づけ、買い物をできる限りした
・鉄分を意識して赤身肉などを食べた・骨盤ベルトを使用した
妊娠中期は、妊娠5ヵ月から7ヵ月(妊娠16~27週)を指します。妊娠初期の不安定さが少しずつやわらぎ、つわりが治まってくることで体調が落ち着く人も多く、一般的に「安定期」とも呼ばれる時期です。この時期は赤ちゃんの成長も著しく、ママのおなかのふくらみが目立ち始め、胎動がはっきり感じられるようになるでしょう。
一方で、妊娠中期は新たな体調の変化も現れます。おりものの増加、便秘や痔、皮膚のかゆみ、腰痛、むくみ、こむら返りなどがその例です。ホルモンバランスの影響や、子宮の拡大による圧迫感からくる不調が出やすくなるため、落ち着いてきたとはいえ油断はできません。
妊娠中期はさまざまな体の変化や症状が現れる時期です。ここでは、下記の図のように妊娠週数ごとに見られる体調の変化と、赤ちゃんの成長について詳しく見ていきましょう。
■妊娠週数による母体の変化と赤ちゃんの成長
妊娠5ヵ月に入り、つわりが落ち着いてくれば、食欲も戻ってくるでしょう。安定期ともいわれる時期で、活動しやすく感じる人も多いですが、あくまで妊娠中のため無理は禁物です。
この時期に起こりやすい体の変化には下記のようなものがあります。
<妊娠5ヵ月で感じる体調の変化>
・おりものの増加
・皮膚のかゆみ
・便秘や痔の症状
・貧血によるふらつきやだるさ
また、おなかの赤ちゃんは全身の器官が整い、産毛(胎毛)も生え始め、筋肉や骨が発達してきます。この時期は胎動が始まり、ママのおなかで「腸が動くような感覚」「ポコポコと軽い動き」を感じることも多くあります。
妊娠6ヵ月は、おなかのふくらみがはっきりしてきて、日常生活にも影響が出てきます。腰痛や足がつる症状も多くなる時期のため、注意が必要です。
この時期に見られる主な体の変化は下記のとおりです。
<妊娠6ヵ月で感じる体調の変化>
・腰痛や恥骨の痛み
・こむら返り(足がつる)
・胸やけや胃もたれ
・肌の乾燥や色素沈着
この時期は、赤ちゃんの体重は約300~600g程度に成長し、内臓や感覚器官の機能が整ってきます。特に聴力がほぼ完成し、ママ・パパの声、外の音にも反応を示すようになります。医師の方針によりますが、超音波検査(エコー)では性別がわかることも多く、赤ちゃんとのつながりをより実感できる時期です。
妊娠7ヵ月に入ると、おなかがさらに大きくなるため、呼吸が浅くなったり、横になる姿勢がつらくなったりする人も出てきます。また、むくみや皮膚の変化など、外見的な変化も目立つようになります。
この時期に起こりやすいのは、下記のような体の変化です。
<妊娠7ヵ月で感じる体調の変化>
・息苦しさや動悸
・むくみ(特に足や指)
・仰向け時の圧迫感(仰臥位低血圧症候群)
・妊娠線、正中線などの皮膚変化
赤ちゃんはこの時期に約600~1,000g程に成長し、体の動きも活発になります。子宮の中で自由に回転したり、手足を伸ばしたりする動作が見られ、胎動がいっそう強く感じられるようになります。母体の胃や膀胱が圧迫され、不快感や頻尿が起こることもあるでしょう。
妊娠中期は体調が安定しやすい時期で、心にも少し余裕が出てくるタイミングです。ここでは、妊娠中期の過ごし方のポイントを紹介します。
妊娠中期には、2~4週間に1回のペースで妊婦健診が行われ、健診では超音波検査などを通して赤ちゃんの大きさ、心拍、羊水の量、胎盤の位置などを確認します。また、妊婦さん自身の健康状態を把握するため、体重や血圧の測定に加え、必要に応じて血液や尿の検査も実施されます。
日々の体調の変化や気になる症状は、妊婦健診の前にメモしておくと医師とのやりとりの際にスムーズです。胎動の有無や頻度、おりものの状態、頭痛・むくみの有無なども記録するといいでしょう。
妊娠中期から後期にかけては体重が増加しやすく、油断すると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが高まります。特に急激な体重の増減は体への負担が大きくなるため、注意が必要です。
体重増加の目安は、妊娠前の体型によって異なりますが、妊娠全期間で7~12kg程度を推奨することが多く、妊娠中期では1週間あたり300~500gの増加が望ましいとされています。
食事は、塩分・糖分・脂質のとりすぎを抑えつつ、葉酸・鉄分・カルシウム・たんぱく質などの栄養素を意識して取り入れましょう。特に鉄分は、貧血予防のためにも積極的にとることが大切です。加工食品やジャンクフードはできるだけ避け、ごはんやパン・麺などの主食、魚・肉・卵・大豆製品などの主菜、野菜・きのこ・いも・海藻などの副菜をバランスよく組み合わせた食事を心掛けましょう。
妊娠中期は体調が安定しやすいとはいえ、疲れやすくなったり、眠気が強くなったりすることもあります。仕事や家事をこなす中でも、こまめに休息をとりながら体をいたわることが大切です。
また、ウォーキングやマタニティヨガ、ストレッチなどの軽い運動は、血流を促進し、むくみや便秘、ストレスの軽減にも効果的です。運動前には必ず体調をチェックし、無理のない範囲で行いましょう。
妊娠中期は体調が安定し、「今のうちに旅行や外出を」と考える人もいますが、あくまで妊娠中のため、長時間の移動には注意が必要です。少し遠出をする場合は、事前に医師と相談し、無理のないスケジュールを組むことが前提となります。もし、少しでも体調の悪さやおなかの張りを感じるような場合は、なるべく移動を控えてください。
また、移動中はエコノミークラス症候群(静脈に血栓ができる状態)を防ぐためにも、こまめな休憩と水分補給、足を動かすことが大切です。旅行先でのトラブルに備え、母子健康手帳やマイナ保険証、かかりつけ医の連絡先などを携帯しておきましょう。
妊娠中期は、引き続き体調変化に注意が必要な時期です。ここでは、妊娠中期に起こりやすい病気や、見逃してはいけない体のサインについて紹介します。
妊娠中期に注意すべき代表的な合併症は、妊娠高血圧症候群と妊娠糖尿病です。妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降に高血圧の症状が見られる合併症で、むくみ・たんぱく尿が出る場合もあります。
また、妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて血糖値の異常が見つかる合併症です。いずれも母体だけでなく、赤ちゃんの発育や出産時にリスクを伴う場合があり、妊婦健診の血圧・尿・血液検査を受けることで発見につながります。
妊娠中の合併症を防ぐには、栄養バランスのいい食事を心掛ける、塩分や糖分を控えめにする、適度に体を動かすなど、生活習慣の見直しがリスクの軽減に役立ちます。医師の指導に従って、無理のない範囲で対策を進めましょう。
妊娠中期になると、おなかの張りを感じる機会が増えてきますが、いつもと違う症状を見逃さないことが大切です。軽い張りであれば、しばらく休むことで治まることが多いですが、張りが頻繁に起こったり、痛みや出血を伴ったりする場合は、早産の兆候である可能性があります。
妊娠中期でも油断せず、異変を感じたら早めに産婦人科を受診し、医師に確認をしましょう。
妊娠中期は、出産に向けての準備や育児に向けた情報収集など、生活環境を少しずつ整えていくのに適したタイミングでもあります。ここでは、妊娠中期にやっておきたい主な準備について見ていきましょう。
妊娠後期になるとおなかがさらに大きくなり、思うように動けなくなる人も増えてくるため、比較的動きやすい妊娠中期のうちに、入院準備品や赤ちゃん用のグッズなどをそろえておくことが大切です。
出産準備で必要となるものには以下のようなものがあります。
<出産準備で主に必要なもの>
・入院時の持ち物:母子健康手帳、診察券、マイナ保険証、着替え、産褥ショーツなど
・赤ちゃん用のグッズ:肌着、おむつ、ガーゼ、だっこひも、ベビーベッドなど
・産後に使う日用品:授乳用ブラジャー、母乳パッドなど
特に入院時の持ち物について、病院から指定や案内などがある場合は、内容を確認してから準備を進めましょう。すべてを一気にそろえるのではなく、妊婦健診の合間や体調のいいときに、少しずつ進めていくと安心です。
出産後の生活に向けて、家族で育児や仕事について話し合っておくことも大切な準備のひとつです。もし会社に勤めている場合は、育児休業の申請手続きや引き継ぎの準備など、関係者に相談をする時期にもなっていくでしょう。
また、自治体で実施している両親学級やマタニティクラスなどに参加して、育児や出産に関する知識を得たり、同じ時期に出産を迎える仲間と交流したりすることもできます。産後の生活をスムーズに送るためにも、この時期から赤ちゃんのいる暮らしを具体的に想像してみることが大切です。
監修者のご紹介
佐藤杏月先生(八丁堀さとうクリニック副院長 医学博士 日本産婦人科学会専門医)
日本医科大学卒。日本医科大学武蔵小杉病院を中心に16年間産婦人科医として地域のハイリスク妊婦や、婦人科疾患の診療を行ってきた。3人の子どもの子育てと仕事の両立を目指し、整形外科医のご主人と共に2020年八丁堀さとうクリニックを開業。
八丁堀さとうクリニック
妊娠中期は体調が安定してきて、少しずつ出産や育児の準備を始めやすい時期です。赤ちゃんを迎えるためのベビー用品をそろえつつ、おむつやおしりふきなど、すぐに必要になるアイテムも検討しておくといいでしょう。
赤ちゃんの肌をやさしく守る「グーン」シリーズは、育児を初めて行う人やどんなおむつを選べばいいか迷う人をサポートします。
「グーン ゆるうんちモレ0へ 新生児用/Sサイズ」は、ママ・パパの負担を少しでも減らすための<子育て先まわり設計>の紙おむつです。おむつ替えで困りがちなポイントをサポートしてくれる工夫がいっぱい。特に、新生児期に多いゆるうんちの悩みには、表面の凹凸でせき止める<ぽこぽこでうんちキャッチ>機能が活躍し、背中や足まわりからのモレを防ぎます。また、進化した吸収体で水分をしっかり閉じ込めます。
さらに、おむつに目印がついた装着ガイドは、慣れないおむつ替えを助けてくれます。ストライプの「おしりゾーン」と背中のラインを合わせるだけで正しく装着でき、ズレを防いでおむつ替えのストレスを減らします。
「グーン ゆるうんちモレ0へ 新生児用/Sサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーン ゆるうんちモレ0へ 新生児用
グーン ゆるうんちモレ0へ Sサイズ
生まれたてのデリケートな赤ちゃんの肌のために用意しておきたいのが、「グーン 水分たっぷりおしりふき」です。水分たっぷりのシートで、洗い流すように拭けるため、摩擦による肌への負担を軽減できます。また、不純物・イオンなどを取り除いた<純水99%>を使用。ノンアルコール・無香料・パラベン無配合で、おしりだけでなく手や体にも使えるため、産後の慌ただしい毎日にも重宝します。
「グーン 水分たっぷりおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーン 水分たっぷりおしりふき
妊娠中期は、妊娠5~7ヵ月(16~27週)にあたり、体調が比較的安定しやすい時期です。その一方で、おなかのふくらみや胎動の変化、腰痛やむくみなど新たな体の変化が現れ始めるため、無理をせず自分のペースで過ごすことが大切です。
妊婦健診を定期的に受け、食事・睡眠・運動など基本的な生活習慣を整えながら、入院の用意や赤ちゃんのグッズをそろえるなど、少しずつ準備を進めていきましょう。
妊娠中期は、妊娠5ヵ月から7ヵ月(妊娠16~27週)を指します。この頃になると、つわりが落ち着いて体調が安定する人が増えるため、一般的に「安定期」と呼ばれることもあります。
ただし、おなかのふくらみや胎動の変化に加え、腰痛やむくみ、こむら返りなど、新たな体の不調が現れることもあるため、油断は禁物です。
妊娠中期は体調が比較的落ち着く一方で、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の合併症リスクも出てきます。どちらも母体や胎児に影響を与える可能性があるため、塩分・糖分・脂質などのとりすぎを避け、体重の急激な増減を避けることが重要です。
また、おなかの張りが頻繁だったり痛みを伴ったりする場合や、出血が見られる場合は、早産の可能性もあるため、すぐに産婦人科を受診する必要があります。体調の変化を軽視せず、違和感があればすぐに相談するようにしましょう。
体調が安定しやすい妊娠中期は、出産や育児に向けた準備を始めるのに最適な時期です。まずは入院時に必要となる持ち物や赤ちゃん用のグッズをリストアップし、少しずつそろえていきましょう。
また、育児休業の申請や職場への報告、両親学級への参加など、出産後の生活に向けた手続きや情報収集もこの時期に進めておくことをおすすめします。家族と話し合いながら、無理のないペースで準備を進めることが大切です。
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