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REPORT vol.11

REPORT vol.11

ハートサポート2023活動&支援報告!
ザンビアの女の子たちに起きた変化とは

ハートサポートプロジェクトでは、2020年からザンビアで支援活動を行ってきました。
2023年度はオンラインで行われた「世界女の子会議」をTwitter上で皆様にお伝えし、感想や応援コメントを頂くハッシュタグキャンペーンを実施しました。本レポートでは、その結果と、その後のザンビアの女の子たちの活動の様子をお届けします。

Twitterキャンペーンで布ナプキン5,000枚分の支援を実現!

昨年に引き続き、ザンビアの女の子たちへのメッセージを集め、布ナプキンの支援を行う目的で行ったTwitterキャンペーン。
思いやりにあふれた温かい声を約2,000件もいただき、そのメッセージとともに2022年同様、布ナプキン5,000枚分の支援をいたしました。
皆さんからの投稿がザンビアの女の子たちを支える力となっています。2023年もハートサポートプロジェクトを応援いただき、本当にありがとうございました!

布ナプキンを受け取った女の子たち
「世界女の子会議」を終えて、ザンビアの女の子たちからのエール

2023年1月には「世界女の子会議」をオンライン開催しました。日本の女の子3人とザンビアの女の子3人が参加し、それぞれの国の生理事情についてディスカッションを実施。
世界女の子会議のレポートはこちら
内容についてTwitterで発信したところ、たくさんの反響がありました。
特に「女の子には生理のことを周囲に説明する権利がある」と、ザンビアの女の子たちが生理について積極的に話し合いをしている姿が印象的だったようです。
ザンビアの女の子たちにそんな日本の反響を伝えたところ、力強いエールが返ってきました。
「日本ではまだまだ生理のことは話しにくいのだと知りました。でも、ザンビアも前はそうだったので、これから変えていけると思います」

ザンビアに起きた変化「生理は隠すべき話題ではなくなりつつある」

ザンビア現地では2021年に支援の拠点となるコミュニティスペースが正式オープン。あれから約2年がたち、「みんなで集まって活動ができるようになった」と女の子たちは話します。
「ここに来れば誰かとつながり、相談ができ、リプロダクティブヘルスに関するサービスが受けられる。若者をはじめ、地域の人たちがそう思ってくれていることがうれしいです」

リプロダクティブヘルス/ライツとは?

性行為や妊娠・出産など、性に関わる全てにおいて、身体的にも、精神的にも、そして社会的にも、自分の意思が尊重され、自分らしく生きられる状態を指します。日本語では「性と生殖に関する健康と権利」と訳されます。

コミュニティスペースでは布ナプキン作製を続けてきました。女の子たちからは「困ったときも自分で作れば解決できる」と喜びの声が届いています。
「布ナプキンを作れるようになったことで、生理を理由に行動が制限されることが減りました。最近ではサイズの違うもの、機能性を向上させたもの、デザイン性の高いものを作りたいと思い、利用者の声を聞きながら日々改善に努めています」
女の子たちは布ナプキンの作り方を学んだほか、リプロダクティブヘルスに関する知識を身に付け、それを周囲の人たちに伝えられるようにもなりました。
現地での支援活動を一緒に行ってきたアムダマインズの担当者は、「現地の変化に驚いた」と話します。

「先日、『イケてる男の子は生理用ナプキンを持っていて、ガールフレンドが急に生理になったときにさりげなく出す』という話を聞いてびっくりしました。生理は隠すべき話題という意識が大きく変わったのを感じています」

布ナプキンにスナップボタンを付ける男の子たち
布ナプキンにスナップボタンを付ける男の子たち

ザンビア保健省の方からも、今後に対する期待の声が寄せられました。
「ピア・エデュケーターによる保健教育を通じて、生理に対する意識が高まり、オープンに話せるようにもなりました。布ナプキンの販売を通じて、将来の収入アップにつながることを期待しています」
女の子たちもまた、「啓発活動と布ナプキンの普及を継続したい。そのためにも活動を広め、自分たちもスキルアップしたいです」と意欲的です。

今後の活動を考えるピア・エデュケーターたち
日本で私たちができることはまだまだたくさんある

プロジェクトの支援によってザンビアの女の子たちに変化があったように、「支援を行った自分たちにも多くの学びがあった」とハートサポートプロジェクトを実施している大王製紙の担当者は振り返ります。
「世界女の子会議では、話し合いを通して女の子たちが前向きに生理と向き合い、声をあげる姿から勇気をもらいました。日本で私たちができることはまだまだたくさんあると実感しています」
そして、ザンビアの女の子たちへの感謝の言葉を続けます。
「コロナ禍で思うようにいかないこともたくさんありましたが、現地の女の子たちが工夫しながらここまでかたちにしてくれました。全ては彼女たちがより良い活動にしようと、積極的に取り組んでくれたおかげです」
ハートサポートのスローガンは、「生理が、あきらめる理由にならない世界へ」。これを体現しているのが、まさに現地の女の子です。
「この活動を大きく躍進させてくれたのは、ザンビアの女の子たち。そして、それを支えてくださったのが、プロジェクトに関わってくれたみなさまです。関心を持ってくださったこと、ご支援くださったことに、心よりお礼申し上げます」

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