原因と対策をご紹介します 尿モレを知って毎日を快適に過ごしましょう 一人で悩まず対策しましょう

咳やくしゃみをしたとき、
重いものを持ち上げたときなど、
尿意がないのに少しもれてしまった…
こんな経験ありませんか?

尿モレは成人女性の3~4人に1人が経験しているトラブル!自分のタイプを知って、上手に対応することで、日々の生活を快適に変えていきましょう!

成人女性の3~4人に1人が経験するトラブル

初めて起きたときは、ショックですよね。恥ずかしくて相談しにくいし、なかなか病院にも行きにくいものです。でも、そんなに悩まないで。尿モレの経験者はなんと、成人女性の3~4人に1人。そう、女性にはよくあることなのです。

女性の尿モレ経験者に「初めて尿モレが起きたのはいつ?」と聞くと、「出産後」という答えが圧倒的です。とくに、難産だった人や子どもを何人も産んだ人に尿モレ経験者が多いという傾向があります。

妊婦・出産後の女性 イラスト

尿モレには2つの種類があります

尿モレには大きく分けて「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」の2つのタイプがあります。

  • CASE1

    咳やくしゃみでもれてしまう

    腹圧性尿失禁

    咳やくしゃみ、走る、跳ぶ、重いものを持つなどの動作をして腹圧がかかると尿がもれてしまうタイプ

    特徴

    妊娠中や出産直後、更年期の女性に多い

    更年期の女性に多いのは、閉経すると女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、膣や尿道の粘膜が萎縮して柔軟性がなくなるためです。

    原因

    骨盤底筋のゆるみなど

    ・妊娠や出産分娩時に膀胱や尿道を支える骨盤底筋と繊維組織が大きく引っ張られます。すると膀胱が下降して尿道が短くなり、尿道を締める力が伝わりにくくなります。・加齢

  • CASE2

    突然の尿意を我慢できずもれてしまう

    切迫性尿失禁

    突然の尿意を感じてトイレに行こうとしても間に合わず、途中でもれてしまうタイプ

    特徴

    水を触ったり、自宅玄関やトイレの目前で症状が出る。

    原因

    膀胱が意に反して収縮する「過活動膀胱」による症状の一つ

    ・脳血管疾患(脳梗塞や脳出血など)・加齢・膀胱機能の低下・骨盤底筋の緩み・膀胱炎や尿路結石・原因がはっきりしないケースも多い

腹圧性と切迫性の混合型尿失禁も!?
高齢の女性の場合、腹圧性と切迫性の両方の症状を併せ持つ尿モレが多くなります。これは加齢によって骨盤底筋がゆるんでいるのに加え、膀胱と尿道の機能低下が関係しているようです。

簡単セルフケアをご紹介!

  • 01

    水分をしっかりとりましょう!

    適度な水分摂取をこころがけましょう!しっかりと排尿するためにも食事以外に1日1~1.5リットル(体重×20~25ml)程度の水分を取るようにしましょう。水分摂取が足りないと、膀胱炎にもかかりやすくなります。

  • 02

    肥満や便秘を解消しましょう!

    肥満や便秘は、脂肪などで膀胱を圧迫し、尿モレの症状を悪化させます。
    また、排便時に過度に腹圧をかける動作を繰り返すことで骨盤底筋が緩み、子宮脱や膀胱瘤の原因になります。繊維質が多くバランスのとれた食事で健康に過ごしましょう。

  • 03

    適度に運動しましょう!

    通勤、買い物などできるだけ歩くことが大切◎背筋を伸ばし、いつもよりちょっと大股で歩くだけでも、腹筋、背筋を鍛えることができ、改善することができます。

頻尿の方にもおススメ!

骨盤底筋を鍛えることで尿モレ対策

日常生活で気軽に取り入れられるエクササイズをご紹介!

  • 骨盤底筋とは

    骨盤の底にあり、ハンモックのように内臓を支えている筋肉のこと。

    この筋肉を鍛えることで、尿モレ症状が改善されることもありますので、ぜひためしてみてください。

  • 骨盤底筋群 図解

尿モレ予防 簡単なエクササイズ

  • STEP01

    机に手をついて

  • STEP02

    “ひじ”と”ひざ”を
    床につけて

  • STEP03

    仰向けの姿勢で

  • STEP04

    イスに座って

やり方はとっても簡単

お腹に力を入れずに、肛門・膣・尿道のところだけを5秒間ぎゅっと締める!緩める!を繰り返すだけ!
イラストを参考に、1回5分を目指して頑張ってみましょう!

腹圧性尿失禁の改善に大きな効果があります!
1日数回、毎日続けてみましょう。

Q&A

尿モレでよくあるご質問

  • 尿モレは治りますか?
    症状が軽い場合は、日ごろの生活習慣や体操などのセルフケアで改善が可能な場合がほとんど。でも、治療が必要なこともあるので、気になる症状が続く場合は婦人科・泌尿器科に相談をしてみましょう。
  • 男性より女性の方が尿モレしやすいのはなぜ?
    泌尿器の構造に理由があります。女性の尿道の長さは約3~4cm(男性約 15~25cm)で、さらに膀胱から下に向かっているために、おなかに力が入ると、尿モレが起きやすいのです。男性の尿モレももちろんあります。
  • トイレを我慢するのがいい?
    トイレを我慢するのは体に良くないですが、例外もあります。切迫性尿失禁の場合、膀胱の容量を増やすために尿意を我慢し、コントロールする「膀胱トレーニング」が効果的な場合があります。ただし、必ず専門医に相談してから行ってください。
  • 最近トイレがとても近く、排尿時に痛みもあります。
    頻尿で残尿感、排尿の終わり頃の痛みがあるときは、膀胱炎が疑われます。まずは、尿検査を行い、感染していれば、抗菌薬を服用します。膀胱炎は再発を繰り返すこともあるので、菌が完全に消えるまで服用し、局部を清潔に保つことが大切です。しかし、排尿後の温水洗浄や入浴時の過剰な洗浄は、常在菌を減らし膣環境を悪化させ膣炎や膀胱炎の原因になりますのでやめましょう。
  • わずかな尿モレ。生理用ナプキンやおりものシートではダメですか?
    生理用ナプキンやおりものシートは尿の吸収や消臭には不向きのため、おすすめできません。経血と尿では成分やにおいの元に大きな違いがあります。最近では、吸水ケア専用品が数多く発売され、吸収量や消臭効果といった目的に応じて選べるようになっています。薬局やスーパーの生理用ナプキンの隣、または介護用品のコーナーにあるので、ナプキンを買う感覚で購入できますよ。
  • 吸水ケア専用品がよれてモレることがあります。正しいあて方は?

    吸水ケア専用品をショーツにあて、テープできちんとショーツにとめます。このとき、前モレが気になる方は前方へ、後ろモレが気になる方は後方へ装着位置をずらしてください。立体カーブが体にフィットしないようなら、一度ギャザーを立ち上げてから、あててください。

ドクターからのメッセージ

尿モレは多くの女性を悩ませている疾患です。人前での失敗や、尿モレの不安から生活を不自由に感じてはいませんか?年齢のせい、仕方がないことと諦めてはいませんか?尿モレは生活指導や薬の服薬で症状の改善が期待できます。尿モレのストレスを解消し、快適な生活をおくるために、まずはセルフケア(適度な飲水。便秘・肥満の解消。適度な運動)と骨盤底筋訓練を実践してみてください。うまくできなかたり、改善がない場合はいつでも泌尿器科医にご相談ください。きっと皆様のお力になれると思います。