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REPORT vol.8

REPORT vol.8

男の子の参加者も増加!
進化するコミュニティスペースから広がる教育の輪

ザンビアの女の子たちの支援拠点となるコミュニティスペースには、2021年のオープン以来たくさんの女の子が訪れています。
より気軽に来れる場所にすべく、コミュニティスペースではさまざまな試みや施設の整備が行われています。また、最近では活動を通じて、男の子の参加者も増えたのだとか。
今回は、そんなコミュニティスペースの近況をご報告します。

約1600枚の布ナプキンを作製!改修によりコミュニティスペースも快適に

コミュニティスペースでは、これまでに約1600枚の布ナプキンを作製しました。
先日は布ナプキンを作製するためのミシンを新たに6台購入。5月末までを目処に、『ハートサポート2021』の目標である3000枚の布ナプキン作製を行い、そのうち1500枚の無償配布を予定しています。

ミシンで布ナプキンを製作する様子

思春期の子どもたちが足を運びやすい雰囲気を目指し、コミュニティスペースも日々進化中。壁を明るい色に塗り替えたり、トイレの改修を行ったり、プライバシーを守る個室のカウンセリングルームを整備したりと、より安心して過ごせる空間になりました。

コミュニティスペースが綺麗になったことで、同世代の若者が来やすくなりました。椅子や机なども整備されたので、啓発活動やカウンセリングの活動もやりやすくなったと感じています。ミシンの数も増えたので、布ナプキンを作ったり、作り方を教えたりするのも楽になりました」(ピア・エデュケーターの女の子)

※ピア・エデュケーターとは、仲間に対し教育をする人、仲間に伝える人たちのこと。ピアは「仲間」「友人」という意味を指します。
きれいになったトイレ(写真左)と
整備されたコミュニティスペース(写真右)

思春期の子どもたちが足を運びやすい雰囲気を目指し、コミュニティスペースも日々進化中。壁を明るい色に塗り替えたり、トイレの改修を行ったり、プライバシーを守る個室のカウンセリングルームを整備したりと、より安心して過ごせる空間になりました。

「コミュニティスペースが綺麗になったことで、同世代の若者が来やすくなりました。椅子や机なども整備されたので、啓発活動やカウンセリングの活動もやりやすくなったと感じています。ミシンの数も増えたので、布ナプキンを作ったり、作り方を教えたりするのも楽になりました」(ピア・エデュケーターの女の子)

オープニングセレモニーの様子
女の子だけでなく、男の子の参加者も増加

ピア・エデュケーターによる啓発活動は、コミュニティスペースだけでなく、学校など地域にも広がっています。
2021年11月以降、保健教育やドラマ上演などを通じて、同世代の若者を中心に合計約500人に対して、リプロダクティブヘルスに関する情報を伝えてきました。その結果、継続的に活動に参加する人も増えています。

リプロダクティブヘルス/ライツとは?

性行為や妊娠・出産など、性に関わる全てにおいて、身体的にも、精神的にも、そして社会的にも、自分の意思が尊重され、自分らしく生きられる状態を指します。日本語では「性と生殖に関する健康と権利」と訳されます。
ピア・エデュケーターによる保健教育の様子

最近では、男の子の参加者も増えています。その現状を「とてもうれしい」と、ピア・エデュケーターの女の子は次のように話してくれました。

『男の子から生理のことをからかわれて嫌な思いをする』のは、女の子が抱える大きな問題の一つです。男の子が活動に参加し、生理の環境や女の子を取り巻くさまざまな課題について知ってくれることで、女の子たちの気持ちは楽になると思います

生理の環境を知ってどう思った?高校2年生の男の子3名にインタビュー

コミュニティスペースを訪れた高校2年生の男の子3名にインタビューをしました。彼らは2021年10月に行われた啓発活動をきっかけに興味を持ち、今では土曜日にコミュニティスペースで行われる啓発活動にできる限り参加をしています。

インタビューに応じてくれた高校2年生の男の子たち

その中で、生理用ナプキンがないことでつらい思いをしている女の子がたくさんいる事実を知りました。

活動に参加するまで、生理の環境について全く知りませんでした。彼女たちを取り巻く状況をもっと理解し、彼女たちを守れる存在になりたいです

最近では、彼らも啓発活動でリプロダクティブヘルスに関する話をしたり、この問題で悩む同世代からの相談に乗ったりもしています。また、布ナプキン作製研修を受けたピア・エデュケーターから布ナプキンの作り方を教わったりもしているそうです。
最後に、「今後も活動を通じて、女の子たちをサポートしていきたい」と3人は力強く話してくれました。

「リプロダクティブヘルスの問題に取り組む上で、男女それぞれが果たせる役割があることを学びました。同世代を適切に啓発する方法も教えてもらったので、僕ら男性が積極的に参加することで他の男の子たちを巻き込み、仲間を増やして行きたい。そうやって男性が生理を取り巻く問題を知り、関わることで、より女の子たちを守ることができるようになると思います

女の子だけでなく男の子にも活動に参加してもらうということが、生理を取り巻く環境の変化により繋がっていくのではないかと思っています。
引き続き、多くの方たちに参加して頂けるよう活動を続けていきます。

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