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REPORT vol.6

REPORT vol.7

ザンビアに「コミュニティスペース」が正式オープン!
最新の女の子たちの声をお届けします!

『ハートサポート2022』では、新型コロナウイルス感染症との共存を模索しながら、2021年に引き続きザンビアの女の子たちの支援を行っていきます。
現地では、ザンビアでの支援の拠点となるコミュニティスペースがついに正式オープンしました! 女の子たちが利用できるようなったコミュニティスペースの様子を見ていきましょう。

コミュニティスペースは、思春期の子どもたちのための場所

コミュニティスペースは、思春期の子どもたちのための場所です。子どもたちが気軽に訪れる場所を作ることで、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する知識や情報を正しく伝え、必要なサポートを行います。

リプロダクティブヘルス/ライツとは?

性行為や妊娠・出産など、性に関わる全てにおいて、身体的にも、精神的にも、そして社会的にも、自分の意思が尊重され、自分らしく生きられる状態を指します。日本語では「性と生殖に関する健康と権利」と訳されます。

コミュニティスペースには、ナースとピア・エデュケーターたちが常駐。生理や性行、避妊など身体に関する啓発活動やカウンセリング、HIV検査などのサービスを提供しています。

※ピア・エデュケーターとは、仲間に対し教育をする人、仲間に伝える人たちのこと。ピアは「仲間」「友人」という意味を指します。


他にも、ピア・エデュケーターが再利用可能な布ナプキンを作製し、訪れた女の子たちに配布しています。コミュニティスペースで布ナプキンの作り方を学ぶこともできるため、将来女の子たちが手に職をつける可能性が広がりました。

コミュニティスペースの様子
コミュニティスペースで行っている支援内容

2021年9月に運営が始まってから約半月で、209名がコミュニティスペースを訪れました。利用者には連絡先を聞き、必要に応じてフォローも行っています。
コミュニティスペースで行っている取り組みの一つが、カウンセリング。相談内容は、生理や性交、避妊、ジェンダーバイオレンスなどについて。オープンから約2カ月でおよそ50名の子どもたちが訪れました。そのうちのほとんどが女の子たちです。

カウンセリングの様子

実際の相談内容
「月に2~3回生理がきます。もしかして身体に異常がありますか?」
「再利用可能な布ナプキンは、衛生的に作られていますか?」
「避妊具を使い始めてから、生理の期間が長くなったのですが、大丈夫でしょうか?」
「HIVに感染している男性と、避妊具なしで性行為をしてしましました。どうすればいいですか?」

こういった相談を受けたピア・エデュケーターはナースと相談し、場合によっては診療が受けられる保健センターの受診を勧めることも。
他にも、ピア・エデュケーターとナースによる啓発活動も定期的に行っています。10月のイベントには、女の子11名、男の子6名の合計17名が参加。衛生意識を持つことの大切さや思春期に起こる心身の変化について学びました。

「オープンした週に初めて来て、それ以来何度も訪れています」

コミュニティスペースを訪れた理由について、子どもたちは次のように答えてくれました。

「知らないことを学びたい」
「学んだことを他の子にも伝えたい」
「立派な大人になりたい」
「友達とここに来るのが楽しい」

その中から一人の女の子にインタビュー。15歳のセシリア(仮名)からのメッセージを最後にご紹介します。
「コミュニティスペースで清掃の仕事をしているおばあちゃんが『良い場所だから参加した方がいいよ』と、お母さんに電話で知らせてくれました。私はオープンした週に初めて来て、それ以来何度も訪れています。遊んだり歌ったりしてとても楽しい場所です」

コミュニティスペースの様子

「それに、学校では学べないことを教えてもらえます。例えば、HIV、禁欲、偏見、差別、私たちの持つ権利や価値など。この場所でたくさんのことを知りました。
まだ私自身の悩みは相談できていないけど、仲良しの子がいるので今度聞いてみようと思っているところ。本当に来てよかったし、友達にもおすすめしています。これからも誰にとってもオープンな場所であってほしいですね」
今後も現地の女の子の意識の変化などをレポートしていきます。

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