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REPORT vol.4

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布ナプキン作製から広がる、女の子たちの可能性

布ナプキンの作製支援が始動しました!「ハートサポートプロジェクト2021」で行ったTwitterキャンペーンでは、布ナプキン3,000枚分の目標を2倍以上の6,164件のツイートが集まりました!
布ナプキン作製の研修の様子をピア・エデュケーター(※)の感想とともにレポートします。

※ピア・エデュケーターとは、仲間に対し教育をする人、仲間に伝える人たちのこと。ピアは「仲間」「友人」という意味を指します。
(出典:ピア・エデュケーターってそもそも何ぞや?

布ナプキンの作製支援をする2つの理由

「ハートサポートプロジェクト2021」で布ナプキンの作製支援を行う理由は大きく2つあります。
1つ目は、繰り返し使えること。使い捨てナプキンは高額で十分な量を購入し続けることが困難なことに加え、ザンビアのゴミ回収は有料であることから、使用後の処理にも課題があります。布ナプキンがあれば、金銭的負担が減少できるメリットがあります。
最近では各家庭に水道をひくケースも増加。清潔な水を近場で入手でき、布ナプキンを使用後すぐに洗濯することが可能になってきています。
一方、自宅に水道がない場合は共同の水場を利用することになり、朝と夕方の決められた時間にしか水を使用することができません。それ以外の時間は浅井戸を使うことになるため、衛生面では課題も残ります。

トイレや井戸の様子

2つ目の理由は、ピア・エデュケーターの就業支援です。布ナプキン作製の研修を通じてミシンの使い方や縫製のスキルを学ぶことで、ピア・エデュケーターたちの就職先の選択肢を増やします。現時点では、他の女の子たちに布ナプキンの作り方を教えることがメインですが、この経験を生かした仕事に就くという道も広がります

布ナプキンの作り方を学んでいる様子
「アメージング!」な布ナプキン作製

ミシン初挑戦となったピア・エデュケーターの皆さん。
最初は苦労していましたが、ミシンに慣れるにつれて「手縫いよりもずっと早く縫うことができる」と、楽しそうな様子も伺えました。
初めは1枚の布ナプキンが完成するまでに2日かかっていた人も、研修を終えるころには1時間半程度で作製できるようになりました。

ミシン初挑戦のピア・エデュケーター
自分たちで作った布ナプキンと記念撮影

完成した布ナプキンを見て「アメージング!」と嬉しそうな女の子たち。
「ワクワクするし、自信がつきました!」「布ナプキンはとっても便利だと思います」と、研修を受けた感想を教えてくれました。

布ナプキン作りを学んだピア・エデュケーターから広がる輪

ピア・エデュケーターの一人は、今回の布ナプキン作製を通して「使い捨てナプキンを買えない女の子たちを支援したい」と話します。
「田舎に住んでいる女の子や、孤児やストリートチルドレンに配布したり、病院やコミュニティ内で普及させたりと、布ナプキンを広めていきたいです。布ナプキンを作ることがビジネスチャンスになるんじゃないかと考えています」
他にも「もっと学んで、他の人たちにも教えてあげられるようになりたい」「女の子を支援する団体を自分で立ち上げて、生理の衛生課題を解決したい」「縫製を知っているのはプラス。自分の服をデザインして作ったり、他の人に教えたり、可能性がとても広がると思った」など、女の子たち自身もこの活動から変えられるものがあるとポジティブな声がたくさん上がりました。

今回作った3,000枚分の布ナプキンは、ザンビアの女の子全員に行き届くわけではありません。それでも、布ナプキン作りを学んだピア・エデュケーターから輪が広がって、布ナプキンの普及はもちろん、それ以外の女の子たちの生理にまつわる課題解決にもつながっていくはず。布ナプキン作製の研修を通じて、そんな可能性が感じられました。

お詫びとご報告

新型コロナウイルスの影響で、現在コミュニティスペースの開設が遅れております。レポートをお待ちいただいている皆さま、大変申し訳ございません。現地での準備が整い次第、保健師の常駐を開始して本格的に開設・運営を始めます!
現在は、ピア・エデュケーターたちが布ナプキンを作製する場、保健衛生に関する活動のディスカッションする場として活用しております。
コミュニティスペースが開設されましたら、改めてレポートで活動の内容をお伝えしていきます!
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