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REPORT vol.1

REPORT vol.1

生理用品ブランド『エリス』ハートサポートプロジェクトを行う理由

世界中の女の子の自立を実現するために、今困っていることを解決・支援する「ハートサポートプロジェクト」。大王製紙の生理用品ブランド『エリス』が2018年からスタートし、これまで発展途上国に対して主に生理用ナプキンを届けてきました。
ハートサポートプロジェクトは、なぜスタートしたのでしょう?そして、なぜ3年にもわたり活動をしているのか。大王製紙株式会社エリスのハートサポートプロジェクトメンバーの3名に話を聞きました!

生理が引き起こす問題を解決したい

ーまず、「ハートサポートプロジェクト」について教えてください。なぜこのような取り組みを始めたのでしょうか?

塗木:

ハートサポートプロジェクトは、生理用ナプキン『エリス コンパクトガード』の発売をきっかけにスタートしました。コンパクトガードに込められたメッセージは「チャレンジし続ける女の子を応援する」 ですが、世界には生理が理由でチャレンジが困難な状況にある女の子もいる。そんな女の子たちを支援するために、アフリカで取り組みを行っています。

ーなぜアフリカなのでしょう?

城本:

生理が障壁になってしまっている女の子が多いのは発展途上国であり、その中でも支援を必要としている地域がアフリカでした。

城本:

更に、性教育を含めて生理の問題を解決したいという現地の願望がありました。当社としても自分の体を正しく理解し、そのうえで生理に正しく対処できる状態を作りたい思いがあったので、そこが一致するアフリカを選びました。

ーアフリカの女の子たちの生理を取り巻く状況には、どのような問題があるんですか?

城本:

生理用品が買えないことで、毎月学校に行けない時期が生じてしまうんです。その結果、勉強についていけずに退学になるなど、女の子たちの将来の職業選択にも支障が出てくることもあります。

塗木:

私たちにとって身近な使い捨ての生理用ナプキンは、アフリカでは都市部でしか使われていません。ナプキンの代わりに、古新聞や古着を使うこともあるのだそうです。

城本:

私が一番衝撃を受けたのは、「清潔が健康につながる」という概念がないこと。今回の新型コロナウイルスも、日本人は手洗いが予防になることを当たり前のように理解していますが、それがアフリカの人たちにはわからない。
生理も一緒で、不衛生なものを生理用品の代替品として使っているエリアもあるのですが、それを体のデリケートな部分に使う危険性がピンとこないのだそうです。

生理用品を現地に普及させれば解決、ではない

ー『ハートサポート2021』でハートサポートプロジェクトは3回目となります。これまでの反響はどうでしたか?

塗木:

初年度から想像を超えた大きな反響がありましたね。『ハートサポート2018』では「取り組みへの賛同の数だけ現地に生理用ナプキンを送る」ことをテーマに、「キャンペーン当初は100万の「いいね」をSNSで集め、100万枚の生理用ナプキンを送ることを目標にしていました。
ところが開始1週間で早々に目標を達成。急遽目標を引き上げ、結果として200万枚のナプキンを送り届けることができました。本当に驚きましたね。

猪野:

2回目となる2019年は少しキャンペーン内容を変え、Instagramでハートをモチーフにした写真と共に「#ハートサポート2019」というハッシュタグをつけて投稿してもらい、下記7つのサポートを行いました。

ーすごい!なぜそれほど大きな反響があったのでしょう?

塗木:

この世界には生理用品がないことで、自分の人生を諦めざるを得ない女の子がいる。そんな事実を知ってもらえたことが大きかったのだと思います。「助けになりたい」と思ってくれる人が多かったのではないでしょうか。

猪野:

世の中全体の生理への関心が高まっているタイミングにあったことも、反響を生んだ要因だと感じています。私が2016年に当社に入った頃は「生理の話=恥ずかしいもの」という意識が強く、日本でも生理に関する調査はしにくかったんです。
でも今はSNSで生理について発言をする人も増え、オープンになってきました。そうした中で世界の生理について問題提起できたことに、このプロジェクトの意義があったのかなと思います。

ー過去2回のハートサポートプロジェクトを踏まえ、今年のサポートにはどのような思いがありますか?

城本:

アフリカをめぐる生理の問題は根深くて、仮に生理用品があっても、トイレがないから交換する場所がないケースもあります。こうした現地の本当の課題を、私たちも最初はきちんと理解できていませんでした。
生理用品を届ければ使ってもらえると思ってハートサポートプロジェクトを始めたんですけど、それだけじゃダメ。2018〜2019年のハートサポートプロジェクトを通じて支援をする中で、ようやくやるべきことが実感として理解できたように感じています。
だからこそ今回の『ハートサポート2021』では、現地のニーズに合わせて、より本質的な支援に近づけていきたいですね。

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