さまざまな理由から生理用品の入手に
困っている学生の方を対象に、
生理用ナプキンを1年間無償で配布する
「奨学ナプキン」プロジェクト。
より適切なサポートを行うことを目的に、
本年度の応募者および奨学生を対象に、
「奨学ナプキン」や生理に関する
アンケートを実施しました。
応募者を対象に生理用品購入に苦労した経験の有無について尋ねたところ、「ほぼ毎月苦労している」と回答した人は48.9%。「毎月ではないが半年に1回以上の頻度で苦労している」「半年に1回未満の頻度で苦労することもある」「過去に苦労した経験が1回以上ある」をあわせると97.0%に上る結果となりました。
また、生理用品の購入に苦労した理由として、「値段が高い」と答えた人は76.7%から78.2%へ、「お小遣いなど自分が使えるお金が少ないから」と答えた人は、37.7%から39.8%と、いずれも前年比で“経済的な理由”を挙げる割合が増加。価格高騰や家計事情、使用量の多さから「生理用品の確保が日常的な課題になっている」という声が目立ちました。さらに、生理用品が手に入らない状況では「生理があること自体がいやになる」と感じた人が72.9%と、経済面にとどまらず心理面にも負担を与えていることが浮き彫りとなりました。
生理用品の購入に苦労した経験があると
回答した応募者は97.0%にのぼる結果に
また、生理用品が手に入らない状況では
「生理があること自体がいやになる」と
感じた人が72.9%
経済的な負担に加え、
心理面にも大きな影響を
及ぼしている実態が明らかに
奨学生を対象にナプキンを受けとって、普段の生活での気持ちに変化はありましたかを尋ねたところ、「とても変化があった」「少し変化があった」と答えた人は95.0%という結果に。
具体的には「心にゆとりができた」「生理への気持ちが楽になった」など、プロジェクトが心のゆとりや前向きな気持ちをもたらしていることがわかりました。単なる生活の補助にとどまらず、精神的な安心感や日常生活の質の向上にもつながっていることが明らかになりました。
奨学生としてナプキンを受け取った人のうち、
95.0%が「普段の生活で気持ちに
変化があった」と回答
「心にゆとりができた」
「生理への気持ちが楽になった」
など、
プロジェクトによって
前向きな変化を感じる声も
奨学生を対象に学校行事やイベント時に生理が重なり困った経験があるかを尋ねたところ、「困った経験がある」と回答した人は88.2%という結果になりました。特に「修学旅行や宿泊行事で行動が制限される」と回答した人は67.1%、「体育祭や運動会で活動が制限された」と回答した人が59.9%という結果になりました。具体的な対策を聞いたところ「修学旅行で大浴場に入れず、疎外感を覚えた」「対策は諦めるしかなかった」「休むしかなかった」といった回答が多数寄せられました。これらの結果から、生理が学校生活における大切な思い出や体験に影響を与えていることが明らかになりました。
学校行事やイベントと生理が重なり
「困った経験がある」と
回答した学生は88.2%
特に「修学旅行や宿泊行事で行動が
制限された」が67.1%、
「体育祭や運動会で活動が
制限された」が59.9%と、
学校生活における
思い出や体験に影響
本調査を通して、生理用品の購入をめぐる経済的な困難や、それに伴う心理的負担、さらに学校生活への影響といった課題が明らかになりました。
一方で、今回のプロジェクトによって心にゆとりや前向きな気持ちを得られる実態も示されており、生理にまつわる環境整備が重要であることが明らかになりました。
こうした結果を踏まえ、ひとりひとりに寄り添うブランド「エリス」は、憂鬱になりがちな生理期間を少しでも安心して過ごせるよう、今後も継続して生理に関する正しい知識やお役立ち情報を発信してまいります。
Q.1について
| 【対象者】 | 「奨学ナプキン」特設サイト内の応募フォームから生理に関する質問に回答した応募者 |
|---|---|
| 【調査期間】 | 2025年4月3日(木)~5月11日(日) |
| 【調査手法】 | アンケート調査 |
| 【サンプル数】 | 3,981名 |
Q.2,3について
| 【対象者】 | 「奨学ナプキン」に当選した奨学生 |
|---|---|
| 【調査期間】 | 2025年8月7日(木)~8月17日(日) |
| 【調査手法】 | アンケート調査 |
| 【サンプル数】 | 1,236名 |