どうして生理中に肌がかぶれるの?
~ムレやかぶれなど生理中の肌トラブルの原因について~
私たちの肌=皮膚はいくつもの層からなっています。その表面にあたる表皮は、さまざまな外界の刺激から肌を守り、水分の蒸発を防いで肌の潤いをキープする重要な役割を持っています。でも、表皮をおおう皮脂膜に脂分が多すぎたり汚れがついたりすると、栄養や水分が十分に行き渡らなくなり、お肌のトラブルの元になってしまいます。また、女性のデリケート部分の角質層の厚さはまぶたと同じくらい薄いもの。とても刺激に弱いのです。
温度や湿度が上がると、肌が汗ばんで、通気性のあまりよくない生理用ショーツやナプキンの中はとてもムレやすくなります。さらに春から夏は、身体の新陳代謝が活発になってホルモンや皮脂の分泌量が増え、お肌を守る角質層が弱りがち。そのためちょっとした刺激にも過剰に反応してかぶれが起こりやすくなるのです。
開いた毛穴に皮脂がつまって肌が炎症を起こしたり、ナプキンと直接あたる部分が摩擦によってかぶれて強いかゆみが生じたりします。一度傷ついた角質層は、そのまま慢性的な皮膚炎となってしまうこともあります。
-
健康な肌は、角質層が外界から
刺激をブロックして肌を守ります。 -
ナプキンをつけてムレた状態が続くと
角質層がふやけ抵抗力が低下します。 -
肌トラブルが起きやすくなり、
炎症やかぶれが発生します。