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清拭

清拭(せいしき)の効用とポイント

入浴が無理な場合は、温かいお湯で体を拭いてあげましょう。清拭は体の清潔を保つだけでなく、血行を促進するマッサージ効果もあります。また体位交換を行えば、うっ血などによる肌のトラブルを防ぐことができ、全身を観察するよい機会にもなります。特に汚れている部分は毎日、あとは数日で全身が拭ければいい、というふうに気楽に考えて、肌を清潔に健やかに保ってあげましょう。

用意するもの

「用意するもの」イラスト
「用意するもの」イラスト

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清拭の準備と方法

  1. 寒くならないように、バスタオルでおおいながら拭きましょう。
  2. まず拭く部位を熱いタオルで蒸してから、ガーゼに石けんをつけて拭きます。(清拭剤を使っても可)蒸しタオルで2~3回拭いて石けん分を取り、乾いたタオルで水気を拭き取ります。これを繰り返します。
  3. 拭く順序は頭から、最後に陰部を拭きます。
  4. もっと手軽に行いたいときは、先に蒸しタオルを10本ほどビニール袋に用意し、タオルを広げて適当に冷ましながら、10本のタオルを使って次々と手早く拭いていきます。

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体の拭き方

体はうつぶせかげん(まひがある場合はまひのない側を下)で。
膝を曲げておくと姿勢が安定するので安心。

体の拭き方

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床ずれ予防のポイント

床ずれの原因
圧迫:いつも下になっている部分の皮膚が長時間圧迫され血行が悪くなる。
湿気や不潔:皮膚が汗、尿、便などにより湿ったり、皮膚や寝まきなどが汚れている。
摩擦:シーツや寝まきと皮膚とがすれたり、ずれなど。
栄養状態の悪化:全身の栄養状態が悪くなる。特にたんぱく質やビタミン類が不足する。
床ずれができやすいところ

床ずれができやすいところ体重がかかる場所ならどこにでもできてしまいますが、特に仙骨部周辺(のところ)に多くみられます。入浴、清拭やおむつ交換の時などにチェックして予防しましょう。

床ずれの症状の進行
皮膚が赤くなる

水ぶくれになる

皮膚が破れてただれる

患部から液がにじみ出る

うみがでて潰瘍になる

傷口が深くなり、広がる

骨が見えるようになる
早期の手当てのポイント
赤くなった部分があるときは次のような手当てをして、ひどくならないようにしてあげましょう。赤くなった部分がなかなか治らないときは、かかりつけの医師や看護婦などに相談して手当ての方法を確認してください。
  1. イラスト少し熱めの蒸しタオルで蒸し、乾いたタオルで水気を拭き取る。

  2. イラスト周囲を、らせんを描くようにマッサージしたり、軽くたたく。

床ずれ予防のポイント

体位

  • 1~2時間ごとに、あお向け、右向き、左向きと、体の向きを変えましょう。
  • 昼間はできるだけ座る姿勢をとらせるようにしましょう。
  • クッション、エアマット、円座などの予防用具もあります。

イラスト

清潔・乾燥

  • 入浴や清拭で皮膚を清潔にし、おむつ交換を手まめにして、湿り、むれを少なくする。
  • 寝まき、シーツ、ふとんはよく日光に干す。
  • 寝床にゴミや食べかすなどがあれば取り除く。

食 事

  • 良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルを含んだ高エネルギー食を中心にバランスを十分配慮。
  • 消化の良いものをとり、繊維質の多い温野菜等も多くとるようにしましょう。
  • 水分補給も大切です。まくら元にお茶、水を置いておき、十分水分をとれるようにしましょう。

シーツ・衣類

  • まず清潔なこと。
  • しわをつくらないことと、肌触りの柔らかい素材を選ぶこと。
  • 寝まき、シーツはのりづけせず、よく乾いたものを。

マッサージ(血行をよくする)

  • 寒くないときには、日光浴も効果的です。
  • マッサージなどで血行を良くします。マッサージは入浴や清拭のあとにつづけてとりかかれば手軽です。基本は「体の先端→心臓に向かって」です。いつも体重のかかっているところ(「床ずれができやすいところ」の図を参考に)を念入りにしていけば効果的です。多少の運動も心掛け、筋肉を動かして血行を良くしてください。