前回に引き続き、支援先のひとつであるナイロビのスラム街キベラの学校「マゴソスクール」で開催されたファッションショーについてレポートします。
先生やスタッフが手作りした衣装をまとった生徒たちがステージに登場すると、会場の盛り上がりは最高潮に。堂々とウォーキングをし、ステージの中央でポーズをとる姿は、本物のモデルにも引けを取らない美しさです。
それぞれが得意のポージングで衣装をアピールすると、集まった保護者もお友だちも黄色い声援を送って大興奮。
最後には出演者全員が集まってのフォトセッションも。小さな子から卒業生まで、しっかりと役目を果たしたみんなの表情は晴れやかでした。
ファッションショーに参加したアレクティーナさん(14歳/7年生)と、そのお母さん・マーガレットさんにお話を聞きました。
写真右:アレクティーナさん(14歳/7年生)写真左:お母さん・マーガレットさん
みんなでステージに向かっていくときに、一番心が躍りました。どう歩くか、どう振る舞うかで相手が受け取る印象は変わります。怯えずに堂々とすることが、美しくあるために必要なことだと学びました。
ファッションショーはすばらしい活動だと思っています。なぜなら、自分にも才能があるんだということに気づけたからです。
今回、私は生理の日ではありませんでしたが、もしこの大切な日に生理が来てしまったら気分が落ち込んでしまっていたと思います。衣装を汚してしまうかもしれないと、怯える気持ちを持ってしまうからです。
ハートサポートで支援してもらった生理用ナプキンは、すぐに替えることができなくても安心して使えるのでうれしいし、頼もしい存在です。
私は将来、医者になってたくさんの人の助けになりたいと考えています。そのためには集中して勉強することが大切です。ですので、生理中も余計なことに気を取られず、勉強をしっかりできる生理用ナプキンは、私たちの強い味方になると思います。
娘がステージで歩いているとき「あれが私の娘なのよ!」と、みんなに言いたくてたまりませんでした。それほどまでに、娘は美しかったのです。
今日のファッションショーを経験したことで、娘はもっと成長していけると思います。自己肯定力がついたと思いますし、身なりをきれいに保つことの重要さも理解できたはずです。
ケニアでは女性を下に見る人もいますが、ただ虐げられるだけではなく、女性から行動していける力を持てるようになると思います。
実は、母である私も、以前このファッションショーに出演させてもらったことがあるのですが、そのときの興奮や喜びは、いまでも続いています。自分に誇りを持てるようになるのです。この経験は生涯忘れることはないでしょう。