子どもを預かってベビーシッターをしています。
1日ひとり50シリング(約50円)で預かります。
この前の大雨で家が壊れてしまったので、今は新しい家に住んでいますがそのせいで、これまでのお客さんからは預かれなくなったので、生活は一層苦しいです。
今日は2人の子どもを預かっていますから、1日の収入は100シリング(約100円)です。
娘には生理用ナプキンを買ってあげたいけど……買ってあげられないことが多いので、布を引き裂いてその端切れの使い方を教えています。
下着に挟んで使うように伝えていますが、2本の足をくっつけて歩かないと布は落ちてしまいますし、走ることもできず、生活に不自由に感じているのはわかっています。
自分の子は7人いて、それに兄の子をあわせて10人で暮らしています。いまの仕事は駐車場の監視員で、月給は7,000シリング(約7,000円)です。この家の家賃は年々上がり続けて、いまでは2,800シリング(約2,800円)です。
バス代が払えないので、走って通勤しています。
朝4時に起き、5時に家を出て、1時間走って職場に向かいます。18時に仕事が終わるので、またそこから1時間走って帰ります。
食べ物を買って帰宅し、水浴びをして21時に寝る生活です。
一人目と二人目の子は、お金がなくて学校を退学になりました。
私自身もプライマリースクール(日本の小中学校)の三年生で退学しなくてはなりませんでした。
生理用ナプキンは自分の分が買えなくても、せめて娘の分だけでも買ってあげたいと思っています。
だけど、それでもいつも買えるわけではありません。
自分の子どもには、貧しくても恥ずかしい目には遭ってほしくありません。
食べ物すらない日もありますが、ほかのものが買えなくてもできるだけ生理用品は買ってあげたいんです。
でも、それすらもしてあげられないことが多いです。