アテント 選び方・使い方ハンドブック
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27トイレが遠い、廊下が暗い、便器が使いにくいなどのお住まいの環境が要因となり、モレてしまっている事もあります。トイレの近くに部屋を移す、廊下を明るくする、便器の種類を使いやすいものにする、トイレに手すりを付けるなど環境を整えることも大切です。トイレに行く時間帯、尿の量、食事や水分をとった時間や量、モレのある場合は、モレの量やその前後の様子などの排泄記録をつけましょう。排泄パターンを知ることでトイレへ誘導する時間やオムツなどの排泄ケア用品の取替え時間の目安とすることができます。排泄記録表はアテントHPよりダウンロードできます。※P29におむつ交換記録表があります。ご活用ください。排泄ケア用品・用具には、いろいろな種類があります。その人の体型や状態などに適したものを使うことで、安心して外出できたり、夜に何度も起きたりせずにすみます。排泄のトラブルを防ぐには、おなかの調子を整える事も大切です。食事の工夫、運動やマッサージ、決まった時間にトイレに誘導するなどを心がけましょう。28 排泄のトラブルは、人間の尊厳に関わる大変デリケートな問題です。その方に合った適切な排泄ケアをすることで、より積極的な生活ができるよう、自立を手助けしてあげるようにすることが大切です。環境を整える排泄パターンを知る適切な排泄ケア用品・用具の活用便通を整えるトイレまで移動できる場合トイレまで移動できない場合 排泄ケアのポイント 快適なトイレ環境の工夫安全で快適なトイレ空間づくりは、自宅介護の重要なポイント。お世話する方の体の状態に合わせた、使いやすい工夫が必要です。自分で行きたい、という気持ちを大切に。少し時間がかかっても、自分で歩ける場合や介助があれば移動できる場合には、できる限り普通のトイレを使うようにしましょう。通路は歩きやすく、安全に。手すり等、つかまるところを作ります。廊下や入り口には、明るい照明を。また、すべったりつまずいたりしないよう、段差や敷物等にも気をつけましょう。便器は使いやすいものを。腰掛けられる洋式トイレがおすすめですが、左右に手すりをつける等、体の状態に合わせた工夫が大切です。トイレはいつも温かく。トイレ内の保温に気を配り、暖房便座等も利用しましょう。ポータブルトイレを利用する。起き上がれても、トイレまで移動できない場合は、ポータブルトイレを上手に利用しましょう。便器がすべらないように、必ず敷物を敷きましょう。しっかりつかまる所を確保する。ポータブルトイレに移動する際に、安心してつかまることができる物(ベッドや家具等)を置いたり、手すり等をつけるようにしましょう。プライバシーを大切に。周囲から見えないように、カーテンをつけたり、つい立てを利用したりして、プライバシーを守る工夫をしましょう。排泄ケアについてご自身でトイレを使用する方

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