ホーム グーン(GOO.N) 新生児期はいつまで?特徴や生活リズム、お世話のポイントを紹介
25
852 views

新生児期はいつまで?特徴や生活リズム、お世話のポイントを紹介

記事公開:2024.3.14

赤ちゃんは、生まれてからの期間によって「新生児」「乳児」「幼児」の3つに分けられます。生まれたばかりの新生児期は、赤ちゃんにとってもママ・パパにとっても初めてのことだらけ。赤ちゃんとの生活のスタートに、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは小児科医監修のもと、新生児期の赤ちゃんの特徴のほか、授乳や睡眠などの生活リズム、快適な環境の整え方について解説します。また、先輩ママ・パパに、「新生児期の睡眠時間」についてのアンケートも実施しました。

新生児期の赤ちゃんの身長、体重、おむつ替え・授乳の頻度

「新生児」と呼ばれる期間は、赤ちゃんが生まれた日(生後0日)から生後28日未満までの約4週間。それ以降は、生後28日以上1歳未満を「乳児」、満1歳から就学前までを「幼児」と呼びます。

それぞれの期間は、体の発育はもちろん、運動発達や精神発達が著しい時期です。特に新生児期は、赤ちゃんが胎内とまったく違う環境で成長していくことに慣れる大切な時期。まずは、この期間の成長の目安と、お世話の頻度について紹介しましょう。

なお、新生児期の赤ちゃんの身長・体重は個人差が大きいもの。また、おむつ替えや授乳の頻度も、赤ちゃんによって違います。あくまで、お世話をしていく中での目安とお考えください。

身長・体重の目安

男の子の場合、出生時の身長標準値は44.0~52.6cmで、体重標準値は2,100~3,760g。生後30日での身長標準値は48.7~57.4cmで、体重標準値は3,000~5,170gとされています。

女の子の場合、出生時の身長標準値は44.0~52.0cmで、体重標準値は2,130~3,670g。生後30日での身長標準値は48.1~56.4cm、体重標準値は2,900~4,840gとなっています。

新生児期の約4週間でこの範囲内に収まっていれば、ある程度平均的な身長・体重といえるでしょう。

おむつ替えの頻度

新生児期のおむつ替えの頻度は、1日に10~13回程。2~3時間に1回を目安に、おむつ替えをしてあげましょう。

授乳の頻度

新生児期の授乳は、3時間おきを基本とすることが多いです。授乳回数の目安は、母乳の場合、1日8~12回(2~3時間おき)。ミルクの場合は、ミルク缶に記載されている回数が目安になります。

ミルクは母乳に比べて消化吸収しにくい面もあるため、できれば3時間程間隔を空けて授乳しましょう。

新生児期の赤ちゃんの特徴

生まれて間もない新生児のお世話をするには、この時期の赤ちゃんならではの特徴を理解することが重要です。ここでは、新生児期の赤ちゃんの特徴について紹介します。

体はふにゃふにゃでデリケート

新生児期の赤ちゃんは、まだ首がすわっておらずグラグラな状態。頭が重く筋肉が未発達なので、自力で頭を支えることができません。抱っこするときや沐浴のときは、必ず首も支えてあげましょう。

また、皮膚が薄くデリケートなため、ちょっとした刺激で肌トラブルを起こしてしまうことも。赤ちゃんの肌に触れる衣類は、刺激の少ない綿素材がおすすめです。

五感は成長段階

新生児期の五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)は、まだまだ成長段階。ですが、大人並みの能力を身に付けている部分もあります。

・視覚
新生児の視力は0.01~0.02程といわれ、30cmくらい先がなんとなく見える程度。光の明暗がわかり、人の顔の輪郭をぼんやりと認識できますが、色はまだ識別できていないといわれています。

・聴覚
聴覚は胎児の頃から発達し始め、音に反応したり、ママの声を聞き分けたりしています。新生児期後半になると、眠っていても音に驚いて目覚めたり、声をかけられて泣き止んだりするようになります。

・触覚
皮膚感覚は新生児期から備わっており、触れるものの温度や硬さ、痛い、かゆいといった感覚を認識する能力が発達しています。そのため、不快感を訴えたり、ママやパパが触れると反応したりすることもあります。

・嗅覚
新生児の嗅覚は、生まれてすぐからママの母乳のにおいがわかるほど発達しているといわれます。

・味覚
新生児は、味を感じる「味蕾(みらい)」がすでに発達しています。また、大人よりも味の濃さに敏感で、甘い、苦いがわかるといわれています。

原始反射が見られる

原始反射とは、赤ちゃんの意思とは関係なく、外からの刺激で起こる動作です。ママのおなかの外という初めての環境に適応し、神経の発達を促すために必要な動きだといわれています。

頬や口のそばに触れるとそちらのほうを向く「探索反射」や、口に入ったものを吸う「吸てつ反射」もその一部。どちらも、生まれてすぐに母乳を飲むための反射です。

ほかにも、手のひらや足の裏に触れるとギュッとつかむように動く「把握反射」、音や光などの刺激でビクッと両手を広げる「モロー反射」など、さまざまな原始反射が見られます。

なお、こうした原始反射は、成長の過程で脳が発達するとともに消えていきます。

生活リズムが不規則

新生児期の赤ちゃんには、まだ昼夜の区別がなく、授乳・排せつ・睡眠を繰り返しているのが通常です。睡眠時間には個人差がありますが、一度に2~5時間程眠り、平均して1日あたり10~18時間を寝て過ごします。

一方で、上手に母乳やミルクが飲めなかったり、ちょっとした刺激に反応して入眠できなかったりするため、生活リズムが不規則になりがちです。

新生児期の赤ちゃんの睡眠時間を調査!

まだ生活リズムが不規則で、睡眠時間も安定していない新生児期の赤ちゃん。こま切れ睡眠に戸惑うママ・パパも多いのではないでしょうか。

そこで、新生児期の赤ちゃんの睡眠時間について、クラブエリエール会員の先輩ママ・パパにアンケートを実施。新生児期の赤ちゃんの睡眠時間と、睡眠時間を確保するために行った対策や工夫を聞いてみました。

※レビュー内容はお客さま個人の感想です。コメントは一部抜粋しています。 


【調査概要】
調査対象:3ヵ月~未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~60代男女
調査期間:2023年12月12日~12月18日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:140件


新生児の1日の平均睡眠時間は、「12~14時間」が23.6%、「14~16時間」が22.9%とほぼ同率。ちなみに、1回あたりの平均睡眠時間は「2~3時間」という回答が半数以上で、2~3時間おきに、寝たり起きたりを繰り返す赤ちゃんが多いようです。

また、赤ちゃんを寝かしつける工夫や、ご自身の睡眠時間確保のためにとった対策として、下記のような方法を教えてくれました。

<赤ちゃんを寝かしつける工夫>
「背中やお尻をトントンしました」
「いっしょに添い寝したり、音楽を流したりしていました」
「おっぱいでおなかいっぱいにするようにしていました」
「背中スイッチが入らないように、『おひなまき』をしていました」
「布団に置いて見守り、下手にさわらないようにしていました」
「YouTubeでドライヤーの音を流しました」
「とにかく抱っこしてゆらしました」
「部屋を暗くして静かな環境を作り、部屋の温度を適切に保ちました」
「夜は必ず同じ時間に寝室に行き、布団に寝かせるようにしていました」


<睡眠時間を確保のためにとった対策>
「赤ちゃんが寝ているときは、昼夜問わずいっしょに眠るようにしました」
「夫が仕事休みの日や、旦那の実家に行ったときは子どもを見てもらい、時間を決めて睡眠時間を確保していました」
「パパにミルクの作り方、飲ませ方、ゲップの出させ方、着替え、おむつの替え方を叩き込みました」
「子どもが寝たら家事は放っておいて、眠くなくてもとにかく横になって休むようにしていました」
「家事を後回しにして、朝の時間の子守りを夫に任せました。日中はアイマスクを使用して、短時間の睡眠をとっていました」

竹中先生のアドバイス「夜に生まれた子は夜泣きをしがち」

母乳でがんばっているお母さまから、「3時間ごとに授乳というけれど、その前に赤ちゃんがおなかを空かせてしまう」という相談をよく受けます。赤ちゃんのおなかの空き具合は、十人十色。特に母乳は消化が良いため、ミルクよりもおなかが空くタイミングが早いように感じます。

また、新生児期の睡眠に関して、生まれた時間が夜だと、夜中よく泣いて起きている子になりがちです。私自身の子育てのときも、夜中15分おきに泣かれることが多く、「毎日、当直をしているのと同じだな」と思っていました。ですが、半年ぐらいすれば大人と同じように昼夜のリズムが整ってきます。


中には、「まったく授乳なしで8時間寝ます」という方もいますが、そういうお子さまもいるんだなということで、「みんな違って、みんないい」ということを忘れないでください。

新生児期のお世話のポイント

ここからは、新生児期のお世話のポイントを紹介します。初めての赤ちゃんのお世話は、不安や心配になることが多いかもしれません。事前にお世話のポイントを把握しておけば、心の準備ができるはずです。

新生児期の授乳

新生児期の授乳は、赤ちゃんが欲しがって泣いたときにあげるのが基本です。2~3時間おきを目安に与えてください。

授乳量は、1日に500~600ml程が目安ですが、母乳の場合は飲んだ量がわかりにくいため、不安になる方が多いもの。「授乳間隔が2時間程度空き、1日8回以上飲めている」「おしっこの回数が1日6回以上ある」「体重の増加が順調で、顔色が良くて元気」であれば、しっかり飲めているので心配ありません。

新生児期の服装

新生児期の服装は、「大人の衣類枚数+1枚」を着せるのが目安です。汗を取る役割のある「短肌着」を中心に、暖かい室内なら「コンビ肌着」を1枚プラス。肌寒いときは、さらに「ウェア」を重ねます。気温に合わせて、おくるみなどの掛け物で調節するのもおすすめです。

背中にさわってみて、汗ばんだり冷えたりしていたら、1枚着脱して調節してあげましょう。

沐浴とスキンケア

沐浴は基本的に1日1回、7~10分を目安に行います。お湯の温度は、夏は37~40℃、冬は40~42℃くらいにしてください。長時間の沐浴や、湯温の低すぎ・高すぎは、赤ちゃんの負担が大きいので注意しましょう。

また、赤ちゃんの肌はデリケートで乾燥しやすいため、沐浴後にはしっかり保湿することも大切。赤ちゃん用の低刺激なスキンケア用品を選ぶと安心です。

着替えの頻度

新生児の着替えの頻度・回数に、決まりはありません。赤ちゃんの様子に合わせて対応しましょう。着替えのタイミングとして多いのは、朝起きたときと沐浴後。

もちろん、汗をかいたり、吐き戻しやおむつモレで汚れたりしたときなどは、その都度着替えさせてください。

おむつ替えのタイミング

おむつ替えの基本は「おむつが汚れたら」ですが、新生児期の赤ちゃんは1日におしっこを15~20回、さらに多いときはうんちを10回近くすることもあります。おしっこのたびにおむつ替えをする必要はありませんが、ムレて肌トラブルにつながることもあるので、気づいたら早めに替えてあげましょう。

また、うんちは肌への刺激となるので、毎回すぐにおむつを替えてあげてください。

新生児期の赤ちゃんとの接し方

新生児期の赤ちゃんは、周囲との関わりから感情を育んでいきます。特にこの時期は、特定の大人との信頼関係を築くことが重要。守られ、愛されているという安心感を得られる大人との「愛着関係」が形成されることで、赤ちゃんの心が豊かに成長します。

また、新生児期の発達に合わせた適度な刺激は、赤ちゃんの身体的な成長も促します。この時期の赤ちゃんとの接し方のポイントを押さえておきましょう。

積極的に話しかける

新生児期は、運動機能が発達していないため、話しかけても反応はありませんが、声や音は聞こえています。愛情が伝わる言葉ややさしい声で、積極的に話しかけてあげてください。

声に含まれる感情を少しずつ感じ取り、生後3ヵ月頃にはママ・パパの声に反応してくれるようになるでしょう。

抱っこをたくさんしてあげる

新生児期の赤ちゃんは、肌と肌が触れ合うことで安らぎを感じます。

抱っこを通して「肌の温かい感覚」と「安心感」を経験することで、安定した愛着形成につながるといわれています。

新生児期のお世話環境づくり

新生児期の赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごします。そのため、心地良く眠れる環境を整えてあげることが大切です。続いては、新生児にとって快適な、お世話環境づくりのポイントを紹介します。

温度と湿度を調節

新生児は体温調節機能が未熟なため、室温によって体温が変化しやすいもの。赤ちゃんが快適に過ごせる室温の目安は、夏は25~28℃、冬は20~25℃で、湿度はいずれも50~60%が望ましいとされています。エアコンの風が赤ちゃんに直接あたらないように注意して、温度と湿度を調節しながら、1日数回は窓を開けて換気してください。

また、目安どおりの室温でも、赤ちゃんの体や手足が冷えていたり、汗ばんだりしていないかこまめにチェックして、衣類の枚数などで調節してください。

安全な空間を用意

赤ちゃんが過ごすスペースは、できるだけ安全な空間としてください。赤ちゃんのいる場所よりも高い位置や、ねんねスペースの周囲には、何も置かないほうが安全です。

また、1日15分程度の日光浴は必要ですが、それ以外はなるべく直射日光や紫外線があたらないように注意しましょう。おむつ替えは、ベビーベッドの上やラグの上で行うのが安全。バスタオルやおむつ替えシートを準備しておくと便利です。

沐浴は、バスルームや洗面台、キッチンなど、ベビーバスの形状に合わせて行う場所を選びます。湯上がり後に体が冷えてしまわないよう、お着替えスペースを暖かくしてあげることも大切です。


監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。

女医によるファミリークリニック

新生児のおしりをやさしく守る「グーン」シリーズ

新生児期の赤ちゃんは、肌がとても敏感。そこで、おしっこやうんちによる刺激、おむつの摩擦による肌の乾燥などに着目した、肌にやさしい「グーン」シリーズがおすすめです。

グーンプラス 敏感肌設計 新生児用

「グーンプラス 敏感肌設計 新生児用」は、肌に触れる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合。なめらかな肌ざわりで、摩擦による肌への負担を軽減しています。また、おむつ表面の吸収スポットが、おしっこもゆるゆるうんちも瞬時に吸収。生まれたての敏感な肌に負担をかけない、やさしい紙おむつです。

「グーンプラス 敏感肌設計 新生児用」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 敏感肌設計 新生児用

グーン 肌にやさしいおしりふき  

「グーン 肌にやさしいおしりふき」は、不純物を取り除いた純水を99%使用。たっぷりの水分で、こびりついたうんちも洗い流すようにやさしく拭き取れます。ノンアルコール、パラベンフリー、無香料で、生まれたその日から新生児に使えるおしりふきです。

「グーン 肌にやさしいおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーン 肌にやさしいおしりふき

デリケートな新生児のために快適な環境を用意しよう

新生児との生活では、赤ちゃんのための快適な環境づくりや、お世話グッズなどの準備、そしてポイントを押さえた知識と心構えが大切。

きちんと準備しておけば、慌ただしい毎日の中にも余裕が生まれ、育児を楽しめるようになるはずです。約1ヵ月しかない新生児期を、楽しみながら過ごしたいですね。

よくあるご質問

新生児とのコミュニケーションのポイントは?

一番のコミュニケーションは「抱っこ」によるスキンシップ。首をしっかり支え、できるだけ密着して抱っこしてあげると、安心感と愛着関係が生まれます。積極的に話しかけ、愛情を込めてやさしく声をかけてあげましょう。

新生児期のおむつ替えのタイミングは?

基本は、「おむつが汚れたら」おむつ替えをします。特にうんちのときは気づいたらすぐに替えてあげましょう。おしっこの場合は、最低でも2~3時間おきに交換してあげると安心です。

新生児期はどんな服装がいい?

短肌着を基本に、室温(気温)に合わせてコンビ肌着とウェアを重ねます。暖かい室内なら短肌着+コンビ肌着、肌寒い日には短肌着+コンビ肌着+ウェアなど、組み合わせて着せてあげてください。背中をさわってみて、汗ばんだり冷えたりしていたら、1枚着脱して調節してあげましょう。

画像提供/PIXTA  

関連記事

・赤ちゃんには行事がいっぱい!1歳までのベビーイベントをご紹介

・おむつ替えってどうやるの?手順やコツ、おむつの捨て方を解説

・ママになったら

・先輩ママ子育て体験談


 

この記事に関連する商品
グーンプラス敏感肌設計新生児用サイズ
グーン 肌にやさしいおしりふき
249件の「いいね!」がありました。
249件の「いいね!」がありました。
25件のコメントがあります。
並び替え
コメントするにはログインしてください
このウェブサイトでは継続的な改善を目的にCookieを使用しています。Cookieの詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。